叙情的になりやすい物語をストイックにまとめた監督の手腕に拍手 大晦日に見ましたら、号泣でした(笑)。公式サイト / 監督:パブロ・ソラルス「観客賞総ナメの感動作!」の宣伝コピーも嘘ではないですし、感動作云々以上に映画作りのセンスがいいです。監督でもあるパブロ・ソラルスさんのシナリオがいいです。主演のミゲル・アンヘル・ソラの頑なさとそれがかすかに解きほぐ...
2時間の暴力、暴力、暴力… 予告編を見て、「名もなき塀の中の王」のような映画かと期待したんですが全く違っていました。もしこれから見ようという方がいらっしゃいましたら、公式サイトなどをよく読んで、よく考えてからにしたほうがいいです(笑)。私は、ほぼ最後までこの映画が一体どういう映画なのかさっぱりわかりませんでした(涙)。公式サイト / 監督:ジャン=ステファ...
自然体のガガさんがいいですし、とにかく音楽がいいです。 レディー・ガガさんって、どちらかといいますと、(大して知らなかったので)音楽よりもビジュアル先行の歌手という印象だったのですが、歌唱力半端ないですね。それに俳優としても存在感があります。公式サイト / 監督:ブラッドリー・クーパー「A STAR IS BORN スター誕生」1937年の映画の3度目...
ブルゴーニュのドメーヌの一年と美味しいワインの造り方 この映画の英語タイトルは「Back to Burgundy(*1)」で、日本語タイトルとは主体は違いますが、ブルゴーニュへ帰るという点ではほぼ同じ、そして、原題であるフランス語タイトル「Ce qui nous lie」は下の画像にもあります「私たちをつなぐ(結ぶ)場所」といった意味らしく、これらタイトルと下の画像...
面倒くさい女度が足らないかも。不器用さも。 原作が本谷有希子さんで、菅田将暉くんが出ていて、で、監督は? 「数々のCMやAKB48、Mr.ChildrenなどのMVなどを手がけ、カンヌ国際広告祭でグランプリなどを受賞した関根光才」(映画.com)と、3ポイントとなりましたので見に行きました(笑)。意味わかんねえ!だと思いますが、本谷さんは何冊か読んで面白かった(...
世の中にはお金で満たされる人間とお金だけでは満たされない人間の二種類がいるという話 えらくクラシカルで情緒的な話やねというのが、見終えての最初の感想。つまり、金の切れ目が縁の切れ目じゃないですが、お金で友情や愛情など人の情は変わるかみたいな、古くて古い(笑)お話です。公式サイト / 大友啓史冒頭いきなり中央に(ポールダンスの)ポールのあるクラブらしき場所...
面白いです(笑)。 面白かったです。ただ、「もっと音楽きかせろタコ!」とは思いましたが(笑)。公式サイト / 監督:三木聡正直、苦手なジャンルなんだけどなあと、やや引きつつ見に行ったのですが、冒頭の10分くらいで心配も吹っ飛びました。ただ逆に、大丈夫か!? このハイテンションで最後まで持つか? との心配が生まれましたけど(笑)。これ、三木聡監督のオリ...
三幕の不条理劇を見るような映画。戦争は父権的なるものの究極。 「レバノン」が2009年のヴェネチアで金獅子賞を受賞したサミュエル・マオス監督の最新作、 この作品も昨年のヴェネチアで銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しています。8年ぶりの新作ということらしく、IMDb を見てみても、2013年にドキュメンタリーとショートを撮っているだけです。寡作な監督ですね。...
男性しか癒せない映画 𠮷田恵輔(吉田恵輔)監督の映画は、「ヒメアノ~ル」「犬猿」に続いて3本目です。「犬猿」が(ラストをのぞいて)面白かったので早速見に行ったのですが、こちらは、何だかいやーな感じのする映画でした。ある意味、そう感じさせることが狙いでもあるとは思うのですが、それをラストで昇華させてくれれば、それはそれでよかったのですが、そこまではいっていないというと...
イギリス目線のインド・パキスタン独立(秘話までいかない)歴史ドラマ 何となく気にはなっていたのですが、そのイメージ画像の印象がいかにも定形パターンのヒューマンドラマっぽくてパスしていた映画。映画.com の評価欄を何気なく見ていましたら、意外にもちゃんとした歴史ドラマの予感、見てみました。公式サイト / 監督:グリンダ・チャーダインド独立前夜の1947年前...
ありがちな物語なのに、音楽を大切にし、シンプルでいい映画 音楽が人、特に子どもを育てるといったテーマの映画は、過去にもいろいろあったと思いますが、この映画もそのひとつで、プロのバイオリニストが子どもたちにバイオリンを教えるというものです。ただ、この映画の場合、むしろ育つ(変わる)のは教える側のバイオリニストの方です。公式サイト / 監督:ラ...
アメリカの良心だとは思うけれど、現実は無理でも映画ならもう一歩前へ 映画としては、特に前半、ミステリータッチで隙なく進む展開は集中して見られますし、とてもよく出来ていると思います。ただ、この映画のテーマとなっている(かどうかも微妙)ものをどう捉えるかは結構微妙です。公式サイト / 監督:テイラー・シェリダン映画の舞台は、アメリカ ワイオミング州のウィンド・...
笑いのポイントがまるでわからない、私が悪いのか、映画が悪いのか? 上映前に流れる予告編も結構効力を発揮するもので、この映画、予告編を見て、これは面白そうと見に行ったものです。ただ、その期待はしっかり裏切られましたが…(笑)。公式サイト / 監督:シドニー・シビリア(日本の)公式サイトの「イタリアン・コメディの金字塔」のコピーはともかくとしても、この映画が...
ネタバレしようにも意味不明、ラウがじゃないよ。 一週間ほど前に見た映画ですが、あまりの散漫な終わり方に、そのまま感想も気分も散漫なまま放ってありました(笑)。この映画を三段階に分けて語るとすると、序盤は面白く、中盤は飽きがきて、後半は意味不明というところでしょうか。あるいは撮影期間切れか資金不足で撮り切れていないのかも知れません。深田監督の映画は「ほとりの朔子」...
男の感傷物語にみえて、実は女性(たち)の物語かも…。 男性監督作品であれ女性監督作品であれ、およそ恋愛映画の大半は男の妄想物語ときまっています(異論は認めません(笑))が、それでも中には、その妄想にしとやかな品位をもって女の存在感を示す映画もあるわけで、この「男と女、モントーク岬で」はその一本だと思います。フォルカー・シュレンドルフ監督が恋愛もの? と、(多分)3...
たからくんは、演技(非日常)と非演技(日常)のボーダーライン上にいるようだ 予告編の冒頭に引用されている谷川俊太郎さんのコメント人間ももともとはけものと同じ生きものだった。言葉がないと、意味の仮面がはがれて、いのちのナマの姿が見えてくる。が、この映画のある一面をとらえていると思います。それは、逆にいえば、この映画が、大人になることとは世界を言葉によって意味...
単なる復讐物語にしかみえない。 ファティ・アキン監督の映画は、 「愛より強く」以来、「トラブゾン狂騒曲」というドキュメンタリーをのぞいてすべて見ていますが、本人がトルコ移民二世のドイツ人ということからでしょう、トルコ系としてのアイデンティティに関わる物語がほとんどで、描かれる社会もトルコ系の俳優を使ったトルコ系コミュニティが中心でした。それが前々作の「消えた声が、...
We shall never surrender. 我々は決して降伏しない Never! Never! チャーチルと聞きますと、私は、チャーチル、ルーズベルト、スターリンの3人が座って居並ぶ「ヤルタ会談」の写真がすぐに浮かびます。あれは第二次大戦も末期、1945年の2月、いわゆる戦勝国が戦後処理を話し合った会談ですが、この映画は、イギリスにとってそんな希望的未来な...
キルギス発。言葉を得て文明をもった人類の永遠の矛盾 キルギスの映画です。予告編を見た時に以前なにか見たことが…、と漠然とした記憶が蘇っていたまま調べもせず見に行ったのですが、主演のアクタン・アリム・クバトさんを見て思い出しました。「明りを灯す人」でした。同じく監督、主演の映画です。読み返してみましたら、楽しめる映画だと言いつつも内容についてはそっけないことを書...
トランスジェンダーであるレイの決断ではなく、母親マギーの決断 女の子として育てられたラモーナは4歳の頃から性別に違和感を持ち、自分は男の子であると自認し、名前もレイと名乗っています。そして、16歳にして性別移行を決断しホルモン療法を受けようとします。しかし、未成年ですので親の同意が必要、その顛末を描いた映画です。最近では LGBT という言葉をよく目にしますが、広...