あ行

愛さえあれば/スザンネ・ビア監督

2013.06.11

あ行,

北欧の人にとって、イタリアってのはあこがれの地なんだなあまあ、当然ながら(スザンネ・ビア監督だから)よくできてはいるのですが、何もこの映画をスザンネ・ビア監督が撮らなくてもいいでしょう。とは思います。『愛さえあれば』予告編楽しく見られるラブコメ系ですので、どうこう言うこともないのですが、北欧の人にとって、イタリアってのはあこがれの地なんだなあとつくづく感じまし...

海と大陸/エマヌエーレ・クリアレーゼ監督

2013.05.25

あ行,

ロケーションもいい、テーマもいい、良いところはいっぱいあるのに、一向に映画的なものが生まれてこないこういった設定、イタリアやフランスの片田舎の青春ものは大好きなんですが、この「海と大陸」は何ともはっきりしない映画でした。何に焦点を絞って見ていいのか判然とせず、かと言ってさほど画力があるわけでもなく、それはひとえに編集のまずさから来ているのではないかと、私は思います...

ある海辺の詩人−小さなヴェニスで−/アンドレア・セグレ監督

2013.04.17

あ行,

詩情豊かという言葉がありますが、この映画、全編「詩」そのものです何となく気になっていたのは、ジャ・ジャンクー監督の作品のほとんどに出ているチャオ・タオが出ていることを知ったからなんですが、まあタイミングが合わなければ見なくてもいいかといった感じでした。が、何と! 見逃していたら後悔するところでした!https://www.youtube...

愛、アムール/ミヒャエル・ハネケ監督

2013.04.09

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人間って弱気になれば同情もして欲しくなるものなのに…ミヒャエル・ハネケ監督、相変わらず素っ気ないです。え?そのシーン、そこで切る?みたいなことなんですが…。映画『愛、アムール』予告編ですから、「愛、アムール」なんて日本語タイトルから感じられるような甘さなど全くありません。老夫婦の介護と最期を描いているわけですから、どうしたって甘く楽しい話になりようがない...

愛について、ある土曜日の面会室/レア・フェレール監督

2013.03.14

あ行,

長編デビュー作でこの映画が撮れますか!28歳にしてこれだけ多様な人間たちが描けますか!愛について、ある土曜日の面会室 (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る長編デビュー作でこの映画が撮れますか! 2009年の作品ですから、当時28、9歳にしてこれだけ多様な人間たちが描...

菖蒲/アンジェイ・ワイダ監督

2012.12.06

あ行, , さ行,

ポーランドの田舎町の風景が美しく、おしゃれなローカルさがたまらない「菖蒲」って、映画のタイトルっぽくなくていいですね。アンジェイ・ワイダ監督ですし、ずっと気になっていたんで見てきました。アンジェイ・ワイダ監督作品 映画「菖蒲」予告編冒頭、女性(クリスティナ・ヤンダ)のモノローグから始まります。このシーン、結構長かったですね。ほとんど情報もなく見に行きまし...

愛の残像/フィリップ・ガレル監督

2012.10.08

あ行,

二人の間にマグマのような熱さを想像しながら、なぜか視覚に入ってくるものはそれとは全く相反した冷めた感覚[aal B00G5MD482]モノクロ映像、古くさい(と感じさせる)編集テクニック、チープ(にも見えるよう)なアナログ幻影映像、さらに全編余計なものをそぎ落とした構成、そういった様々の意図的な手法をどう理解すべきでしょう?http...

ヴァンパイア/岩井俊二監督

2012.10.02

あ行,

岩井ワールドではあるけれど、およそ映画的ではない映画です公式サイトによると「監督・脚本・撮影・編集・音楽・プロデュース」を、もちろんひとりでいうことではないでしょうが、自分でやっているらしいです。https://www.youtube.com/embed/8cZQ-ilda7gであるなら、もっとインパクトのある映画になってもよさそうな...

裏切りのサーカス/トーマス・アルフレッドソン監督

2012.05.07

あ行,

美しきシャッフル編集とたゆたう横移動カメラによって醸し出される不思議な浮遊感を堪能する映画ってことでしょうかちょっとばかりやり過ぎですよ、トーマス!と言いたいですね。いくらミステリアスさや重厚さの演出だとしても、スクリーンを眺めつつ物語として再構築できないほどに時間や場所をシャッフルして編集してしまっては、次々に切り替わるシーンの関連づけに四苦八苦させら...

生きてるものはいないのか/石井岳龍監督

2012.04.26

あ行,

NINIFUNIのような地方都市の国道沿いとか、ドッグヴィルのような手法とか塚本晋也監督に続き(観たのはこちらが随分前ですが)、石井岳龍(聰互)監督も初見です。あらためて考えてみますと、自主制作系の映画をあまり観てきていないということになります。https://www.youtube.com/embed/wxswsniu9OI何ともつ...

おとなのけんか/ロマン・ポランスキー監督

2012.03.04

あ行,

けんかはおとなのストレス解消法?今やおとなのけんかの方が単純で爽やかということでしょうかんー、何だかおとなのけんかの割には、深みもなく、単純でつまらないですね。まあ、そもそもけんかに深みなど期待する方が間違っているんですが…。www.youtube.com舞台劇の映画版というのも結構好きですので、ポランスキー監督ということもあり、結構期待していったのですが、ほ...

おばあちゃん女の子、真夜中からとびうつれ/横浜聡子監督

2012.02.07

あ行,

短編としては楽しめますし、企画は成功でしょうが、早く長編次回作を撮ってくだされ。「映画監督 横浜聡子 最・新・作×2」という企画もの上映です。最新作といっても、「真夜中からとびうつれ」は、雑誌「真夜中」の企画で昨年制作され、すでにネットで公開された作品(らしい)ですし、「おばあちゃん女の子」の方は、2010年の作品で時間が31分、前者が13分ですから、合計45分程...

永遠の僕たち/ガス・ヴァン・サント監督

2012.01.05

あ行,

2011年最後の映画となり、ピュアな気持ちで新しい年を迎えられました。いつの間にか、2012年になってしまいました。と言うほどに、歳を重ねるにつれ、時間の流れが速くなっています。大晦日に書き始めていた「永遠の僕たち」が、すっかり忘れられ下書きに眠っていました。今年も3時間あまりとなりました。2011年最後の映画になりました。映画『永遠の僕たち』予告編死を目前...

明りを灯す人/アクタン・アリム・クバト監督

2011.12.12

あ行,

監督演じる明り屋さん夫婦の可愛さといったらないです!監督自身があの明り屋さんなんですね。すごくホンワカかわいい感じのする俳優さんでした。今調べて、はじめて監督だったのだと知りました。https://www.youtube.com/embed/iumHVgb1Hesその明り屋さんもいいんですが、妻(多分、タアライカン・アバゾバ)がとても...

インモータルズ/ターセム・シン監督

2011.11.24

あ行,

これ、結構いいと思うけど…。[aal B07DL5GKLZ]ネットで情報収集してみたら、かなり不評だったので迷ったのですが、「落下の王国」のターセム・シン監督ということで見てきました。もちろん 2D で。いやー、思いの外、良かったですよ!『インモータルズ -神々の戦い-』本予告ネットでは、ストーリーがペケとか書いているブログが...

アジアの純真/片嶋一貴監督

2011.11.16

あ行,

私たちはもう怒り方も失ってしまったんでしょうか…「反日映画」だの何だのといろいろ言われているらしいです。どうなんでしょう? 見たところ、そこまで描けているようには思えませんし、「反日」云々以前に、映画として見応えがないです。https://www.youtube.com/embed/7Zkbn5mnYLYそもそもこういう映画って、つく...

ウィンターズ・ボーン/デブラ・グラニック監督

2011.11.08

あ行,

は、性を超えた新しい映画だ!アメリカという国の一面なのか、あるいは原点なのか、荒々しくも殺伐とした映画です。https://www.youtube.com/watch?v=uMoVZ6s5Z3Aただ、それも途中(ラスト近くかな?)までで、なぜか最後は皆優しくなってしまいます。個人的には、とことん行って欲しいのですが、そんな映画、誰も見...

エンディングノート/砂田麻美監督

2011.10.15

あ行,

しあわせな最期を演じる砂田知昭さんと家族たち「エンディングノート」でググってびっくり! 映画情報が出てくると思いきや、「正しい書き方」だの「自分らしい葬儀」だの「終活」だの、その手のサイトがわんさか! それだけ、いまや「どう死ぬか」が人の重要課題になっているということなんでしょうか。https://www.youtube.com/embed/5...

あの日、欲望の大地で/ギジェルモ・アリアガ監督

2011.09.26

あ行,

完全にやられました!完璧です![aal B002ZREP9I]すごい監督です、ギジェルモ・アリアガ監督!アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の評価の半分はギジェルモ・アリアガ監督に与えられるべきです。とあえて言うこともなく、すでにそうなっているのかも知れませんが、結局、「ビューティフル BIUTIFUL」がいまいちだったのは、脚...

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/マルコ・ベロッキオ監督

2011.08.19

あ行,

ツリー・オブ・ライフを見て思う見たのはひと月ほど前になりますが、ベロッキオ監督らしい、陰影のはっきりした、と言うより暗いシーンが多い映画でした。まあ、こういう映画は好きなんですけど…。イーダを演じたジョヴァンナ・メッツォジョルノさん、いいですね。って、ググってみたら、エエッ!「コレラの時代の愛」のフェルミーナ・ダーサでした! あまり記憶に残っていないんです...