ボスニアの炭鉱、地下300メートルで働く坑夫たち「鉱」あらがね、って読むんですね。ボスニア・ヘルツェゴビナの炭鉱地中深く300メートルの坑道にカメラを持ち込んで撮ったドキュメンタリーです。2015年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でアジア千波万波部門特別賞を受賞しているそうです。監督の小田香さん、まだ30歳ですか。「2013年、映画監督のタル・ベーラが陣頭指揮...
ボクシングシーンがすごい!「前篇」を見て面白かったので「後篇」を見ようと上映スケジュールを見てみましたら、何と朝一と夜の2回しかなく、さらに朝は 8:45 から!?とやや怒りながらも、5時起きで公開初日に見てきました。5時起き? って、なにせ出かける前の準備に3時間かかりますので(笑)。何やってんの?と言われそうですが、別に普通に朝ごはん作って、食べて、顔洗った...
60年代ぽさがうまく現代に融合し、適度にリアル、適度に嘘っぽい。寺山修司を映画化? というよりも、1960年代を映画化?といったほうが正確なんですが、今の時代、最も映画化するのが難しいのではないかと思う時代をやりますか?と、思ったのですが、面白かったです(笑)。時代を2021年に置き換えているのですが、あまり違和感がないのは、新宿という街の持っている空気な...
映画的ドラマ(いわゆるネタ)を排した美しき動きの映画んー、唸っちゃうような映画でした。悪い意味ではありません。こんな映画撮れるのはおそらくトラン・アン・ユン監督くらいでしょうという意味です。なんて言うんですかね、んー、と唸ってばっかりですが(笑)、まあ、動く静物画とでも言いますか、完全に映画的ドラマを排した美しき動きのある映画です。「青いパパイヤの香り」と「...
ぶつ切れで映画にならずエミール・クストリッツァ監督の新作です。「アンダーグラウンド」は、その濃さ(笑)や斬新さにおいてかなりインパクトがありましたが、なぜかそれ以外の映画は見ていないような記憶で、自分自身ちょっと不思議な感じです。エミール・クストリッツァ監督は、ミュージシャンとしても、俳優としても活躍しているとのこと、この映画では主役で出演しています。さらに相...
展開は1作目とそっくり、違いは創造主まで持ち出して行き詰まっていること最近はほとんど SFを見なくなっていますが、突然「エイリアン」を見てみようと思いたち、あらためて思い返してみますと1作目は1979年公開だったんですね。およそ 40年前ですよ!それが未だにシリーズものとして作られ続けているというのは、単に時代性だけではなく何か人間存在に関わる本質的なものを持...
(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。カテル・キレヴェレ監督、予告編映像ではこの映画が日本初公開と言っていますが、今回配給がついたという意味でしょう。前作の「スザンヌ」がフランス映画祭で上映され、その後単館系で企画上映されています。「スザンヌ/カテル・キレヴェレ監督」フランス映画ウィークこの「あさがくるまえに」は、随分前に予...
(記憶曖昧なネタバレ)スウェーデン産の不思議な母子ものファンタジーちょっと変わった印象のスウェーデン映画です。物語は、下の引用を読みますと、肉体的ハンディを跳ね返す感動ものや母子ものを思わせますが、確かにそういうところがあるにしても、そのドラマをファンタジーっぽく描いている映画です。リカルドが巨人になった自分を夢想するシーンの印象からというだけではなく、映画の...
綾瀬はるかさんのうまさが光る映画ですかね原作は、 吉田秋生さんって方の漫画なんですね。そんなことも知らずに、そういえばカンヌのコンペティションに出品されたなあと思い借りてみました。パルムドールが「ディーパンの闘い」の年で、「ティエリー・トグルドーの憂鬱」「五日物語 3つの王国と3人の女」「キャロル」「黒衣の刺客」「山河ノスタルジア」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞ...
イザベル・ユペール自身がポスト・フェミニズムと語る、俳優が監督を越えた映画。自由な女性の映画です。おそらくそれは、ミシェルを演じたのがイザベル・ユペールであったがためにそうなったのであり、あるいは、ポール・バーホーベン(ポール・ヴァーホーベン)監督にとっては(うれしい?)誤算であったのかも知れません。「犯人よりも危険なのは、彼女だった」というコピー、そうし...
人生相談の母親の台詞が本音なら傑作、でもおおむね駄作マルコ・ベロッキオ監督、77歳、一体どうしてしまったの!?というくらいの駄作です。ここリード部分に結論を書くことはあまりないのですが、この映画、語ることがほとんどありません。と、公式サイトを見てみましたら、原作があるんですね。それも大ベストセラーとあります。それが本当なら、マルコ・ベロッキオ監督が原作を理解し...
演出意図が裏目か?俳優の存在感が足りず監督:越川道夫、主演:満島ひかりで見に行ったのですが、『死の棘』の島尾敏雄さんと妻島尾ミホさんの話だったんですね。知りませんでした。映画タイトルと同名の原作があるとのことですが、『死の棘』共々読んでおらず、小栗康平監督「死の棘」しか知りません。越川道夫監督は、長くプロデューサーをされており、前作の「アレノ」が初監督作品とい...
寓話的趣きのあるシンプルで過剰さのないいい映画でした監督のイシアル・ボジャインさん、この映画で初めて知りましたが、スペインではかなり名の通った方のようです。脚本のポール・ラバーティさんは、ケン・ローチ監督の映画で名前を見る程度には知っている方ですが、あらためて IMDbを見てみましたら、1996年の「カルラの歌」以降「私は、ダニエル・ブレイク」まで、ほぼ全てとい...
窪塚洋介×降谷建志は面白く、端役でも柳英里紗は高評価窪塚洋介さんは魅力的な俳優ですね。やや影のある危なさでしょうか。ただ、結構見ている割には、印象に残っている映画は未だに「ピンポン」あたりか、TVドラマでいえば「池袋ウエストゲートパーク」、最近見た「沈黙‐サイレンス‐」のキチジローは、うまく使ってもらっていないからなんですが全く良いところがなかったです。地の...
全裸パーティーの意味するもの、そしてラストカット「ジャック・ニコルソンが自ら名乗りを上げ、ハリウッド・リメイクが決定!!」というドイツ映画なんですが、この映画をハリウッドでやってどうしようというのでしょう?もう少しスッキリしたコメディタッチの親子ものにはなるんでしょうが、むしろそんなネタならハリウッドにはゴロゴロしているような気がします。むしろそうしたありふれ...
仲代達矢さんありきの映画なんですが、リアであるべきであったかどうか…日本国内よりも世界で評価の高い、その多くはヨーロッパなんですが、映画祭で受賞したり特集が組まれたりする映画監督がいます。小林政広監督もそのひとりです。ウィキペディア本作で長編16作目、詳しく調べたわけではありませんが、多分すべて自主制作的な作り方で撮っており、大手の映画会社からは独立しているので...
おとなの事情(原題は"赤の他人")と言いながら、映画の中で起きることは子どもの行いシチュエーション・コメディのジャンルかと思いますが、ただ見ようによってはかなりシリアスで、身に覚えのある人は笑ってはいられないかも知れません(笑)。いや、逆かな?たとえば夫婦で、あるいはカップルでこの映画を見に行ったとすれば、こりゃやばいと思い当たる人は大笑い...
悪の凡庸さ、あるいはミルグラム効果は日々起きている邦題にヒトラーやナチスとつけて(多分)注目度を高めようとするのは日本の映画界の常套手段だと思いますが、最近ではアイヒマンもよく見かけるようになりました。この映画の邦題「アイヒマンの後継者」は、ひねりすぎていて分かりにくいのですが、多分、誰もが「アイヒマン」になり得るという意味なんでしょう。1961年、イェール大...
ロケ地は桑名の六華苑か?タイトルや宣伝イメージ(下の画像)を見ても好奇心をそそられることもなくスルーしていたのですが、ふと監督名に目がいき、あららパク・チャヌク監督なら見ておかなくちゃということで見てきました。この監督、結構見ているように思うのですが、「オールド・ボーイ」しか思い出せなく、ウィキを見てみましたら、ああそうだそうだ、「親切なクムジャ...
難民の死体のシーンは監督の葛藤の結果のようですジャンフランコ・ロッシ監督、ドキュメンタリーでありながら(というのも変ですが…)、2013年の「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」がヴェネチアで金獅子、この「海は燃えている」が昨年2016年のベルリンで金熊、快挙そのものでしょう。監督がドキュメンタリーというものをどう考えているか、記者会見でこんなことを語っています。...