ソニア・ヴィーゲット復権のノルウェー国内向けの映画いくら日本人がナチス絡みの映画を好きだからといってもこの映画は日本じゃ無理でしょう。「第二次世界大戦中、ナチス占領下のノルウェー。女優として活躍しながらスパイとしてナチスに潜入した女性の驚愕の実話。 激動の時代を生き抜いたソニア・ヴィーゲットの真実の物語。」という映画です。ソニア ナチスの女スパイ / 監...
ボーイズラブは純愛の幻を見る最近では映画を見ますと、これを女性で描いたらどうなるんだろうとか男性で描いたらどうなるだろう?と必ず考えてしまうようになっており(笑)、この映画でも今ヶ瀬を女性で描いたらどうなるだろう?と考えてみましたら、修羅場だ!となる凄い映画でした(笑)。窮鼠はチーズの夢を見る / 監督:行定勲しかし、映画はまったく修羅場になどな...
昭和ノワールものを平成コメディ(ギャグ)タッチで描く劇場公開時には三池崇史監督が「初恋」?と興味を持ったものの何となく見逃してしまいましたがやっと見られました。今やヤクザ映画(ではないけれど)もギャグなしでは成立しないということのようで、その意味では「初恋」のタイトルもギャグなのかも知れません。初恋 / 監督:三池崇史まず、テレビ画面じゃ暗くて細部...
女性の友情物語をバディムービーっぽくやろうとしていることが明快で気持ちいい映画ですね。それに面白いです。監督はオリヴィア・ワイルドさん、俳優としてのキャリアは16年くらいで監督としてはこの映画が初の長編とのことです。脚本に4人の女性がクレジットされており、特にケイティ・シルバーマンさんとは信頼関係が強く、すでに次作も共同で制作されることが決まっているようです。原...
人は死を覚悟してしか自由になれない、という皮肉ジョニー・デップさん、もう長らく(私は)新作のプロモーションかスキャンダルネタでしか目にしなくなっており、映画は「スウィーニー・トッド(2007)」か「パブリック・エネミーズ(2009)」以来かと思います。グッバイ、リチャード! / 監督:ウェイン・ロバーツもともと二枚目タイプじゃありませんしコミカルな雰...
ローラと秘密のカウンセリングがサブタイトルとはどうよ?2018年のベルリン映画祭で金熊賞を受賞しています。「ベルリン金熊賞史上、最も議論を呼んだ問題作」なんて宣伝文句が使われている映画です。問題作であるかどうかは別にして確かに劇場公開には迷う映画ではあります。その所為か配給はこれまで目にしたことのない「ニコニコフィルム」となっており、ニコニコ動画が新たに配給会...
ホラーと言うよりも女たちの嘆きと悲しみの映画「火の山のマリア」のハイロ・ブスタマンテ監督の4年ぶりの新作ということになります。この作品は昨年2019年8月のヴェネチア映画祭で上映された映画ですが、IMDbを見ますと、ほぼ同時期の2019年の2月のベルリン映画祭に「Temblores(Tremors、震え?)」という作品が出品されています。ラ・ヨローナ 彷徨...
逃避行ものなのに「僕たちには明日は続く」男女の逃避行ものと言えば「俺たちに明日はない」に勝るものはありません。と、言い切ることに異論のある方はいないと思いますが(笑)、果たして「ソワレ」は現代の「俺たちに明日はない」になったのでしょうか。ソワレ / 監督:外山文治んー、ラスト、そこへ行くんかい…(涙)。まあオチのつけかたが現代的といえば現代的で...
ホロドモール、ウクライナ、ジョージ・オーウェル、動物農場「ソハの地下水道」のアグニェシュカ・ホランド監督の10年ぶりの新作です。と思いましたら、2017年に「ポコット 動物たちの復讐」という映画が「ポーランド映画祭2018」で上映されているようです。それにIMDbによればその間にもTVドラマをたくさん撮っています。赤い闇 スターリンの冷たい大地で / 監...
フランス版地獄の黙示録なのだが…この映画は、ギヨーム・ニクルー監督のユニークな発想でつくられたものなのか、あるいは単に映画づくりが下手なだけなのか(ペコリ)よくわからないところがあります。日付を追って時間経過を示しながら物語として変化させられない構成、ぶっきらぼうな編集、戦場シーンに不釣り合いな音楽、そしてファーストシーンとラストシーンの意図不明な関連性、どれも...
閉じた価値観の平成ラブストーリー中島みゆきさんの「糸」に着想を得て制作された映画ということです。縦の糸はあなた横の糸は私逢うべき糸に出逢えることを人は仕合わせと呼びますこの歌詞からしてもおよそ内容は想像できますし、そのとおりの映画でした。ただ、覚悟して見に行った割には意外にもさほど苦にならず(ペコリ)見られました。糸 / 監督:瀬々敬久覚...
ロメールっぽさを使ったアイラ・サックス監督の世界かも映画のつくりがロメールっぽいなあと思いながら見ていましたので、帰り道、さっそく映画のタイトルとロメールでググりましたらやっぱりかなりヒットします。それにアイラ・サックス監督本人が「ロメールを研究した」と語ったかのような記述もあります。ポルトガル、夏の終わり / 監督:アイラ・サックスインタビューがな...
ブラジルからハートウォーミングな物語男が、はっきりと人生の残り時間を自覚し始めたとき夢見るファンタジーです。ぶあいそうな手紙 / 監督:アナ・ルイーザ・アゼヴェード実はこの映画、見てからもう2週間くらいは経っています。最近は見る本数も増えてきていますので見たらその日か次の日にはなにか書き残すようにしていますのでこういうケースは珍しいです。映画とし...
バングラディッシュの天才チェス少年、パリに渡る貧しい家庭の少年がチェスで成功する感動物語なんだろう程度の認識で見に行きましたら、確かにそれはそうだったんですが、映画のつくりになにかしっくりこないものを感じた映画でした。ファヒム パリが見た奇跡 / 監督:ピエール=フランソワ・マンタン=ラバル何がしっくりこないかと言いますと、まず感動物語にしようとして...
カンボジアの14歳の少年、奴隷船から生還する配給がイオンエンターテイメントですと郊外にしかないイオンシネマまで足を運ばなくてはいけないという残念なことになります。しかし、これはいい映画でよかったです。ミニシアターでやれば(東京だけではなく)もう少し注目度も上がったのではないかと思います。ボヤンシー 眼差しの向こうに / 監督:ロッド・ラスジェンカ...
豊田利晃監督、変われ!と叫ぶ変われ!!破壊の日 / 監督:豊田利晃と言われて、変わらなくっちゃと思うか、変えなくっちゃと思うか、あるいは はあ? と思うか、はたまたお前こそ変われと思うか、人それぞれという映画でしょうか。クラウドファンディングで制作資金が集められた映画らしく、そのこと自体も知らず今いろいろ読んでみたところでは、東京オリンピックの開...
この一昔前感はふくだももこのもの?向井康介のもの?ふくだももこさんという名前、なにで見たのかなあ?と記憶をたどってみましたら「おいしい家族」を見ようか見まいかと迷った時でした。結局見なかったのですが、今回は松本穂香さんと脚本の向井康介さんの名前が目に入り見ることにしました。君が世界のはじまり / 監督:ふくだももこ松本穂香さんは「わたしは光をにぎっ...
ツァイ・ミンリャン監督、坂本龍一音楽2013年のヴェネチア映画祭で「郊遊 ピクニック」が上映された際に引退を語った(らしい)ツァイ・ミンリャン監督ですが、真意は商業主義的なシステムでは撮らないということだったらしく、実際それ以降もショートフィルムやドキュメンタリーをたくさん手がけています。この映画もそのひとつということなんでしょう。台北に暮らす12人の一...
美しき長回し、重層的な台詞、再現される1971年のソビエト映画の内容、特に台詞は半分も理解できていないと思いますが面白かったです。DVD化されればぜひもう一度見たい映画です。ドヴラートフ レニングラードの作家たち / 監督:アレクセイ・ゲルマン・Jr.まずセルゲイ・ドヴラートフという作家自体を知りません。その作家の1971年11月7日までの6日間を...
キム・ボラ監督の記憶の映画のように見える…全編、幻を見ているような映画です。あるいは、思春期、この映画のウニは14歳ですが(私には)すでに遠い過去になってしまったあの頃、世界はこう見えていたのかもしれません。はちどり / 監督:キム・ボラ…とは思うのですが、映画としては非常にわかりにくいです。もう少し正確に言いますと、わかりにくいシーンが何シー...