あ行

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悪と仮面のルール

2019.04.14

あ行,

(DVD)人間存在の不条理を描く重厚なドラマかと思ったら、メロドラマだった。映画を見る限りでは、原作の中村文則著『悪と仮面のルール』が「ウォール・ストリート・ジャーナル紙の2013年ミステリーベスト10に選出(講談社文庫)」されたというのはにわかには信じがたいです。原作どうこうではありません。映画がです。悪と仮面のルール発売日: 2018/07/25...

あなたはまだ帰ってこない

2019.03.11

あ行,

マルグリットのメラニー・ティエリーがいい「あなたはまだ帰ってこない」って、こんな情感も何もあったものじゃないタイトルによくもOKが出たものだと思います。原作はマルグリット・デュラスの自伝的な小説『苦悩』、普通原作の日本語訳があればそれを使うんじゃないかと思いますが、今は散文系タイトルが受けるんでしょうか。あなたはまだ帰ってこない / 監督:エマニュエル・フ...

アリータ:バトル・エンジェル

2019.02.24

あ行,

求められているのは、CGI よりもND(ニュー・ドラマツルギー)今気づいたのですが、これ、ジェームズ・キャメロンさんは監督ではなくプロデューサーなんですね。やたらキャメロン、キャメロンとうたってありますので監督だと思っていました。アリータ:バトル・エンジェル / 監督:ロバート・ロドリゲスまあ、ハリウッドですので監督でも製作でもどちらでもいいのですが、...

愛と銃弾

2019.02.18

あ行, , 褒めてる映画

イタリアン・ハードボイルド・フィルム・ノワール・ミュージカル映画これは、配給の宣伝担当を褒めたいですね(笑)。「愛と銃弾」なんてタイトル、むちゃくちゃそそります。まあ、原題も近い意味なんでしょうが、下に引用した画像といい、「死んでも、愛して。」とか、このなんともいえないクサさの同居した切ないかっこよさ、どう考えてもフィルム・ノワール系のクライムものを思わせます。...

あみこ

2019.01.10

あ行,

こういう才能が継続的に映画が撮れるといいのですが…映画.com から宣伝コピーを引用しますと、第39回ぴあフィルムフェスティバルで取り上げられ、PFFアワードで観客賞を受賞。その後も、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されたほか、香港国際映画祭やカナダのファンタジア映画祭など、各国の映画祭で上映された。という映画です。公式サイト ...

家へ帰ろう

2019.01.02

あ行,

叙情的になりやすい物語をストイックにまとめた監督の手腕に拍手大晦日に見ましたら、号泣でした(笑)。公式サイト / 監督:パブロ・ソラルス「観客賞総ナメの感動作!」の宣伝コピーも嘘ではないですし、感動作云々以上に映画作りのセンスがいいです。監督でもあるパブロ・ソラルスさんのシナリオがいいです。主演のミゲル・アンヘル・ソラの頑なさとそれがかすかに解きほぐ...

暁に祈れ

2018.12.28

あ行,

2時間の暴力、暴力、暴力…予告編を見て、「名もなき塀の中の王」のような映画かと期待したんですが全く違っていました。もしこれから見ようという方がいらっしゃいましたら、公式サイトなどをよく読んで、よく考えてからにしたほうがいいです(笑)。私は、ほぼ最後までこの映画が一体どういう映画なのかさっぱりわかりませんでした(涙)。公式サイト / 監督:ジャン=ステファ...

アリー スター誕生

2018.12.22

あ行,

自然体のガガさんがいいですし、とにかく音楽がいいです。レディー・ガガさんって、どちらかといいますと、(大して知らなかったので)音楽よりもビジュアル先行の歌手という印象だったのですが、歌唱力半端ないですね。それに俳優としても存在感があります。公式サイト / 監督:ブラッドリー・クーパー「A STAR IS BORN スター誕生」1937年の映画の3度目...

おかえり、ブルゴーニュへ

2018.11.19

あ行,

ブルゴーニュのドメーヌの一年と美味しいワインの造り方この映画の英語タイトルは「Back to Burgundy(*1)」で、日本語タイトルとは主体は違いますが、ブルゴーニュへ帰るという点ではほぼ同じ、そして、原題であるフランス語タイトル「Ce qui nous lie」は下の画像にもあります「私たちをつなぐ(結ぶ)場所」といった意味らしく、これらタイトルと下の画像...

生きてるだけで、愛。

2018.11.14

あ行,

面倒くさい女度が足らないかも。不器用さも。原作が本谷有希子さんで、菅田将暉くんが出ていて、で、監督は? 「数々のCMやAKB48、Mr.ChildrenなどのMVなどを手がけ、カンヌ国際広告祭でグランプリなどを受賞した関根光才」(映画.com)と、3ポイントとなりましたので見に行きました(笑)。意味わかんねえ!だと思いますが、本谷さんは何冊か読んで面白かった(...

億男

2018.10.19

あ行,

世の中にはお金で満たされる人間とお金だけでは満たされない人間の二種類がいるという話えらくクラシカルで情緒的な話やねというのが、見終えての最初の感想。つまり、金の切れ目が縁の切れ目じゃないですが、お金で友情や愛情など人の情は変わるかみたいな、古くて古い(笑)お話です。公式サイト / 大友啓史冒頭いきなり中央に(ポールダンスの)ポールのあるクラブらしき場所...

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!

2018.10.12

あ行,

面白いです(笑)。面白かったです。ただ、「もっと音楽きかせろタコ!」とは思いましたが(笑)。公式サイト / 監督:三木聡正直、苦手なジャンルなんだけどなあと、やや引きつつ見に行ったのですが、冒頭の10分くらいで心配も吹っ飛びました。ただ逆に、大丈夫か!? このハイテンションで最後まで持つか? との心配が生まれましたけど(笑)。これ、三木聡監督のオリ...

運命は踊る

2018.10.04

あ行,

三幕の不条理劇を見るような映画。戦争は父権的なるものの究極。「レバノン」が2009年のヴェネチアで金獅子賞を受賞したサミュエル・マオス監督の最新作、 この作品も昨年のヴェネチアで銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しています。8年ぶりの新作ということらしく、IMDb を見てみても、2013年にドキュメンタリーとショートを撮っているだけです。寡作な監督ですね。...

愛しのアイリーン

2018.09.16

あ行,

男性しか癒せない映画????田恵輔(吉田恵輔)監督の映画は、「ヒメアノ~ル」「犬猿」に続いて3本目です。「犬猿」が(ラストをのぞいて)面白かったので早速見に行ったのですが、こちらは、何だかいやーな感じのする映画でした。ある意味、そう感じさせることが狙いでもあるとは思うのですが、それをラストで昇華させてくれれば、それはそれでよかったのですが、そこまではいっていないと...

英国総督 最後の家

2018.08.31

あ行,

イギリス目線のインド・パキスタン独立(秘話までいかない)歴史ドラマ何となく気にはなっていたのですが、そのイメージ画像の印象がいかにも定形パターンのヒューマンドラマっぽくてパスしていた映画。映画.com の評価欄を何気なく見ていましたら、意外にもちゃんとした歴史ドラマの予感、見てみました。公式サイト / 監督:グリンダ・チャーダインド独立前夜の1947年前...

オーケストラ・クラス

2018.08.23

あ行,

ありがちな物語なのに、音楽を大切にし、シンプルでいい映画音楽が人、特に子どもを育てるといったテーマの映画は、過去にもいろいろあったと思いますが、この映画もそのひとつで、プロのバイオリニストが子どもたちにバイオリンを教えるというものです。ただ、この映画の場合、むしろ育つ(変わる)のは教える側のバイオリニストの方です。公式サイト / 監督:ラ...

ウインド・リバー

2018.07.29

あ行,

アメリカの良心だとは思うけれど、現実は無理でも映画ならもう一歩前へ映画としては、特に前半、ミステリータッチで隙なく進む展開は集中して見られますし、とてもよく出来ていると思います。ただ、この映画のテーマとなっている(かどうかも微妙)ものをどう捉えるかは結構微妙です。公式サイト / 監督:テイラー・シェリダン映画の舞台は、アメリカ ワイオミング州のウィンド・...

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち

2018.07.08

あ行,

笑いのポイントがまるでわからない、私が悪いのか、映画が悪いのか?上映前に流れる予告編も結構効力を発揮するもので、この映画、予告編を見て、これは面白そうと見に行ったものです。ただ、その期待はしっかり裏切られましたが…(笑)。公式サイト / 監督:シドニー・シビリア(日本の)公式サイトの「イタリアン・コメディの金字塔」のコピーはともかくとしても、この映画が...

海を駆ける

2018.06.05

あ行,

ネタバレしようにも意味不明、ラウがじゃないよ。一週間ほど前に見た映画ですが、あまりの散漫な終わり方に、そのまま感想も気分も散漫なまま放ってありました(笑)。この映画を三段階に分けて語るとすると、序盤は面白く、中盤は飽きがきて、後半は意味不明というところでしょうか。あるいは撮影期間切れか資金不足で撮り切れていないのかも知れません。深田監督の映画は「ほとりの朔子」...

男と女、モントーク岬で

2018.05.31

あ行, , 褒めてる映画

男の感傷物語にみえて、実は女性(たち)の物語かも…。男性監督作品であれ女性監督作品であれ、およそ恋愛映画の大半は男の妄想物語ときまっています(異論は認めません(笑))が、それでも中には、その妄想にしとやかな品位をもって女の存在感を示す映画もあるわけで、この「男と女、モントーク岬で」はその一本だと思います。フォルカー・シュレンドルフ監督が恋愛もの? と、(多分)3...