マリの女性たちの性と生、女性賛歌的でエロさはないよ 「ロシア西部のヴォルガ川流域に広がるマリ・エル共和国」こういう知らない国や地域の名を聞きますと、え?どこどこと、即、グーグルマップを開きたくなりますし、どんな映画だろう?と興味をそそられます。もっと南のコーカサス地方かと予想してマップを見たのですが、意外にもモスクワに結構近いんですね。と言っても、モスクワから東...
単純な伝記ものっぽくややもの足りないが、動くジャニスを堪能 「ジャニス・ジョプリン」時代とともに記憶されているスターであるがゆえに、知っているようで知らない人物のひとりです。よく分からないままにレコードを買った記憶があります。ドラッグのせいで亡くなったことをいつどこで聞いたかは覚えていません。あの時代がゆえのスターであり、あの時代がゆえの早逝だったのだと思...
セカンド・インパクトはゴジラの来襲だった! 第一作目のゴジラが制作されたのは1954年なんですね。さすがに同時代に見ていることはありませんので、記憶にあるのはテレビ放映なのか、あるいはいくどか話題になったことで見たような気になっているのか、そんなところだと思います。で、「シン・ゴジラ」面白かったです。それに、これエヴァンゲリオンですね。比較したり分析できるほど「...
YouTube 映像の再構成で、新しい映像表現は生み出せるか? シリアが内戦状態に陥ったのは2011年、もう5年余続いていることになります。それに関わる多くの映像が YouTube や Facebook にあげられているらしく、それらをオサーマ・モハンメド監督が再構成した映画ということです。監督自身はパリ在住らしく、この映画のためにシリアに入ったのかどうかは定...
MTV世代が撮った懐かしの80年代UKポップス映画。やっぱり人は30年前を懐かしがる。 「音楽映画にハズレはない」は、ほぼ定説ですし、その上「青春恋愛もの」とくれば、これはもう鉄板でしょう。とにかく、何も考えなくてもいい、楽しめる映画でした。デュラン・デュランやザ・キュアー、アーハ…、後は、ホール&オーツも流れていましたっけ? といった感じで、一度は...
こういうドラマがウソっぽく感じられないのがアメリカの強さ(かな?)。メリル・ストリープのギターや歌は見応え、聴き応え充分。 もうそろそろ配給もこうしたタイトルで人の歓心を買おうとすることがマイナスになると知るべきでしょう。ロックですよ、ロック。ジョナサン・デミ監督なので見に行きましたが、そうでもなければ、こんなタイトルの映画など見に行きませんよ(笑)。そのせい...
ジェンダー・マリアージュは同性婚という意味にはならないのではないでしょうか? カリフォルニア州で同性婚が法的に(再び)認められるまでを追ったドキュメンタリーです。2,3年前、LGBT に関する本を何冊かまとめて読んだことがあり、この映画が追っている「提案8号」についても事の成り行きだけは知っていました。映画は、2013年6月28日に下されたカリフォルニア州での「...
アイドル映画ぽいけれど、意外にもシニアにもいけますよ、この恋愛シミュレーション映画(笑)。 今泉力哉監督、名前は何年か前から見聞きしていたのですが、機会に恵まれず見逃していました。で、「知らない、ふたり」、上映館の解説のチラシ画像、下の引用と同じものですが、それが結構いい感じだったのと「恋愛群像劇を得意とする」とのコピーに惹かれて見に行きました。で、結果ですが、...
俳優でもっている映画、石橋蓮司、淡路恵子、二階堂ふみがいいです。相変わらず演出は過剰。 見ようと思いリストアップしてあるDVD(Blu-ray)がなかなか消化できません。そのひとつ、タナダユキ監督の「四十九日のレシピ」です。この監督の作品は、「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」と、見た二本とも苦手な印象しか残っていないのですが、でもなぜか次の作品も見よう...
これはどうも少年と犬の話ではなく馬鹿な大人の話のようだ このところ何やかやと話題になるトルコですが、映画で言えば、最近では「雪の轍/ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督」を思い出します。ロケーションはカッパドキアでしたが、内容はトルコっぽさ(よく知りませんが)はあまり感じられず、どちらかと言いますとヨーロッパっぽい視点の映画でした。それに比べますとこの「シーヴァス」には土...
あまりにアメリカ映画過ぎてどうなの?とは思いますが、過剰さもなく、楽に見られて、ほど良いところなのかなあとは思います 世の中には二種類の映画があります。世の凡人に刺激を与えようとする映画か、落ち込んだ人を勇気づけようとする映画かです。ホントか?(笑)まあ、正直、これを見て勇気づけられる人がいるとも思えませんが、一応後者の範疇には入るのでしょう。離婚やら男女の別れや...
テーマは、ずばりキレる!登場人物皆キレまくり、飛行機は**、車は**、人は**、あげくの果てに新婚カップルは**! 人生スイッチ(字幕版)発売日: 2016/02/02メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る アルゼンチンで「入場者400万人超という驚異の動員を記録、第2位の『アナと雪の女王』に軽~く2倍以上の差をつけ、国...
なぜ、今この本を映画にとは思いますが、安藤サクラの映画と思ってみればそれなりに楽しめます 白河夜船 [Blu-ray]発売日: 2017/02/22メディア: Blu-ray「ああ、(私の知っている)吉本ばななの世界だ…」と思いますし、あの時代(1990年頃)の空気感はよく出ていると思います。『星影のワルツ』などの若木信吾監督作で、井浦新と安藤サクラが共演!映画...
ベニチオ・デル・トロとマチュー・アマルリックが共演なんてすごいですね。その割には… ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して [DVD]発売日: 2015/06/10メディア: DVDベニチオ・デル・トロとマチュー・アマルリックが共演しているなんて、どんなにコイー映画かと思いましたら、何ともおだやかでまじめ(?)な映画でした。ベニチオ・デル・トロ×マチュー・アマルリ...
ケン・ローチ監督の映画は上品ですね。過剰なところがなく、おだやかで、それでいて強い意志が感じられます。 ジミー、野を駆ける伝説(字幕版)発売日: 2015/07/24メディア: Prime Videoケン・ローチ監督の映画は上品ですね。過剰なところがなく、おだやかで、ことさら主張するところはないのですが、しっかりと、その意図するところは伝わってきます。『ジミー、野を...
加瀬亮を生かした新しいホン・サンスか、ホン・サンスのスタイルで新しい加瀬亮か、であればよかったのですが… 自由が丘で(字幕版)加瀬亮Amazon相変わらずたばこと酒が主役のホン・サンス監督です。本人が好きなんでしょうか? どちらも間合いとネタを引っ張り出すツールなんでしょう。間合いにたばこはそのままですが、酒は本音トークに切り替えたり、ケンカのきっかけにしたり...
力みのないストレートさが心地よい良い映画でした。 [aal B01015BK66]力みのないストレートさが心地よい良い映画でした。https://www.youtube.com/embed/ftcFXbRRTPM物語の舞台は、ティーンエイジャーをケアするシェルター“ショート・ターム”。ここで働く20代のケアマネージャー、グ...
描いている対象の熱さとは裏腹に、極めて静かで、映像的にもダイナミックさ皆無の静的なもの シュトルム・ウント・ドランクッ [DVD]出版社/メーカー: オルスタックソフト販売発売日: 2015/07/30メディア: DVDこの商品を含むブログを見る「シュトルム・ウント・ドランクッ」は「疾風怒濤」と訳されているようですが、ウィキ...
一見かなり感傷的に見られそうなこの映画は、果たしてそのようにつくられたものなのか… シャトーブリアンからの手紙(字幕版)発売日: 2016/08/01メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る決して泣かせようと作ったわけではないのでしょうが、多分多くの人は涙を流すでしょう。そういう私も銃殺される人々の手紙が朗読されるかなり長い時間涙が止まりませんでした...
相変わらず、愛(嫉妬)する男や女は描いても、愛(嫉妬)をえがくことは冷たく拒絶する ジェラシー [DVD]出版社/メーカー: オンリー・ハーツ発売日: 2015/05/08メディア: DVDこの商品を含むブログを見る「恋人たちの失われた革命」以降の三作しかみていませんが(多分)、どの作品も一貫していますね。「愛の残...