あ行

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イサドラの子どもたち

2020.10.28

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ネタバレレビュー:ダミアン・マニヴェル監督、映画づくりの岐路に立つダミアン・マニヴェル監督は、現在踊っているかどうかはわかりませんが、もともとコンテンポラリー・ダンサーですのでダンス(に関わる)映画を撮ることは極めて自然なことだと思います。ただ、「映画」という意味ではこれまでとはちょっと様子が違ったようです。イサドラの子どもたち / 監督:ダミアン・マニ...

朝が来る

2020.10.23

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河瀬直美監督の原作ものを見る(原作:辻村深月)河瀬直美監督の映画で原作ものを見るのは初めてです。そのせいか物語の芯はしっかりしていますし、物語としてはきっちり収まっています。ただ内容が内容なだけにこれだけリアルさを求めてつくられていますと(私は)かなり引きます。朝が来る / 監督:河瀬直美ネタバレあらすじ河瀬直美監督らしさ?俳優は皆うまい映...

エマ、愛の罠

2020.10.02

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ガエルくんがワナワナワナパブロ・ラライン監督ですね。前作の「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」は難しい映画でした。この「エマ、愛の罠」は内容は難しくないのですが、映画のつくりに特徴があって、そちらはなかなか意図が分かりづらい映画です。エマ、愛の罠 / 監督:パブロ・ララインまずあらすじです。ダンサーのエマと振付家の夫ガストンがいます。子どもが出来なく...

赤い闇 スターリンの冷たい大地で

2020.08.26

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ホロドモール、ウクライナ、ジョージ・オーウェル、動物農場「ソハの地下水道」のアグニェシュカ・ホランド監督の10年ぶりの新作です。と思いましたら、2017年に「ポコット 動物たちの復讐」という映画が「ポーランド映画祭2018」で上映されているようです。それにIMDbによればその間にもTVドラマをたくさん撮っています。赤い闇 スターリンの冷たい大地で / 監...

2020.08.21

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閉じた価値観の平成ラブストーリー中島みゆきさんの「糸」に着想を得て制作された映画ということです。縦の糸はあなた横の糸は私逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びますこの歌詞からしてもおよそ内容は想像できますし、そのとおりの映画でした。ただ、覚悟して見に行った割には意外にもさほど苦にならず(ペコリ)見られました。糸 / 監督:瀬々敬久覚...

あなたの顔

2020.08.05

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ツァイ・ミンリャン監督、坂本龍一音楽2013年のヴェネチア映画祭で「郊遊 ピクニック」が上映された際に引退を語った(らしい)ツァイ・ミンリャン監督ですが、真意は商業主義的なシステムでは撮らないということだったらしく、実際それ以降もショートフィルムやドキュメンタリーをたくさん手がけています。この映画もそのひとつということなんでしょう。台北に暮らす12人の一...

一度も撃ってません

2020.07.07

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小ネタは笑えるが映画としてはそれだけでは持たなく物足りないたまにはこういう映画もいいですし、くすくすと笑えはしますが、やっぱりこういう映画の場合は軸となる俳優がいないと持たないなあとも感じます。それに俳優たち自身が楽しむための映画でもあります。皆楽しそうにやっていました。一度も撃ってません / 監督:阪本順治この映画はこのコメントにつきますね。...

在りし日の歌

2020.06.25

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編集のまずさが映画を壊しているこの単調さで3時間超はちょっとばかりつらいですね。その上、編集が時間軸をあっちへ行ったりこっちへ行ったり(来たり?)と最後まで散漫です。これでは伝わるものも伝わりません。もし見ようと思われるのであれば、少なくとも公式サイトには目を通しておいたほうがいいと思います。  在りし日の歌 / 監督:ワン・シャオシュアイとにか...

アンティークの祝祭

2020.06.12

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ラストが衝撃的、カトリーヌ・ドヌーヴ、キアラ・マストロヤンニ母娘共演かなり衝撃的なラストです。そっちで売ればよかったのにと思いますが、まあ映画自体焦点がはっきりしないところがあり、どうしてもこの映画を売ろうとすればカトリーヌ・ドヌーヴさんとキアラ・マストロヤンニさんの母娘共演を持ってくるしかないとは思います。アンティークの祝祭 / 監督:ジュリー・ベルト...

一度死んでみた

2020.06.04

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ボケとツッコミ連発、イマドキの軽やかな映画すでに映画館が再開されてから10日ほど経ちますが、いっこうに新作が公開されません。東京で再開されなければ新作は公開されないということです。そうしたことでもなければ見なかったであろう「一度死んでみた」を見てきました。一度死んでみた / 監督:浜崎慎治いろんな意味でおもしろかったです。よくできています。すきがあ...

青い車

2020.05.19

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(DVD)16年前の宮﨑あおい、ARATAがむちゃ新鮮。この自粛期間中にDVDでみた「黒四角」の奥原浩志監督の2004年の映画です。16年前です。その時生まれた子供は16歳、20歳であれば36歳、それなりに時の流れを感じるには十分な年数です。実際、この時18歳の宮﨑あおいさんは現在34歳、29歳のARATAさんは現在45歳となり井浦新に改名されています。...

アルキメデスの大戦

2020.04.25

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(DVD)気持ち悪い自己陶酔映画やね。戦艦大和に山本五十六などという戦争映画には欠かせない要素を入れながらちょっと変わった切り口の映画でした。それに戦争(戦闘)シーンは冒頭の5分くらいの大和が撃沈させられるシーンだけであとはわりと普通のドラマでした。ただ、ラスト20分ほどは意図を測りかねるなかなか意味深な映画です。アルキメデスの大戦 / 監督:山崎貴...

オリ・マキの人生で最も幸せな日

2020.03.27

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幸せは静かにやってくる2016年のカンヌある視点部門でグランプリを受賞したフィンランド映画です。その年は深田晃司監督の「淵に立つ」も出品され審査員賞を受賞しています。オリ・マキの人生で最も幸せな日 / 監督:ユホ・クオスマネンモノクロです。16mmフィルムで撮られているそうです。モノクロですと照明がより重要になってくると思いますが、それがよかったのか...

オルジャスの白い馬

2020.02.04

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カザフスタンの美しき風景に西部劇を持ち込むと…この映画、竹葉リサ監督とカザフスタンのエルラン・ヌルムハンベトフ監督の共同監督となっています。俳優としては、森山未來さんがカザフスタンの俳優たちの中にひとり加わっています。映画監督というのは、こういう映画を撮りたいという思いがあってこそできる仕事ですので、共同監督というのは難しそうです。役割分担を身を...

愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1

2019.12.21

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撮りたいものがわからない「愛の小さな歴史」ってタイトル、中川龍太郎監督の2015年の映画にありますが、知らないということはないでしょうから、わかってやっているんでしょう。それに副題が「誰でもない恋人たちの風景vol.1」ということですので連作として撮っていくということかと思います。愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1 / 監督:越川道夫...

ある女優の不在

2019.12.18

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イラン社会の3人の女性、過去、現在、未来(となるか?)それにしても「ある女優の不在」とは無茶苦茶な邦題をつけたものです。原題は「Se rokh」、Google翻訳で調べてみたんですが、何語なのかもわかりません。映画の言語はペルシャ語、アゼルバイジャン語、トルコ語となっており、そのいずれかとは思いますが変換されません。想像ではペルシャ語の音をアルファベット表記に当...

あなたを、想う

2019.12.10

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導入よし、画よし、俳優よし、なのに…なぜ?シルヴィア・チャン監督の2015年の映画です。シルヴィア・チャン監督の映画は、昨年2018年に「妻の愛、娘の時」を初めて見たのですが、その一作前が今公開されたようです。公式サイトによりますと、「台湾で活躍する日本人俳優・蔭山征彦が温めていた3つの短編の脚本が監督の目に留まり1本の作品へと結実した」とのことです。蔭山...

永遠の門 ゴッホの見た未来

2019.11.11

あ行, , 褒めてる映画

シュナーベル監督の目を通しウィレム・デフォーの姿で見るゴッホフィンセント・ファン・ゴッホ37年の生涯のうち、亡くなるまでの2年あまりが描かれています。監督は「潜水服は蝶の夢を見る」のジュリアン・シュナーベル監督、あらためてこの監督の過去の作品をみてみますと伝記的な映画が多い監督です。(的)としたのは、伝記という言葉からイメージされる人物紹介のような映画ではないと...

今さら言えない小さな秘密

2019.10.22

あ行,

ラスト、マドレーヌのフラッシュバックにプチ感動ついつい頬も緩み、くすっと笑いがもれる映画です。「フランスの国民的作家にしてイラストレーター、漫画家でもあるジャン=ジャック・サンペのベストセラー『今さら言えない小さな秘密』」の映画化です。あまり詳しくはありませんが、『プチ・ニコラ』はよく知られていますし、映画化もされています。今さら言えない小さな秘密 / ...

イエスタデイ

2019.10.17

あ行,

ビートルズがいない世界なんて!?というビートルズ愛の映画ビートルズをこの上なく愛する人たちが作ったということがひしひしと伝わってくる映画です。ダニー・ボイル監督はもちろんでしょうが、おそらく脚本のリチャード・カーティスさんがその中心ではないかと思います。イエスタデイ / 監督:ダニー・ボイル事故にあい、目が覚めるとそこはビートルズのいない世界だったな...