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インスペクション ここで生きる

2023.08.05

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親子愛をもってしても越えられないホモフォビア…アメリカの海兵隊新兵訓練所での過酷な訓練シーンが多くを占めますが、映画の主題はゲイの男性の母子関係とホモフォビアです。監督であるエレガンス・ブラットンさんの実体験に基づいているそうです。インスペクション ここで生きる / 監督:エレガンス・ブラットンホモフォビア、同性愛嫌悪...

アイスクリームフィーバー

2023.07.19

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ウォン・カーウァイ臭ぷんぷんの「恋する惑星」風ドラマ、ん? パクリに近いか…。「風の電話」以降「恋恋豆花」の予告編で見かけたくらいでどうしたんだろうと思っていたモトーラ世理奈さん、映画.comでその後の出演作を見てみてびっくり! むちゃくちゃ売れているじゃないですか?!でもあまり作品に恵まれているようにはみえないですね…(ペコリ)。[to...

遺灰は語る

2023.06.28

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前半は兄ヴィットリオへの追悼の意味合い、そして後半はピランデッロの不条理劇(小説)「釘」の映画化です監督のパオロ・タヴィアーニさんは長くタヴィアーニ兄弟監督として活躍されてきた弟さんの方で、兄ヴィットリオ・タヴィアーニさんは2018年に88歳で亡くなられています。記憶のあるところ(内容には記憶がないが…)では、兄弟監督として撮った「塀の中のジュリ...

アシスタント

2023.06.19

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ドキュメンタリー監督らしいじわーと効いてくる映画だが、公開のタイミングを逸している…ニューヨーク・タイムズがアメリカの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクシュアル・ハラスメントに関する告発記事を発表したのが2017年10月5日、それを契機に世界中で「#MeToo運動」が巻き起こりました。もちろん現在進行中でもあります。この映画は、...

青いカフタンの仕立て屋

2023.06.17

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イスラム国モロッコの同性愛と夫婦愛とカフタン愛マリヤム・トゥザニ監督「モロッコ、彼女たちの朝(Adam)」に続く長編二作目です。昨年2022年のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」で国際映画批評家連盟賞を受賞しています。青いカフタンの仕立て屋 / 監督:マリヤム・トゥザニミナとハリム少ない台詞と抑制された演出は前作「...

ウーマン・トーキング 私たちの選択

2023.06.03

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あなたは男社会を赦す?戦う?逃げる?と映画が問うてくる「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」のサラ・ポーリー監督、あれは2007年の映画でしたので16年ぶりということになります。監督自身はその間にも2、3本の映画やテレビドラマを撮っています。この「ウーマン・トーキング 私たちの選択」の主演はルーニー・マーラさん、私には「キャロル」を見た以降、評価の...

aftersun/アフターサン

2023.05.30

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下世話な意味ではないファザー・コンプレックスの映画スコットランドのシャーロット・ウェルズ監督の長編デビュー作です。現在35歳、過去に短編3本がクレジットされています。また、この「aftersun」の父親カラム役のポール・メスカルさんが今年2023年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。受賞は「ザ・ホエール」のブレンダン・フレイザーさんでした。...

EO イーオー

2023.05.18

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イエジー・スコリモフスキ監督いきあたりばったりイエジー・スコリモフスキ監督、現在84歳です。前作の「イレブン・ミニッツ」が2015年ですので、7年ぶりです。昨年2022年のカンヌ国際映画祭のコンペティションに出品され審査員賞と作曲賞を受賞しています。EO イーオー / 監督:イエジー・スコリモフスキEO どこへ行くイ...

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像

2023.05.13

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11歳の少年は世の不公平や偏見差別を肌身を持って体験するジェームス・グレイ監督、見ているのは「エヴァの告白」だけです。もうほぼ10年前になりますが、マリオン・コティヤールさんを見に行った映画でよく覚えています。で、この「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」ですが、邦題の副題の言葉の選択が間違っています。日本語として「ある日々の肖像」なんてのはお...

生きる LIVING

2023.04.06

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オリジナルへのリスペクトと何かが抜け落ちた物足りなさ言うまでもなく黒澤明監督の「生きる」のリメイクです。脚本はカズオ・イシグロさんです。生きる LIVING / 監督:オリヴァー・ハーマナスオリジナルに忠実なリメイク版オリジナルへのリスペクトが感じられるリメイクです。黒澤明監督の「生きる」をほぼ踏襲している印象です。...

Winny

2023.03.12

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事件そのものの問題点に迫ることなく弁護側の主張に基づく映画Winny? と、すぐにはあのファイル共有ソフトには結びつかず、逆に何だろうと目を引き、さらに監督松本優作の名に記憶があり、サイト内を検索してみましたら「ぜんぶ、ボクのせい」の監督でした。実は、この「ぜんぶ、ボクのせい」という映画、リンク先のレビューに「日本映画界の失われた30年」とまでかなり辛辣...

エッフェル塔~創造者の愛~

2023.03.08

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史実のつまみ食いとベタなラブストーリーエッフェル塔が人の名前からとられたもの程度のことは知っていましたが、こんな悲しいラブストーリーがあったなんて…って、作り話に決まってますやん(笑)。まあ「ニューヨークの巴里夫」以来のロマン・デュリスを見に行ったと思えばいいでしょう。と思いましたら「彼は秘密の女ともだち」も「パパは奮闘中!」も見ていました。...

丘の上の本屋さん

2023.03.06

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『世界人権宣言』を読むきっかけにはなるかも…クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督、初めて目にする監督ですのでプロフィールをちらっと見ましたら1950年生まれとあり、現在72、3歳ということになります。なのに、過去に日本で公開された映画がないようです。ということから興味がわき、イタリア映画でタイトルが「丘の上の本屋さん」であれば、きっとイタリア映画得...

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

2023.03.03

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基本は家族もの、低予算を逆手にとったキワモノか…今年2023年のアカデミー賞に作品賞、監督賞、主演女優賞はじめ10部門11(助演女優賞2人)ノミネートされている映画です。見ようか見まいかと迷って結局見なかった「スイス・アーミー・マン」のダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートのダニエルズ監督です。エブリシング・エブリウェ...

エンパイア・オブ・ライト

2023.02.24

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ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価「1917 命をかけた伝令」のサム・メンデス監督です。その「1917 命をかけた伝令」、リンク先の自分のレビューを読み返してみましたらぼろくそに書いています(ペコリ)。主演は「女王陛下のお気に入り」「ファーザー」のオリヴィア・コールマンさん、劇場で何度も見たこの映画の予告編に「キャリア最高の演技」とあったのが...

エゴイスト

2023.02.13

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ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価エッセイストの高山真さんという方の自伝的小説『エゴイスト』の映画化です。監督は「ハナレイ・ベイ」の松永大司監督です。エゴイスト / 監督:松永大司高山真さん高山真さんという方に思い入れがあるか、その著作に興味がないと映画としてはちょっとつらいです。ですので、以下レビューらしいこと...

あつい胸さわぎ

2023.02.10

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ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価このところ舞台劇が映画化されたものをよく見ているような気がします。今年に入ってからでも「そして僕は途方に暮れる」がありましたし、昨年は「もっと超越した所へ。」がそうでした。その年の「わたし達はおとな」や「そばかす」も演劇畑の監督の映画でした。たまたまなのか、何かの傾向なのか、どうなんでしょう?この「あつい胸さ...

イニシェリン島の精霊

2023.01.27

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ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督の最新作、昨日でしたか一昨日でしたか、アカデミー賞にも何部門かでノミネートされたニュースが流れていました。「作品、監督、主演男優(コリン・ファレル)、助演男優(ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン)、助演女優(ケリー・コンドン)ほか8部門9ノミネート(映画...

アメリカから来た少女

2023.01.18

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ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価2003年、東アジアを中心にSARSが流行していた頃、母親の乳がんの治療のためにアメリカから台湾に戻った13歳の少女が抱く疎外感や母親との軋轢を描いた映画です。この映画が長編デビュー作となるロアン・フォンイー監督の自伝的な映画とのことです。アメリカから来た少女 / 監督:ロアン・フォンイー(...

MEN 同じ顔の男たち

2022.12.09

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男性が根源的に持つ暴力性と甘え、冗談じゃねぇと拒否される「エクス・マキナ」を見たと思っていたけれども見ていなかったアレックス・ガーランド監督の最新作です。主演のジェシー・バックリーさんはたくさん見ています。「彼女たちの革命前夜」「ワイルド・ローズ」これはよかったです。主演ではありませんが「ジュディ 虹の彼方に」や「クーリエ:最高機密の運び屋」でも印象に残...