パキスタン系イギリス人のムスリムたちはどんだけ裕福なんだ?…
え?! こんな映画だったの?
映画.comの「ムスリムの姉妹を活写したイギリス初の青春バトルアクション」だけが目に入り、面白いかもと見に行った自分のせいです(涙…)。
ボリウッドかと思った…
予想していた映画とは随分違っていましたし、引用した画像を見ていればあるいは思いとどまっ ていた(ゴメン…)のではないかとは思いますが、それでもまあ面白くないということもなく、面白いということもない映画でした(笑)。
後半には多少失笑が漏れるシーンもありますが、基本コメディですので鼻から空気が漏れる程度の笑いはあります。
それにしても一番、え?! と思ったのは衣装や身に付けている装飾がインドっぽいですし、そもそも「ムスリムの姉妹」って全く関係ない話でした。ボリウッドもほとんど見ませんのでよくわかりませんが、インドの王族か大金持ちの話かと思うくらい衣装やシチュエーションが絢爛豪華でした。
タイトルも「ポライト・ソサエティ」ですからね。
インドもパキスタンもイギリス領インド帝国時代が100年くらいありますので宗教は違っても文化的には近いものがあるんでしょうか。
で、ふと思い出した映画「英国総督 最後の家」、イギリス目線ではありますがインドとパキスタンが宗教的理由によりイギリスから分離独立するあたりを描いた映画があります。
とにかく、 この「ポライト・ソサエティ」に関しては、パキスタン系イギリス人のムスリムと言われてもにわかには信じられないような映画でした。そのあたりにとても違和感の強い映画です。イギリスのパキスタンコミュニティにはこの映画のような生活環境があるんだろうかと、そのことに興味が湧いてきます。
ジェンダー意識も虚しく…
それにしてもプロットがちょっと幼稚過ぎますかね。かなり意識的にジェンダー意識が組み込まれていますが、いかんせん、内容が…。
高校生のリア(プリヤ・カンサラ)はスタントウーマンになることを夢見ています。姉リーナ(リトゥ・アリヤ)は画家を目指して大学に行っていたものの挫折してしまっています。
母親のママ友コミュニティでの関係から富豪一家の息子サリムの誕生日パーティ(違ったかも…)に招かれ、リーナに結婚相手として白羽の矢が立ちます。リーナもまんざらでもなく交際が始まり、婚約となります。
リアはリーナの結婚に猛反対し、婚約をぶち壊そうと同級生二人とともに実力行使に出ます。
この同級生二人クララとアルバは面白かったです。おバカ系のパターンではありますが、こういうキャラ設定は趣味ですのでそこそこ笑わせてもらいました(笑)。
で、あれこれ2、3パターンの妨害行為を実行するも目的は果たせず、しかし、リアは富豪の屋敷で秘密の実験室を発見し、結婚の目的がサリムの母親のクローンをリーナの子宮に仕込む(どういうこと?…)であるとわかり、結婚式の当日リーナ誘拐作戦を立て、同級生の協力のもとリーナを救い出します。
サリムの母親とのバトルではそれまで出来なかった空中回し蹴りを完成させやっつけていました。
そして、救い出されたリーナは再び画家を目指し、リアは有名スタントウーマンから声がかかるというハッピーエンドで終わります。
浅川マキ「ちっちゃな時から」…
浅川マキさんの「ちっちゃな時から」が使われていました。1970年の曲ですよ、どうやって見つけたんでしょうね。
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ということで、こういう映画もあったほうがいいねとは思いますが私にはちょっと無理でしたので、パキスタンということで思い出した映画を2つ紹介しておきます。
「英国総督 最後の家」と同じくグリンダ・チャーダ監督のイギリスの映画でパキスタン移民二世の青年の青春旅立ち音楽映画です。
バングラディシュ(旧東パキスタン)から、先進国による途上国の労働搾取の問題や男性による女性差別の問題をバングラディシュ映画です。こちらは DVD が発売されていないですね。