か行

君の名前で僕を呼んで

2018.04.27

か行,

というほどのネタはなく、ボーイズラブ的美しさの映画かと思う随分前から予告編をやっていたんじゃないでしょうか、すでに見た映画のような印象です。それにしてもこの(チラシやサイトの)ブルー、合成でしょうが、Windows Blue のようなブルーで、印象深いですね。ふたりの気持ちの深さのブルーなんでしょうか。監督は、「ミラノ、愛に生きる」「胸騒ぎのシチリア」のルカ・...

心と体と

2018.04.21

か行,

おお、見応え充分のシリアス系…と、終わってみればラブコメ系!?ハンガリーの映画です。昨年2017年のベルリンで金熊を受賞しています。全く知らない監督ですので公式サイトの紹介を見てみましたら、1989年にデビュー作の「私の20世紀」という映画でカンヌのカメラドールを受賞し、その後数本をヴェネチアやロカルノに出品していますが、この映画は1999年以来18年ぶりの長編...

彼らが本気で編むときは、

2018.04.19

か行,

(DVD)とてもわかりやすい人物配置の家族ファンタジーDVD視聴ですので今さら言うことではありませんが、生田斗真さんが MtFのトランスジェンダーで、身体的にも女性に移行した人物を演じています。日本のメジャーな映画では、おそらくトランスジェンダーの人物が主演の映画はなかったのではないかと思いますが、海外では、最近でも、当サイトお勧め映画にピックアップしている「...

恋する都市 5つの物語

2018.04.17

か行,

若手中国人監督5人によるオムニバス映画。ウォン・カーウァイを思わせる映画もあり…若手中国人監督5人によるオムニバス映画です。プラハ、上海、パリ、小樽、フィレンツェの5都市を舞台にして、それぞれ男女の様々なラブストーリー(的交流)を描いています。基本的には5つの物語に関連性はないのですが、エンドロールでそれらをうまい具合に結びつけてひとつの映画としての余韻をもた...

彼の見つめる先に

2018.03.21

か行,

もうゲイという言葉もやめようよ、ブラジル発の爽やか青春物語ブラジル、サンパウロからの青春映画です。ダニエル・ヒベイロ監督が2010年に撮った「I Don't Want to Go Back Alone」という短編映画を同じキャストで長編映画化した作品とのことです。監督は、1982年生まれですから35、6歳ですね。公式サイトに2014年のベルリンでFIPRES...

犬猿

2018.02.14

か行,

舞台劇にもできそうな会話劇、面白いですよ。特に江上敬子さんがいいです。映画と関係のないところから入りますが、監督の????田恵輔(吉田恵輔)さんの「????」って公式サイトでは「つちよし」になっていますね。普通じゃ変換されません。ちょっと調べてみましたら、もともと「吉」が旧字体で「????」が新字体(異字体)の同じ文字で、「????」は現在でも人名には使えない...

紙の月

2018.02.12

か行,

(DVD)宮沢りえさんの映画でした宮沢りえ主演、吉田大八監督、角田光代原作の2014年の映画です。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数多くの賞を受賞しているようです。確かに主演女優賞にふさわしい宮沢りえさんの映画ですね。最近吉田大八監督の「羊の木」や角田光代原作の「月と雷」を見たことや、DVDで「湯を沸かすほどの熱い愛」を見て宮沢りえさんって結構いいじゃないと...

恋とボルバキア

2018.01.26

か行,

井上魅夜さん(すず)を見に行ってきた日本のドキュメンタリーはあまり見ないのですが、井上魅夜さんという、以前読んで感動した「化粧男子 男と女、人生を2倍楽しむ方法」の著者が出ているということで見に行きました。初日の1月20日には舞台挨拶にみえていたんですね。知りませんでした。え? 井上魅夜さんって、今、名古屋でお店やってるんですか?若衆bar やまと男ノ娘 ...

グッバイ・サマー

2018.01.14

か行,

(DVD)ミシェル・ゴンドリー監督って、早くから割りとビッグな俳優で映画を撮っている印象があり、アメリカの監督だと思っていました。アメリカで映画を撮るきっかけはミュージック・ビデオの評価からのようです。ネット上の MV や PV を見てみましたが発想豊かですね。ミシェル・ゴンドリー - Wikipediaそれはともかく、何本もタイトルは見知っているのに、今確認...

クリーピー 偽りの隣人(DVD)

2018.01.09

か行,

黒沢清監督は(私には)その実力がよく分からない監督の一人です。特にフランスかと思いますが、誰だったか若手の監督が、フランスでは映画を学ぶ(学校?)際に、日本の監督では北野武監督と黒沢清監督を題材にしているとか語っていたなど、人気があるそうです。ところが、最近の映画、初めて海外で撮った「ダゲレオタイプの女」、カンヌの「ある視点」部門で監督賞を受賞した「岸辺の旅」、(私には)どちらも残念な出来でし...

希望のかなた

2018.01.07

か行,

希望とは反対側にある現実ということ「ル・アーヴルの靴みがき」以来のアキ・カウリスマキ監督です。映画って、何々三部作というくくり方をする場合が多く、この「希望のかなた」も「ル・アーヴルの靴みがき」と共に「港町三部作」あらため「難民三部作」と呼ばれて(呼んで?)いるそうです。本人の言葉かどうか定かではありませんが、「難民」をテーマにもう一作撮るということでしょうか...

勝手にふるえてろ

2017.12.26

か行,

意外にヨシカは健全じゃないの?綿矢りささんと金原ひとみさんが19歳と20歳で芥川賞をダブル受賞し騒がれたのが2004年初めですから、そろそろ14年になります。芥川賞も、意図的かどうかは別にして、時々世間を騒がす(笑)ことをやらかしますが、この二人の受賞時もすごかったです。ご多分に漏れず私も文藝春秋を買って読みましたが売り切れ続出だったと思います。ただ、綿矢さん...

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル

2017.12.01

か行,

ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価見たのは劇場でですが、明日(12/2)に DVDが発売になるのですね。上映もブルーレイ上映でした。映画というよりも、ほぼ1時間のグザヴィエ・ドラン本人と彼を語る俳優たちのインタビュー集です。グザヴィエ・ドランがどうやって映画を作っているのかがよく分かる映画ではありましたが、何かを掘り下げているわけでは...

ギフテッド gifted

2017.11.24

か行,

マッケナ・グレイスちゃん11歳の演技につきるかなこの映画、内容は推して知るべしで、メアリー役のマッケナ・グレイスちゃん11歳の演技につきるってとこですかね。ネットの画像ではもう少し大人っぽいものや前歯も揃っています(映画では前歯がない)ので、映画の撮影時は年齢も一桁だったかも知れません。子役で成功すると(普通の)大人になっていくのがなかなか難しそうですので、そ...

南瓜とマヨネーズ

2017.11.16

か行,

出来は結構いいのですが、印象薄くすぐに忘れてしまいそう「漫画家・魚喃キリコの代表作『南瓜とマヨネーズ』」の映画化ですが、そもそもその漫画どころか作者の名前の読み方も分かりません。「なななん」と読むようで、ざっとググってみたところでは、そういう魚がいるともいないとも、よく分かりません。いないよね(笑)。「ストロベリーショートケイクス」の原作も魚喃さんの漫画が原作...

グッド・タイム

2017.11.10

か行,

面白いのですが、何が撮りたいのか見えてこない前作「神様なんかくそくらえ」が、2014年の東京国際映画祭のグランプリを受賞したジョシュア&ベニー・サフディ兄弟監督の新作です。その前作では「次作で化けてくれれば」などと偉そうなことを書きましたが、この映画は面白かったです。ただ…ああー、やっぱり、但し書きがついてしまいました(笑)。監督:ジョシュア&ベニー・...

婚約者の友人

2017.10.27

か行,

フランソワ・オゾン監督の「愛」と「死」これ、映画のつくりとしてはかなり完成度高いです。(ただ…)物語の展開のスピード感とスムーズさ、モノクロとカラーを織り交ぜた画の美しさ、俳優の存在感、それらがうまく絡み合って、見るものを最後まで引っ張っていく力が生まれています。俳優では、下の画像にもありますパウラ・ベーアさん、演技はもちろんですが、アール・デコ風のドレスや帽...

きっと、いい日が待っている

2017.09.07

か行,

50年前、デンマークの話であっても、今の日本に思いを馳せる何だか嫌な映画ですね…、といっても、嫌でも直視しなくてはいけないという意味の嫌ですので誤解なきよう。1967年頃、今から50年くらい前ですね、デンマークはコペンハーゲンの養護施設で実際にあった話をもとに作られた映画だそうです。何が嫌かって、子どもたちへのあらゆる暴力、肉体的暴力、精神的暴力、そして性的暴...

獣道

2017.08.01

か行,

漫画的?劇画的?こういう映画はオリジナリティがないと難しい「キラキラではなく、ギラギラした青春群像。実話をベースにした“真っ黒な青春映画”が誕生した。『下衆の愛』の内田英治監督と英国人プロデューサーのアダム・トレルが再びタッグを組み、オリジナル脚本で“地方社会”のリアルを笑いたっぷりに描いた異色作。新興宗教にはまる親、未成年者を取り込む風俗産業、社会保障を食い尽く...

君はひとりじゃない

2017.07.30

か行,

ある意味、今の日本が抱える病理をあぶり出す「Body/Cialo」一昨年2015年ベルリンの銀熊監督賞受賞作がひっそり(?)と公開されています。ひっそりと言うのもなんですが、あまり注目されているようにも見えません。でも、こういう映画がなくなって(見られなくなって)しまうというのも悲しいことで、それこそ、いま日本のメジャーで公開されている「作られたドラマ」、アニメ...