イザベル・ユペール恐るべし!イザベル・ユペール恐るべし!そういう映画です。タイトルも「グレタ」ではなく「イザベル」でいいと思います(笑)。とにかく、映画がどうこうよりも、イザベル・ユペールさん、無茶苦茶楽しんでるやんと言うしかありません。軽やかにダンスしながら探偵を撃ち殺すところなんて、もう、笑うしかありません。グレタ / 監督:ニール・ジョーダン...
シュナーベル監督の目を通しウィレム・デフォーの姿で見るゴッホフィンセント・ファン・ゴッホ37年の生涯のうち、亡くなるまでの2年あまりが描かれています。監督は「潜水服は蝶の夢を見る」のジュリアン・シュナーベル監督、あらためてこの監督の過去の作品をみてみますと伝記的な映画が多い監督です。(的)としたのは、伝記という言葉からイメージされる人物紹介のような映画ではないと...
映画は俳優がつくる。田中裕子、佐藤健、佐藤亮平、松岡茉優俳優でもっている映画でした。田中裕子さん、佐藤健さん、鈴木亮平さん、松岡茉優さん、特に兄弟妹三人、それぞれの人物設定はステレオタイプであっても、映画のシーンとしてはとてもよいバランスでした。ひとよ / 白石和彌白石和彌監督の映画は、デビュー作(かな?)の「ロストパラダイス・イン・トーキョー」から...
これはドラッグ映画ではなくダンス&音楽映画です紹介文を1,2行読めばおよそ想像がついてしまうような映画なんですが、ギャスパー・ノエ監督ということで、まあ見とくかということで(笑)。CLIMAX クライマックス / 監督:ギャスパー・ノエほぼ予想した通りの映画でした。雪が降る山奥の廃墟に集まった22人のダンサー。彼らは、知らず知らずにLSD入りの...
ストーリーを語るだけでは感動ものにもならない平山秀幸監督と聞きますと、どうしても「愛を乞うひと」の、あの激烈な原田三枝子さんの演技が浮かんでしまい、期待値が高くなってしまいます。とは言っても、それ以降は「しゃべれども しゃべれども」「信さん・炭坑町のセレナーデ」くらいしか見ておらず、なかなかシリアス系のものにであう機会がありません。この「閉鎖病棟 それぞれの朝...
平成のすれ違いメロドラマは非日常に飛び立たず究極の「平成のすれ違いメロドラマ」見てきました。原作を読んでいますので、もっと気恥ずかしく感じるかと思いましたが、以外にもあっさりしており、「福山さん、この台詞だけはやめて…」と思っていたシーンもなんとかクリアし(笑)、逆に、オイオイ普通すぎるだろみたいに茶々入れたくなるくらいでした。マチネの終わりに / 監督...
マッサージパーラーの受付嬢は何の夢を見たか?何、このやる気(売る気)のない邦題!? と逆に興味を持った映画です。え? じゃあ成功してるじゃない(笑)。「The Receptionist」引用した画像の真ん中の女性がその「受付」の仕事をしているということで、何の店かと言いますと、マッサージパーラー、その実、性風俗店ということです。ザ・レセプショニスト /...
ブルーアワーも見られず、ぶっ飛ばしてもおらず「TSUTAYA CREATORS'PROGRAM(TCP)」の2016年審査員特別賞受賞作の映画化です。TCPのリンク先を見てみますと、今年から企画、監督、脚本と3部門に別れたとありますので、この作品の頃は企画だけなのか、脚本付きなのか、どちらにしても部門なしの審査だったのでしょう。グランプリが1作品、準グランプリが...
静謐なつくりに漂う悲哀、滲み出る情始まってしばらくは、トラン・アン・ユン監督? と思うくらい雰囲気が似ていました。ひとことで言えば静謐ということですが、ゆったりと流れる時間、少ない台詞、感情的なシーンを排しているにもかかわらずにじみ出る「情」、そういう映画です。第三夫人と髪飾り / 監督:アッシュ・メイフェアアッシュ・メイフェア監督は1984年生ま...
同性愛カップルの話ですが、物語もつくりも乱暴ですねぇ…子どもが欲しい男女それぞれふた組の同性カップルが取った行動の顛末を描いた台湾映画です。日本でも報道されましたが、台湾では今年の5月17日に同性婚を合法とする法律が可決されています。台湾、同性婚認める法案を可決 アジア初 - BBCニュースバオバオ フツウの家族 / 監督:謝光誠 シエ・グアンチェン...
ラスト、マドレーヌのフラッシュバックにプチ感動ついつい頬も緩み、くすっと笑いがもれる映画です。「フランスの国民的作家にしてイラストレーター、漫画家でもあるジャン=ジャック・サンペのベストセラー『今さら言えない小さな秘密』」の映画化です。あまり詳しくはありませんが、『プチ・ニコラ』はよく知られていますし、映画化もされています。今さら言えない小さな秘密 / ...
事件は描いても人を描かず。吉田修一「犯罪小説集」を映画化吉田修一さんの小説が映画化されたものはほとんど見ていますが、なかなか小説を越えるものが出ないです。吉田修一さんはどちらかといいますとストーリーテラーですので、物語を追っていくだけの映画では、ただ映像化しただけで終わってしまうからではないかと思います。この「楽園」の原作は『犯罪小説集』という5編の短編を収録し...
ビートルズがいない世界なんて!?というビートルズ愛の映画ビートルズをこの上なく愛する人たちが作ったということがひしひしと伝わってくる映画です。ダニー・ボイル監督はもちろんでしょうが、おそらく脚本のリチャード・カーティスさんがその中心ではないかと思います。イエスタデイ / 監督:ダニー・ボイル事故にあい、目が覚めるとそこはビートルズのいない世界だったな...
北欧の妖精トロールをめぐるダーク・ファンタジー「ぼくのエリ 200歳の少女」を前面に出した宣伝がされていますが、それ系ファンタジーを期待していきますと、ちょっと戸惑うかもしれません。ファンタジーはファンタジーでも、視覚的にも内容的にも、こちらはかなりダークです。もっとも、「ぼくのエリ」にしても本質的にはダークな映画ではありますが。ボーダー 二つの世界 /...
カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュであればこその映画是枝裕和監督のパルムドール受賞後第一作です。引用の画像を見てのとおり、俳優はカトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークという国際的スター、そして、IMDbを見た限りおもだったスタッフに日本人は入っていないようです。もともと是枝監督は台詞を大切にする監督だと思いますが、さらにこ...
吉岡里帆のなつめよりも犯人が主役のようだこの映画が2011年の韓国映画「ブラインド」のリメイク版だというのは知っていたんですが、「見えない目撃者」でググりますと、この映画ともうひとつ同じタイトルでGAGA版がヒットします。なんと、2015年の中国版までありました。それだけ基本的なプロットに皆がひかれるということなんでしょう。見えない目撃者 / 監督:森淳...
事実よりも人間を、アクションよりもメンタリティーを描く1976年に実際に起きたハイジャック事件、そして人質救出作戦「エンテベ空港奇襲作戦」を描いています。 過去に3度映画化されているようですが、すべて直後の1976年(エンテベの勝利、特攻サンダーボルト作戦)と1977年(サンダーボルト救出作戦)です。エンテベ空港の7日間 / 監督:ジョゼ・パジーリャ...
ホアキン・フェニックスの代表作となるか? 多分なる。今年2019年ベネチア国際映画祭の金獅子賞受賞作品です。とにかく、ホアキン・フェニックスがすごい! につきる映画です。ほぼ一人芝居です。ジョーカー / 監督:トッド・フィリップスこの映画のために24キロ減量したと言われていますが、掛け値なしのその通りで誰だかわからないくらいです。その姿を見せる画...
冷血さは静かに伝搬する少なくとも完成された映画ではありませんが、それでも傑作を生み出す可能性があるのか、あるいはそもそも力不足なのか、判断に悩むコリー・フィンリー監督、その初(長編)監督作品です。サラブレッド / 監督:コリー・フィンリーコリー・フィンリー監督は、この「サラブレッド」が公開された2017年で28歳ですので、現在30歳くらいだと思いま...
ネタバレ ヴァネッサ・パラディがマチューと父と結婚したって!?映画内容は公式サイトのストーリーを読めばおおよそ想像がつくと思いますが、その想像以上のものはありません(ペコリ)。パリに見出されたピアニスト / 監督:ルドビク・バーナードそのストーリーから概要です。パリの主要ターミナル北駅。「ご自由に演奏を!」 そう書かれたピアノに向かう一人の青年、...