いろいろなものが散りばめられており一筋縄ではいかない 「グッバイ・レーニン!」と聞けば、ああ、あの映画ねと、いくつかのシーンをすぐに思い出すくらい記憶に残るいい映画でしたが、言われてみれば、あれから12年、ヴォルフガング・ベッカー監督の映画は何も公開されていないようです。IMDbを見ても、この間、オムニバスなどのショート3本がクレジットされているだけです。次作の...
これは映画ではなく、抽象画の絵画展、あるいは写真展を見てまわる感じです。 事前情報を全く入れずに見に行きましたら、全くわからない映画でした。幾度も落ちそうになったのですが、いつかきっと引き込まれるところが来るに違いないと頑張って何とか最後までたどり着いたものの、結局、全くわからない、と言いますか、感じるところがなく終わってしまいました。山形国際ドキュメンタ...
毎食ワインとパンとサラダのような、考えてみれば結構シュールな、美しき構図の映画でした。 最近は、リバイバル上映やデジタルリマスター版の上映が結構多くなっていますね。あまり客の入らない映画の買い付けが難しくなっているのか、観客の二分化が進んでいるのか、何が起きているんでしょう?この「放浪の画家ピロスマニ」も、ギオルギ・シェンゲラヤ監督1969年の作品です。映画.c...
川べりの廃船、そこへ素潜りで行き来し魚や貝で生活の糧を得る少年、設定は大いに期待をもたせるのだが… イラン映画を見始めたのは、ご多分にもれずアッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」からですが、振り返ってみますと、そのままイラン国内の映画事情を反映しているのかどうかは分かりませんが、イラン映画というのは作家性の強い作品が多いですね。そうしたところが日本や...
これ、エンディングも「希望に満ち(公式サイト)」てはいないよね…。 冒頭、大きなベッドにふたりの幼い子どもが気持ちよさそうに眠っています。カメラはその姿をじっと捉えています。至福の時はゆったり流れる、と思いきや、突然映像は切り替わり、部屋の中を慌ただしく動きまわる子供を追いかけるように、カメラもまた手持ちのまま激しく動きまわります。おお、いけるじゃない、この...
私が審査委員長なら、パルムドールでも、金熊でも、金獅子でも何でもあげちゃいます これは「映画」です!余計なことは語らない、余計な演技はしない。画が全てであり、画にとらえられた人が全てです。そして、ラストカットのカタルシス。いや、この映画の場合、たしかにストンと心に落ちはしますが、カタルシスという言葉は当たらないかもしれません。なぜなら、二人の子どもたちにとっ...
この映画が製作されていれば、あるいはその後のSF映画の流れも変わっていたのかも… ホドロフスキーのDUNEアレハンドロ・ホドロフスキーAmazon先週「リアリティのダンス」を見、こちらも見ておくかと何の情報も入れずに行きましたら、ドキュメンタリーと言いますか、ホドロフスキー監督の未完の大作「DUNE」を本人のインタビューや絵コンテのアニメ化映像などで構成した映像作...
ホン・サンスが韓国のロメールなら、深田晃司は日本のロメールというところでしょうか ほとりの朔子 [Blu-ray] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2015/02/03 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (1件) を見るホン・サンスが韓国のロメールなら、深田晃司は日本のロメールというところでしょうか。そ...
いろいろ語られることによって名作となっていくのかも知れません 面白い映画ですし、結構楽しめるのですが、カラックス監督、いよいよ映画監督としては最終章に入りつつあるのでしょうか…。https://www.youtube.com/watch?v=MBSNQjO3q2sいろいろ語られることによって名作となっていくのかも知れません。が、し...
とても素晴らしい映画でした。それに、初めて韓国語の響きが美しいと感じました。 見てから随分経っていますが、とても素晴らしい映画でした。それに、初めて韓国語の響きが美しいと感じました。映画『ポエトリー アグネスの詩(うた)』予告編初老の女性ミジャを演じるユン・ジョンヒさんは、現在はフランスで暮らしている方で16年ぶりの映画出演とのことです。韓国語(朝鮮語?)は、北...
は倒錯愛が美しすぎてアブナイ? 不思議な映画でした。[aal B08G9XDHX9]何がって?何かしら監督の意図を感じるカットや編集が多いのですが、それが何なのか、はっきりとは分からないんですね。続けざまに3回も見直しました(笑)。以下、完全ネタバレですし、3回目に見ながらメモしたものですので細かすぎてよく分からないかも知れませ...
抱擁のかけら (字幕版)メディア: Prime Video極めて個人的な感覚とは思いますが、最近のペネロペは、若き頃みたソフィア・ローレンに似てきたような気がします。もちろん存在感がという意味ですが、やや小柄とはいえ、そのグラマラスなボディやエキゾチックな顔立ちも、私には、「ひまわり」あたりのソフィア・ローレンを彷彿とさせます。で、「抱擁のかけら」ですが、どうもアルモドバルは、こういった男と女...