ラスト、洗骨&〇〇シーンの静かな盛り上げ方がうまいです チベットの鳥葬という埋葬方法を知ったときは、驚きはしてもその文字からおおよそ想像はできたのですが、この洗骨というのは、骨を洗うことはわかっても具体的にいつどうやって洗うのかは想像できません。洗骨 / 監督:照屋年之映画を見るとわかります。ちょっと驚きます。でも次第に厳粛な気持ちになってきます。映画...
1991年ソ連崩壊の年、キューバは宇宙とつながっていた! キューバ映画ってだけでも興味をそそられます。キューバが舞台であったり、キューバ絡みの映画はそこそこ見ることはありますが、キューバ映画そのものってなかなか思い浮かびません。公式サイト / 監督:エルネスト・ダラナス・セラーノ監督は1961年生まれのキューバ人エルネスト・ダラナス・セラーノさんで、こ...
悲劇的ではない、ギリシャ神話を基にした家族愛憎物語 「聖なる鹿殺し」なんてタイトル、無茶苦茶そそりますね。ただ、英語タイトルは「The Killing of a Sacred Deer」ですから「聖なる鹿」を殺したことを意味していると思われ、ややニュアンスが違いますし、そもそも映画を見ても鹿など出てきません。それでも興行的にはうまいタイトル付けだと思います。で、...
アスガー・ファルハディ監督、「別離」がピークだったかも? 昨年のカンヌで男優賞と脚本賞、今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞しています。「彼女が消えた浜辺」から見ていますが、どの映画も評価が高く、何かしら賞を取っているアスガー・ファルハディ監督です。私の評価は、映画の完成度でいえば「別離」、個人的趣味でいえば「彼女が消えた浜辺」なんですが、さてこの「セールスマ...
グリーグ、ドビュッシー、アルヴォ・ペルト、グレツキを聴きながらファッション雑誌を繰る テレンス・マリック監督、この監督くらい世間(ではなく業界?)の評価と自分の感覚にずれを感じる監督はいません。初期の「地獄の逃避行」「天国の日々」は40年くらい前の作品ですのでおいておいても、映画界復帰後の「シン・レッド・ライン」「ツリー・オブ・ライフ」など、金熊賞やパルム・ドール...
なぜこの映画を買い付けたの? 各映画館の上映作品欄を見ていましたら、なんだコレ? 世界の…果てまで…? ヒャ? ヒャ? ヒャッハー!? ヒャッハー??何じゃ、これ?と、結構おバカ映画好きな私としましては、マウスのスクロールも止まってしまったわけです。ふむ、ふむ…。「オシャレの国フランスで昨年公開され、興行収入2週連続No.1、8週連続Best10入りを果たす...
まるでコントを見るように面白い。ん?それでいいのか?結局、池松壮亮&菅田将暉の映画です。 夏休みということもあるので仕方ないのですが、日本映画にそそられるものがありません。で、上映一覧を見ていて、ふっと目に止まったのがこの映画。「喋るだけの青春」のコピーと監督大森立嗣の名前、公式サイトの予告編で一笑いして、さらに興味がわき、見に行きました。男子高校生二人...
鬼の目にも涙では甘いのだ!スパルタ教育こそが天才を生むのだ! 見逃していた映画が、運良く二番館で上映されていました。音楽ものですし、「圧倒的」とか「ラスト何分の何とか」とかの言葉が踊っていますので期待は高まります。名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるとい...
ジョージ・クルーニーがあっさり消えてしまったのにはびっくり。戻ってきた!と思ったら幻でした(笑)。 評判になっていたと記憶していましたので見てみましたが、こりゃDVDで見てもダメですね。内容は極めて単純で、ライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)宇宙飛行士、というより科学者ですかね、彼女が宇宙空間で事故に遭い、ひとり決死の帰還をするというただそれだ...
この三人の生き方、60年代、70年代なら憧れでしょう。 三人は一体何歳の設定なんだろう?と、公式サイトを見てみましたら、「ルカ(31歳)、ルイス(29歳)、ルアラ(30歳)」とのこと、30歳でこの生き方ができるなんて素敵だねと、随分斜めに構えた見方をしてしまいました。それにしても「聖者の午後」なん...
聾者としてのマチの描き方が気になり、同僚がマチに「あなたには幸せになって欲しいのよ」って何なのでしょう? 映画というよりも黒田育世さんというダンサーに興味があって見てみました。https://www.youtube.com/embed/Ov3xxNsIsjM『告白』などにも出演し、ダンサーとしてだけでなくさまざまな方面で活動する黒田育...
雰囲気としては「俺たちに明日はない」などアメリカン・ニューシネマ的と言えなくもないのですが… 「悲劇的な愛」なんていうコピーに非常に弱い私としては、見逃すわけにはいきません(笑)。と、出掛けたのですが…。https://www.youtube.com/embed/s2NItIdxQ5oいや、全くその通りの映画ではありました。荒...
圧倒的ではないのですが、なぜか不思議と引き込まれる絶妙なバランス感覚のようなもの セデック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋【通常版 2枚組】[DVD]出版社/メーカー: マクザム発売日: 2013/10/31メディア: DVDこの商品を含むブログ (8件) を見る台湾映画、ほんとレベル高いですわ。まあ、ホウ・シャオシェン監督もいますし、ウェイ・ダーション監督...
青春したい! ハルフウェイ [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2009/08/28 メディア: DVD 購入: 5人 クリック: 71回 この商品を含むブログ (97件) を見るなんて初々しいんでしょ! 私もこんな青春が欲しかったデス。そんな映画です。今時こんな高校生なんて!とは思いますが、北川(監...
DVD 世界最速のインディアン (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Videoこういう映画っていいですね。始まってしばらくは、何か起きるたびに悪い方へいくのではとひやひやしたのですが、そのうち、「ああこの映画には悪いやつは出てこないんだ」って分かってきます。心が温まるというか、ほんと癒されます。実話の映画...