ロイヤルホテル

2024.07.29

ら行,

ホラーパターンドラマで描くオーストラリア ワーホリ サスペンス(意味不明)…「アシスタント」のキティ・グリーン監督、長編劇映画第2作です。1年前に見たばかりなのにもう2作目? と思いましたら「アシスタント」は2019年の製作でした。そのレビューを読み返してみましたら、製作年とともに日本の劇場公開のタイミングが悪いとまで書いていました。忘れるのが早い(涙)...

ロスト・キング 500年越しの運命

2023.09.23

ら行,

リチャード三世は駐車場の「R」の下に眠っていた…悪人ほど魅力的というのは映画や演劇の中だけの話だと思いますが、イングランド王リチャード三世もそのひとりで、シェイクスピア『リチャード三世』をベースにした翻案ものが様々あります。そのリチャード三世の遺骨を発見したのはアマチュア歴史家の女性だったという話、それもわずか10年ほど前2012年のことです。...

Rodeo ロデオ

2023.06.22

ら行, , 英数字, 英字

新人俳優ジュリー・ルドリューがノンバイナリー的存在感を放つニューシネマクロスビトゥームという、バイクの前輪を上げて走るなどアクロバティックな乗り方で公道を疾走するバイカーたちの話です。ただし、それはあくまでも背景であって、映画のポイントはその集団の中に自らの居場所を見つけようとするひとりの女性(あえてこう書くが、実は違う…)の物語です。...

ロストケア

2023.03.24

ら行,

基本的テーマの重要性とは不釣り合いな雑なつくりの映画…介護士の殺人という内容が内容なだけに、それにその介護士を演じるのが松山ケンイチさんですので見るのが怖くなります。2012年の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作の葉真中顕著『ロスト・ケア』が原作です。ロストケア / 監督:前田哲挑発する犯人、興奮する検察官これは映画...

ロニートとエスティ 彼女たちの選択

2020.02.08

ら行,

苦しみながら選択することこそが人間に与えられた自由だということ「ナチュラルウーマン」「グロリアの青春」のセバスティアン・レリオ監督です。新作? と思いましたら、製作年は「ナチュラルウーマン」と同じ2017年になっています。公式サイトによりますと、主演のレイチェル・ワイズさんの企画から立ち上がった映画で、レリオ監督はオファーをうけたということのようです。だからとい...

ロマンスドール

2020.02.06

ら行,

第一級のジョークか、はたまた脳内男性の成せる業かタナダユキ監督だからだと思いますが女性客が多い印象でした。女性はこういう映画を見て共感するんでしょうか?いや、この問題の立て方自体が間違っていますね。そもそもこの映画、男目線の映画ですので、園子に共感することはないにしても、男ってこんな馬鹿なのと呆れかえることはあるやもしれません。ロマンスドール / 監督:...

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋

2020.01.03

ら行,

下ネタ好きにはオススメ、シャーリーズ・セロンファンにもオススメ下ネタも臆することなくやれば下品さも薄まるかどうかという映画です(笑)。正直薄まっちゃいませんが、まあ、シャーリーズ・セロンだから許しましょ、というところでしょうか。ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 / 監督:ジョナサン・レヴィンアメリカ合衆国国務長官シャーロット・フィールド(シ...

ロケットマン

2019.08.24

ら行,

エルトン・ジョンがミュージカルになる! が、ドラマは凡庸。音楽ものはやっぱりドルビー・アトモスで見たほうがいいですね。特にこの映画は音楽以外に見るべきところがありませんので(ペコリ)。これ、批判というわけではありません。音楽が良くってそれで映画が持てば、それはそれでいいのだと思います。ロケットマン / 監督:デクスター・フレッチャーエルトン・ジョン...

ローズの秘密の頁

2018.02.10

ら行,

アイルランドの時代背景が見えづらく、結局ルーニー・マーラっていいねとしか…やっぱり、ルーニー・マーラさん、いいですね。「キャロル」ですっかりその魅力にやられてしまったのですが、寡黙さが似合いますし、眼差しはやさしいけれど意志の強さを持った目ぢからがあります。この映画でもそうですが、秘めたパワーみたいなものがすごく出ていました。ただ、余計なことですが、素の写真か...

ロング,ロングバケーション

2018.02.02

ら行,

ラストは、老いてくればおそらく多くの人が望むであろう結末というべきか…イタリアのパオロ・ヴィルズィ監督がアメリカで撮ったロードムービーです。そういえば、前作の「歓びのトスカーナ」もロードムービー的な映画でした。で、この監督の映画は前々作と2本見ていますが、今、「人間の値打ち」を読み返してみましたら、無茶苦茶書いています(ペコリ)。「歓びのトスカーナ」も、主演のヴ...

ロスト・イン・パリ

2017.09.25

ら行,

吹き出すこと必至!邦題は「ラストタンゴ・イン・パリ」のもじりか?男女がバスケットコートのようなところで寝っ転がってぐるぐる回るシーンを記憶していいますので前作(前々作?)の「ルンバ!」を見たと思っていたのですが、内容をほとんど思い出せませんのでおそらく予告編の記憶が残っているのでしょう。フィオナ・ゴードン&ドミニク・アベル監督、道化師でもあるとのことです。もちろ...

ローサは密告された

2017.08.23

ら行,

フィリピン スラムのリアリティは異次元の映画だが、その先は…つい最近、フィリピン マニラのスラムを舞台にした「ブランカとギター弾き」を見たばかりですが、スラムのリアリティという点では、この「ローサは密告された」は異次元です。多分ドキュメンタリーを意識しているのでしょう。カメラがかなり動き回ります。それを意識して撮られています。ブリランテ・メンドーサ監督、知りま...

ローマに消えた男/ロベルト・アンドー監督

2015.12.02

ら行,

映画の本筋からは離れますがあんなに簡単に心変わりする大衆ってそれが皮肉であればいいのですがいきなり大仰な音楽に、3人の男女が大理石の床に靴音を響かせながら歩いてきます。女性の首から胸にかけての蛇のタトゥーがかなりのインパクトです。初老の男はやや疲れ気味の様子(と後から考えればの話)で大きな音(効果音)を立て鞄を床に置き靴紐を直します。そして男はトイレに行きたいと...

ローリング/冨永昌敬監督

2015.08.15

ら行,

映像的にも、音楽的にも、編集にしても隙がなく完成度は高い。三浦貴大も柳英里紗もいい。が…映画の中のナレーションというのは、説明的になったり、流れのリズムを壊したりすることが多く、あまり良い印象はないのですが、この映画は使い方がうまいですね。導入でうまい具合に人間関係をわからせ、「そして、これが今の私」とつがいの鳥を見せ、「ん?何が起きるの?」と興味を持た...

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち/ジャンフランコ・ロッシ監督

2014.09.26

ら行,

隣のいびきに誘われつつも、これこそドキュメンタリーだと…ローマ環状線、めぐりゆく人生たち [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2015/02/28メディア: DVDこの商品を含むブログ (4件) を見るつまらない、眠くなる、なんて言おうものなら、映画好きから素人扱いされそうな位置づけの映画ですね(笑)。ドキュメンタリーだから、そうでもないのかな。...

ローマの教室で〜我らの佳き日々〜/ジュゼッペ・ピッチョーニ監督

2014.09.18

ら行,

お勧め!3人の先生が出会う3人の生徒との3つの物語ともうひとつルーマニア移民の生徒の物語ローマの教室で ~我らの佳き日々~ [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2015/04/03メディア: DVDこの商品を含むブログ (1件) を見る同じイタリア映画、それも同じくローマを舞台にしているのですが、こちらは「グレ...

ロバート・ログバル監督/神の子どもたちはみな踊る

2011.08.10

ら行,

が実に村上春樹らしい!ちょうど村上春樹を読みあさっていた(?)頃に公開されており、気になっていた映画です。その時のコメントに「村上春樹の原作は日本人より海外で映画化された方が、まとも(?)なものになりそうな気がする」なんて書き残していますが、あたりでした。この映画、村上春樹らしさがうまく捉えられています。「村上春樹らしさ」とは何か?などと大仰にふりかざすつ...