はたしてこの映画でフランスでの黒沢清監督の評価の高さを感じられるか… 1998年の黒沢清監督自身による「蛇の道」のセルフリメイクなんですね。知りませんでした。それにしても黒沢清監督はフランス(ヨーロッパかな?…)での評価が高いですね。不思議です(ゴメン…)。[aal B08HJRSX4P]蛇の道 / 監督:黒沢清コ...
映画は原作のもつ一面しか描かれていないかもしれない… 現在上映されている映画に見たくなるようなものがなく、「風よ あらしよ 劇場版」を見て、吉高由里子さんってどういう俳優さんなんだろうと気になったこともあり、ほぼデビュー作の「蛇にピアス」を見てみました。それにしても上の画像、夢見る少女のようなDVDジャケットです。内容を反映させたら売れないとでも思...
担当制サスペンス・ホラーか(笑)… なんとなく面白そうと感じてポチッとした映画。同じくアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の知らない映画「気狂いピエロの決闘」がヴェネツィア国際映画祭で監督賞と脚本賞を受賞していると目にしたことも影響したかもしれません。ベネシアフレニア / 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア担当制サスペンス・...
伊澤彩織さんのアクションはすごい、高石あかりさんの俳優力に期待… 一作目の「ベイビーわるきゅーれ」が面白いとの評判を聞いていたのですが、あいにくタイミングが合わず見損なっています。ということで二作目が初見ということになり、概ね続編というのは失敗作が多いですのでちょっと心配(笑)。ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー / 監督:阪元裕吾...
ポール・ヴァーホーヴェン監督にレズビアンは描けたか… ポール・ヴァーホーヴェン(ポール・ヴァーホーベン/ポール・バーホーベン)監督による、前作「エル ELLE」に続くポスト・フェミニズム(ELLEについてイザベル・ユペール談)映画です。前作からかなり年数が経っていますが、当初の予定では2019年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映だったものが、結局、監...
ロシアの新米教師ふたりの1年だが、なぜ退職に解雇ですますのだ?! ロシアの新米教師ふたりがモスクワから地方都市へ赴任した1年間を撮ったドキュメンタリーです。2020年製作ですので、3、4年前に撮られているものと思われます。ヘィ!ティーチャーズ! / 監督:ユリア・ヴィシュネヴェッツ日本でいえば学級崩壊ロシアの義務教育は...
疑似家族誕生ロードムービーだが、シナリオが薄っぺらい 是枝裕和監督作品です。今年2022年のカンヌ映画祭コンペティションに出品され、ソン・ガンホさんが男優賞を受賞しています。また、作品としてはキリスト教団体が選ぶエキュメニカル審査員賞も受賞しています。俳優はもちろんのこと、スタッフも全員(かな?)韓国のようです。ベイビー・ブローカ...
なんでもなさを映画にするミア・ハンセン=ラブ監督 ミア・ハンセン=ラブ監督の映画は一般公開されたものはすべて見ていますが、イングマール・ベルイマン好きだとは知りませんでした。随分映画の傾向が違いますのでなにがあるんだろうとインタビュー記事を読んでみましたら10年くらい前からだそうです。ハンセン=ラブ監督の映画が変わっていく兆しかもしれません。[to...
ケネス・ブラナー、郷愁のファミリーストーリー ケネス・ブラナー監督の自伝的な映画と言われています。同じ意味合いの映画ではアルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」が思い出されますが、どちらもモノクロ映像です。やはりノスタルジーという感覚から考えれば当然の選択ということでしょうか。その「ROMA/ローマ」はかなり感傷的な映画でしたが、この「ベ...
白色テロ下の純愛が悲劇を生む ゲームが原作の映画ということで見るのを迷ったのですが、見てみればあまり違和感はなく、前半はともかく、後半は映画らしくまとまっていました。ゲームと言えば敵と戦ってパワーアップしていくイメージしか持っていなかったのですが、こうした物語でもゲームになるようです。で、この映画を見てみようと思った理由は、台湾の「白色テロ」の時代を描いているとい...
神は存在する 彼女の名はペトルーニャ、というマケドニア映画 邦題は「ペトルーニャに祝福を」という優しいタイトルになっていますが、英題は「GOD EXISTS, HER NAME IS PETRUNYA」です。マケドニア語の原題も同じ意味らしく、そのまま日本語にすれば「神は存在する 彼女の名はペトルーニャ」です。ギリシャ正教とか東方教会と呼ばれるキリスト教の世界の話...
涙なき難病ものは舞台劇の原作ゆえか 難病で死期が近い少女のラブストーリーです。え、またか?!というくらいポピュラーな題材ですが、ちょっと雰囲気が違っており、感動ものを期待していきますと物足りないかもしれません。泣ける場面はありません。ベイビーティース / 監督:シャノン・マーフィBabyteeth=乳歯の意味するもの 涙なしの難病ものから何がみえ...
アルモドバル監督の自伝的フィクションの物語 アルモドバル監督自身が、この映画は三部作の第三章にあたると語っているようです。ただしあくまでも「意図したことではない」とのただし書きつきです。意図せずケリがついちゃったということはとうとうアルモドバル監督も自分の映画を振り返る年齢になってしまったのかなあと思いましたら、いやいやまだまだ撮るぞと終わっていました。ペ...
ストーリーを語るだけでは感動ものにもならない 平山秀幸監督と聞きますと、どうしても「愛を乞うひと」の、あの激烈な原田三枝子さんの演技が浮かんでしまい、期待値が高くなってしまいます。とは言っても、それ以降は「しゃべれども しゃべれども」「信さん・炭坑町のセレナーデ」くらいしか見ておらず、なかなかシリアス系のものにであう機会がありません。この「閉鎖病棟 それぞれの朝...
人の心情を描かずして悲劇は描けるか 原題は単に「Petra」なのに、「ペトラは静かに対峙する」なんて邦題をよく考えついたものだと思います。それだけ配給の担当者の思い入れが強いということなんでしょうか。監督は、現在49歳くらいのスペインのハイメ・ロサレス監督、公式サイトによりますと日本での公開は初めてですが、2000年代から活躍されており、本作で6作目とのことです。...
無茶苦茶なネタバレ、面白かったと思う人は読まないで…。 年に数本ある 金返せぇぇぇぇぇぇぇー! の1本です(笑)。公式サイト / 監督:アリ・アスター宣伝文句の今年のサンダンス映画祭で「ホラーの常識を覆した最高傑作」「現代ホラーの頂点」と批評家から最高の評価を受け全米を震撼させたホラー映画がついに日本公開。にやられ、普段ホラーなどめったに興味を持た...
人は都合よく記憶を書き換えるってことですが…。 「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラ監督の2作目です。見てはいませんが、タイトルとざっとした内容は読んだ記憶があります。IMDb によりますと、リテーシュ・バトラ監督はインド出身で、それ以前にショートを数本撮っているようなんですが、製作国がエジプトやアメリカとなっており、「めぐり逢わせのお弁当」もインド、ドイ...
こういう映画が楽しめないと映画ファンとはいえないのかも…。とは言っても何が面白いのやら…。 書き始めてはみたものの、何か書けるほど、いや、書いていいほど、ちゃんと見ていません。と言いますのは、花粉症と言っていいのか、鼻炎と言うべきなのか、毎年梅雨入りあたりまで、くしゃみや鼻づまりに悩まされ、その日、あまりの酷さに薬を飲んで映画館へ出掛けました。あいにく前日にネット...
岩松了さん、自然体で間もいいですし、ほろりとさせる面ももっていますし、この役にぴったりです 岩松了さんでもっている映画ですね。自然体で間もいいですし、ほろりとさせる面ももっていますし、この役にぴったりです。ペコロスの母に会いに行く発売日: 2014/08/01メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見るまあ、ただグループホームの描き方があまりにもきれいご...
芸術を知ったとき、この監獄は牢獄となったってマジですか? 不覚にも何度か気を失ってしまいました。あながち体調がよくなかった(花粉症)だけとも言い難いような気もするのですが(笑)…。https://www.youtube.com/embed/AtM59aG7UA8昨年のベルリン金熊ということもあり、また内容も刑務所の囚人たちがシェークスピ...