ら行

リザとキツネと恋する死者たち/ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督

2016.04.15

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ワンシーンごとには監督の才能を感じますが、長編としては単調で起伏が足らず、トミー谷は丸?名古屋には二番館(今はこういう言い方はしないかも?)が二館あります。キノシタホールと三越映画劇場です。そのひとつキノシタホールへ初めて行きました。きれいなホールです。映画は「リザとキツネと恋する死者たち」、映画案内サイトを見ていて、ふっと目が止まり、何やら面白そうだと感じ、...

リリーのすべて/トム・フーパー監督

2016.03.20

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映画はオーソドックス過ぎてつまらないのですが、実在のリリー・エルベさんを知っただけでも価値ありです!リリーの妻ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルさんが今年のアカデミー助演女優賞を受賞しています。「英国王のスピーチ」を見て*1、「レ・ミゼラブル」なんてスペクタルものよりもオーソドックスなつくりの映画のほうが向いていると書いたトム・フーパー監督ですが、今考えて...

ローマに消えた男/ロベルト・アンドー監督

2015.12.02

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映画の本筋からは離れますがあんなに簡単に心変わりする大衆ってそれが皮肉であればいいのですがいきなり大仰な音楽に、3人の男女が大理石の床に靴音を響かせながら歩いてきます。女性の首から胸にかけての蛇のタトゥーがかなりのインパクトです。初老の男はやや疲れ気味の様子(と後から考えればの話)で大きな音(効果音)を立て鞄を床に置き靴紐を直します。そして男はトイレに行きたいと...

ローリング/冨永昌敬監督

2015.08.15

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映像的にも、音楽的にも、編集にしても隙がなく完成度は高い。三浦貴大も柳英里紗もいい。が…映画の中のナレーションというのは、説明的になったり、流れのリズムを壊したりすることが多く、あまり良い印象はないのですが、この映画は使い方がうまいですね。導入でうまい具合に人間関係をわからせ、「そして、これが今の私」とつがいの鳥を見せ、「ん?何が起きるの?」と興味を持た...

るろうに剣心/大友啓史監督

2015.07.29

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佐藤健くんの、首から上を少し前に倒しての流し目線がいいですね。ファンになりそうです(笑)。今年の初めだったと記憶していたのですが、ググってみると、昨年2月だったのでしょうか?テレビで、佐藤健くんが台湾で大人気という話題を見て、その時の佐藤くんの照れくさそうな振る舞いがなかなかの好印象で、「へぇー」と思いつつ、「るろうに剣心」でも見てみようと思ったのがきっかけで...

ラブバトル/ジャック・ドワイヨン監督

2015.06.12

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セザンヌの「La lutte d'amour」に着想を得たとありますが、その静止画的なイメージから抜け出られていないようだ…ラブバトル [DVD] 出版社/メーカー: TCエンタテインメント 発売日: 2016/05/25 メディア: DVD この商品を含むブログを見るほぼ全編、サラ・フォレスティエとジェームス・ティエレの...

ラン・オールナイト/ジャウム・コレット=セラ監督

2015.05.19

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NY中が敵といってもそれほどでもありませんし、ノンストップアクションとは言えないほどよくストップしますし(笑)[aal B012UUFQCO]「96時間」みたいな緊迫感と爽快感を味わえないかと公開日に見にいったのですが、そこにあったのは見事に「ハリウッド的」な世界観でした。https://www.youtube.com/watch?...

龍三と七人の子分たち/北野武監督

2015.05.07

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笑っておいてなんですが、こんな小手先の手で笑いをとっても仕方ないでしょう(笑)龍三と七人の子分たち [Blu-ray]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2015/10/09メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (6件) を見る笑っておいてなんですが、こんな小手先の手で笑いをとっても仕方ないでしょう(笑)。映画『龍三と七人の子分たち』予告編...

ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて/アラン・コルノー監督

2015.02.09

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ブライアン・デ・パルマ監督の「パッション」のオリジナルですが、なぜこれをリメイクしようとしたのか…?ブライアン・デ・パルマ監督の「パッション」のオリジナル版です。「パッション」が首をひねるような出来でしたのでオリジナルを見てみようと思っていたのですが、今となっては「パッション」自体をすっかり忘れてしまっています。[aal B00DJBZLTM]...

リスボンに誘われて/ビレ・アウグスト監督

2014.10.03

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物語の発端となった橋の上から飛び降りようとした赤いコートの女性の話、すっかり忘れてしまうほど引き込まれて…リスボンに誘われて [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2015/04/02 メディア: DVD この商品を含むブログ (4件) を見るサスペンスでもないのに、一時たりとも目を離せない感覚を味わいました...

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち/ジャンフランコ・ロッシ監督

2014.09.26

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隣のいびきに誘われつつも、これこそドキュメンタリーだと…ローマ環状線、めぐりゆく人生たち [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2015/02/28メディア: DVDこの商品を含むブログ (4件) を見るつまらない、眠くなる、なんて言おうものなら、映画好きから素人扱いされそうな位置づけの映画ですね(笑)。ドキュメンタリーだから、そうでもないのかな。...

ローマの教室で〜我らの佳き日々〜/ジュゼッペ・ピッチョーニ監督

2014.09.18

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お勧め!3人の先生が出会う3人の生徒との3つの物語ともうひとつルーマニア移民の生徒の物語ローマの教室で ~我らの佳き日々~ [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2015/04/03メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見る同じイタリア映画、それも同じくローマを舞台にしているのですが、こちらは「グレ...

ルーシー/リュック・ベッソン監督

2014.09.09

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どうしちまった!? リュック・ベッソン!と、思わず声も出そうなくらいのビックリ映画でした。LUCY/ルーシー (吹替版)発売日: 2017/04/19メディア: Prime Videoどうしちまった!? リュック・ベッソン!と、思わず声も出そうなくらいのビックリ映画でした。映画『LUCY/ルーシー』 予告リュック・ベッソン監督に理屈をこねさせてはいけないとあ...

リアリティのダンス/アレハンドロ・ホドロフスキー監督

2014.08.06

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比喩や暗示に満ちていますので、この映画もまたカルトムービーと言われることになるのでしょうリアリティのダンス(字幕版)発売日: 2015/06/03メディア: Prime Videoこうした才能があればこそ、映画全体の奥深さや幅広さが増し、ある種芸術的価値を押し上げるのだろうとは思います。映画『リアリティのダンス』予告編ただ、様々なエピソードによる各シーンは興...

楽園からの旅人/エルマンノ・オルミ監督

2013.10.29

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神の不在たるこの世をどう生きるかということでしょうか?映画というより舞台劇のつくりでした。内容的にもそうなんですが、ライティングやカメラの構図からもその印象が強いです。奥、たとえば教会の入口から差し込む光、斜め後ろからの光によるシルエット気味の構図、俯瞰の時のサスっぽいライティングなどなど、さらにオールスタジオ撮りでしょうから、当然ながら人物の登場の仕方...

レ・ミゼラブル/トム・フーパー監督

2013.02.01

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平日の昼間にもかかわらず満席でした!いきなり出だしで引いてしまいました(笑)。奴隷(に見えたのですが、もちろんジャン・バルジャンなどの囚人)たちが難破船をロープで引き上げるこけおどしのスペクタクルCG!何とそこにラッセル・クロウ! 映画を間違えたかと思いました(笑)。https://www.youtube.com/embed/VoCGLi82O...

ライク・サムワン・イン・ラブ/アッバス・キアロスタミ監督

2012.11.07

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あれ?「起」がなく、いきなり「承」から始まり、「転」になったかと思った矢先に終わってしまったちょいと前には、キアロスタミ監督が宮崎あおいを主役で撮るみたいな話があったような「ライク・サムワン・イン・ラブ」ですが、結局「高梨臨」になったようです。「起」がなく、いきなり「承」から始まり、「転」になったかと思った矢先に終わってしまう映画でした(笑)。...

ルルドの泉で/ジェシカ・ハウスナー監督

2012.03.03

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奇跡という究極のドラマを扱いながら、そのドラマ性に頼ることなく、それをめぐる人間を抑制された手法で丹念にとらえ、様々な感情を浮かび上がらせることに成功しているとてもいい映画でした。固定カメラによる安定した映像とゆったりしたカメラワークが、見る者に様々な想念を呼び覚まさせます。ルルドの泉でジェシカ・ハウスナー監督、公式サ...

乱暴と待機/冨永昌敬監督

2012.02.02

ら行,

意外とうけて、冨永昌敬監督ではなく、本谷有希子さんに注目ってどういうこと?公開時、気になっていたのですが、結局、多分(自分が)受け付けないだろうとパスした映画です。乱暴と待機(通常版) [DVD]発売日: 2011/05/11メディア: DVDいや、これ面白いです...

ロバート・ログバル監督/神の子どもたちはみな踊る

2011.08.10

ら行,

が実に村上春樹らしい!ちょうど村上春樹を読みあさっていた(?)頃に公開されており、気になっていた映画です。その時のコメントに「村上春樹の原作は日本人より海外で映画化された方が、まとも(?)なものになりそうな気がする」なんて書き残していますが、あたりでした。この映画、村上春樹らしさがうまく捉えられています。「村上春樹らしさ」とは何か?などと大仰にふりかざすつ...