か行

ゴッズ・オウン・カントリー

2021.04.25

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ジョシュ・オコナーの存在感に尽きる映画関連サイトでよく目にする「ゴッズ・オウン・カントリー」、いまだ見ておらず、ずっと気になってはいたのですが、先日「アンモナイトの目覚め」を見た機にやっと見られました。フランシス・リー監督、2019年の映画です。ゴッズ・オウン・カントリー / 監督:フランシス・リージョシュ・オコナーにつきるネタバレあらすじとち...

恋する遊園地

2021.01.19

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エッフェル塔と結婚した実在の女性がモデルの映画監督のゾーイ・ウィットックさんが、エッフェル塔と恋に落ちて結婚したアメリカ人女性がいるとの新聞記事を読んだことがこの映画製作の始まりだそうです。恋する遊園地 / 監督:ゾーイ・ウィットックエッフェル塔と結婚したエリカ・エッフェル対物性愛ファンタジーでもなくコメディでもなくホラーでもない ネタバ...

この世界に残されて

2021.01.14

おすすめ映画, か行,

ホロコースト サバイバーの医師と少女、そして男と女昨年2020年のアカデミー賞国際長編映画賞のショートリストに選出されたハンガリー映画です。結局ノミネートされなかったということで残念ですが、逆に言えばアカデミー好みじゃないいい映画ということでしょう(笑)。この世界に残されて / 監督:バルナバーシュ・トートアカデミー賞国際長編映画賞のショートリスト...

記憶の技法

2021.01.09

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映画の技法を学ぶべき、記憶の技法は明らかにならず「記憶の技法」という一風変わった言葉のつなぎに目がとまり、宣伝コピーの「孤高のカリスマ漫画家、吉野朔実作品の初映画化」で興味をそそられ、監督:池田千尋で見てみるかとなった映画です。記憶の技法 / 監督:池田千尋漫画は読みません(読めません)ので原作がどうであるかはまったくわかりませんが、映画には「記憶の...

滑走路

2020.11.22

おすすめ映画, か行,

萩原慎一郎の歌集からのオリジナルストーリー萩原慎一郎さんの歌集『滑走路』をベースにしたオリジナルストーリーの映画です。桑村さや香さんのシナリオがとてもよく、それを大庭功睦監督が俳優の間合いを活かし緊張感を途切れさせず息苦しいくらいに張り詰めた映画にしています。滑走路 / 監督:大庭功睦萩原慎一郎さんとはネタバレあらすじシナリオのうまさが光る...

鵞鳥湖の夜

2020.09.26

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鵞鳥湖の夜は…いまだ明けず。なんなんでしょう…、まったく心が騒がない(動かない)映画ですね。動かないのは見ている方が悪い? いやいや、そうでもないでしょう、テレビのサスペンス劇場でも(見ていませんが)もう少し、この先どうなるんだろう? とか、誰が犯人なんだろう? くらいには心は動きます。2014年のベルリン映画祭で金熊賞を受賞したディアオ・イーナン監督の受賞後...

荒野にて

2020.09.25

おすすめ映画, か行,

居場所を求めて2000km、少年と馬の放浪の旅劇場公開時に見ようかどうしようかと迷った映画です。宣伝チラシの印象から少年と馬の交流を描いたほのぼの系のヒューマンドラマだと思い込んでしまったことと前作の「さざなみ(2015)」が映画としてさほどよく思えなかったことからです。ところがDVDで見てみましたら、ほのぼの感は一切なく少年チャーリーの激烈な人生そのものでし...

窮鼠はチーズの夢を見る

2020.09.13

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ボーイズラブは純愛の幻を見る最近では映画を見ますと、これを女性で描いたらどうなるんだろうとか男性で描いたらどうなるだろう?と必ず考えてしまうようになっており(笑)、この映画でも今ヶ瀬を女性で描いたらどうなるだろう?と考えてみましたら、修羅場だ!となる凄い映画でした(笑)。窮鼠はチーズの夢を見る / 監督:行定勲しかし、映画はまったく修羅場になどな...

グッバイ、リチャード!

2020.09.05

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人は死を覚悟してしか自由になれない、という皮肉ジョニー・デップさん、もう長らく(私は)新作のプロモーションかスキャンダルネタでしか目にしなくなっており、映画は「スウィーニー・トッド(2007)」か「パブリック・エネミーズ(2009)」以来かと思います。グッバイ、リチャード! / 監督:ウェイン・ロバーツもともと二枚目タイプじゃありませんしコミカルな雰...

この世の果て、数多の終焉

2020.08.24

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フランス版地獄の黙示録なのだが…この映画は、ギヨーム・ニクルー監督のユニークな発想でつくられたものなのか、あるいは単に映画づくりが下手なだけなのか(ペコリ)よくわからないところがあります。日付を追って時間経過を示しながら物語として変化させられない構成、ぶっきらぼうな編集、戦場シーンに不釣り合いな音楽、そしてファーストシーンとラストシーンの意図不明な関連性、どれも...

君が世界のはじまり

2020.08.07

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この一昔前感はふくだももこのもの?向井康介のもの?ふくだももこさんという名前、なにで見たのかなあ?と記憶をたどってみましたら「おいしい家族」を見ようか見まいかと迷った時でした。結局見なかったのですが、今回は松本穂香さんと脚本の向井康介さんの名前が目に入り見ることにしました。君が世界のはじまり / 監督:ふくだももこ松本穂香さんは「わたしは光をにぎっ...

グレース・オブ・ゴッド 告発の時

2020.07.25

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現在進行中の実話を描くフランソワ・オゾン監督公式サイトには現在でも裁判が進行中とあります。フランス、リヨンのカトリック教会の聖職者による児童への性的虐待事件を描いた映画です。実話に基づいているということで、エンドロールの前にその後の裁判の経過がスーパーで入っており、確か2020年の日付もあったように記憶していますがどういうことなんでしょう? この映画の製作年は2...

劇場

2020.07.21

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松岡茉優さんがうますぎて共依存恋愛が純愛にみえてしまうなんだか無茶苦茶イヤな映画でした。でもまあ、きっと原作者の又吉直樹さんも監督の行定勲さんもわかってやっているんだろうとは思います。劇場 / 監督:行定勲何がって?この物語が共依存恋愛を描いているという自覚と、それが演劇であれ映画であれ音楽であれ、世に出たいと願っている男とそれを支える女という...

グッド・ワイフ

2020.07.15

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1982年のメキシコのセレブ妻たちの映画を日本でやる意味ある?「グッド・ワイフ」でググりましたら、何だこりゃ? テレビドラマが無茶苦茶ヒットします。同タイトルのアメリカのテレビドラマあるんですね。それに日本版のリメイク版まであります。まったく知りませんでした。釣りタイトルだったようです(笑)。ただ、知らない私は釣られたわけではありません。これはメキシコ映画です...

コリーニ事件

2020.06.22

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不都合な過去、負の記憶に目をつむってはいけないドイツ映画の法廷ドラマで「ドイツ史上最大の司法スキャンダル」とか「ドイツ国民誰もが知りたくなかった真実」という言葉で語られるとすれば、その真実が何かはおおよそ見当がつきます。コリーニ事件 / 監督:マルコ・クロイツパイントナーやはり予想通り、殺人事件の背後にはナチスによる戦争犯罪があったわけですが、ただ映...

霧の中の少女

2020.05.26

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(完全?ネタバレ感想)常人には理解不能のミステリーイタリア、アルプスの山間の町で起きた少女失踪事件をめぐるミステリーです。トニ・セルヴィッロさんとジャン・レノさんの共演が売りの映画かと思います。監督はこの映画の原作者でもあるミステリー作家のドナート・カリシさん、初監督作品とのことです。霧の中の少女 / 監督:ドナート・カリシもし原作がミステリー小説...

斬、

2020.05.16

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(DVD)池松壮亮の時代劇はいけるかも。蒼井優は現実的すぎるかな。自主制作スタイルを貫いて、ということにこだわっているのかどうかはわかりませんが、およそ30年、そのスタイルで20本近くの映画を撮り続けているわけですから、ほんとにすごいことです。海外での評価が高いということがモチベーションになっているのでしょう。ヴェネツィア映画祭との関係が深いようで、この「斬、」...

空海-ku-kai- 美しき王妃の謎

2020.05.13

か行,

スペクタクル以外に見どころはない、つまりDVDではつまらないなんだ、空海の映画じゃないのね(涙)。それに、染谷くん、ついに海外映画で主役か! と期待して見たんですが、どうなんでしょう、確かに出ずっぱりではありますが、映画の基本物語には絡んでいません。物語を進めていく狂言回し的な役どころで、俳優としての力が発揮するシーンがありません。空海-ku-kai- ...

影踏み

2020.05.10

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(DVD)叙情的すぎる内容を山崎まさよしが救っている映画かも。山崎まさよしさんは俳優もやるんですね。自然体で特に演技しないところがよかったです。まあ、この映画で濃いー演技をされたらクサくなって見ていられなかったでしょう。影踏み / 監督:篠原哲雄その山崎まさよしさんも初めて、篠原哲雄監督も初めてという映画です。そもそも内容もまったく知らずに見始め...

黒四角

2020.04.21

おすすめ映画, か行,

(DVD)俳優の間合いと表情で物語を語るいい映画じゃないですか!DVDのレンタル開始が2019年12月となっていましたので、最近の映画なのに記憶にないなあと思いながら借りましたら、2012年製作で日本での公開は2014年の映画でした。ひとことで言ってしまえば、時間と空間を超えたラブストーリーということなんですが、その物語そのものよりも、俳優たちの間合いと表情で...