ハリウッドでリメイクすれば、きっと面白い映画になるでしょう。え?これハリウッド? サスペンスものをきらいじゃないのと「セブンを越える」などという宣伝文句にやられて見てしまいました(笑)。(注)この映画を良かったと思われた方が以下を読むと気分が悪くなりますのでご注意ください。www.youtube.com見方を誤りました。サスペンスとかセブンとかに惑わされ、ロキ...
ホン・サンスが韓国のロメールなら、深田晃司は日本のロメールというところでしょうか ほとりの朔子 [Blu-ray] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2015/02/03 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (1件) を見るホン・サンスが韓国のロメールなら、深田晃司は日本のロメールというところでしょうか。そ...
ポストインターネット時代ではあるけれど、ブエノスアイレスの引きこもりはやっぱりラテン系? 冒頭、ブエノスアイレスの街を静止画的にとらえたカットが何枚も切り替えられて始まるのですが、最初の数枚は、ン?日本?と勘違いするくらいの風景、風景といっても、そうですね、今私は10階にいるのですが、ここから見る街の建物風景とさほど変わらない感じです。さらに街カッ...
安易に同情を誘おうとしない、抑制されたつくりに思わず涙が流れます 久しぶりに、心が洗われるような涙を流しました。映画『光にふれる』予告編感動ものはあまり好みではありませんが、安易に同情を誘おうとしない、抑制されたつくりに思わず涙が流れます。実話に基づくとありますが、ユィシアンがホアン・ユィシアン本人だと今知りました。視覚障害の演技がすごいなあと見ていたのですが、...
面と向かって、お前がつきあっていたあばずれ中国女か、と言われ、顔色ひとつ変えないこととは… いきなり、パリの街角で、つきあっていた男にすがる中国人女性。それを得意の手持ちカメラで追いかけるわけですから、何とも微妙な感じで始まります。さらに、女は傷心の面持ちで街でさまよううち、たまたま出会った男にナンパされ、食事を共にした後、路地でレイプされ、それでも自分の部屋に連れ...
もうすっかりジュリー・デルピーの映画のような気がする 1995年「ビフォア・サンライズ」、2004年「ビフォア・サンセット」、そして2013年「ビフォア・ミッドナイト」、ちょうど9年ごとになりますね。映画『ビフォア・ミッドナイト』予告編これだけ続編を計算ずくでやりますと、普通失敗するものですが、リチャード・リンクレイター監督もジュリー・デルピーもイーサン・ホーク...
静かに始まり、静かに終わるといった感じです。自らの最期もそうありたいものですが… 母の身終い(字幕版)発売日: 2014/08/13メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見るステファヌ・ブリゼ監督は、「自殺幇助はこの映画の主題ではありません」と語っている(プレスリリースなのか出所が分からない)らしいですが、自殺幇助のインパクトからして、そう捉える...
思考する能力を放棄することによって生まれる「悪の凡庸さ」 [aal B00NE9O9VK]3週目ですが、1日1回上映ということもあるのでしょうか、超満員でした。名古屋での上映はシネマテークで来週いっぱいです。公式サイトの劇場情報を見てみたら、3月末まで全国のミニシアターでの上映が決まっているようです。人気からするとまだまだ増えるかも知れませんね...
どうした、ブライアン?これじゃ火サスにも無理でしょ! 南の島から戻ったまま、全く気合いが入らず、何もしない日々が続き、これじゃいけないとシャキッと出来そうな映画を見に行ったのですが…。映画『パッション』予告編どうした、ブライアン? サスペンスとうたっているのにハラハラもドキドキもしない。ミステリーとうたっているのに謎もない緊迫感もない。これじゃ、火曜サスペンス劇...
何も15年に及ぶ父子の因縁ものにしなくても、ルークとロミーナの痛い恋愛ものにすればいいのに… 「ブルーバレンタイン」以来のライアン・ゴズリング&デレク・シアンフランス監督です。『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』予告編いやあ、中盤までは良かったんですが、後半は失速気味ですね。何も15年に及ぶ父子の因縁ものにしなくても、ルーク(ライアン・ゴズリング...
いろいろ語られることによって名作となっていくのかも知れません 面白い映画ですし、結構楽しめるのですが、カラックス監督、いよいよ映画監督としては最終章に入りつつあるのでしょうか…。https://www.youtube.com/watch?v=MBSNQjO3q2sいろいろ語られることによって名作となっていくのかも知れません。が、し...
芸術を知ったとき、この監獄は牢獄となったってマジですか? 不覚にも何度か気を失ってしまいました。あながち体調がよくなかった(花粉症)だけとも言い難いような気もするのですが(笑)…。https://www.youtube.com/embed/AtM59aG7UA8昨年のベルリン金熊ということもあり、また内容も刑務所の囚人たちがシェークスピ...
男たちの優柔不断性と女たちの、何と言うべきでしょう? ホン・サンスって誰だっけ? と、にわかには思い出せませんでしたが、「女は男の未来だ」の監督だと分かり、これは見なくっちゃと、特集上映「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」から2本「ハハハ」と「よく知りもしないくせに」を見てきました。いやぁ、すごいですわ。徹底しています。というか、これがホン・サンス監督のスタ...
ヨーロッパ映画の自転車は、なぜこんなにも美しいのでしょう? 監督:クリスティアン・ペッツォルト(クリスティアン・ペツォールト)さほど強い印象は残らないかも知れません。ですが、間違いなく良い映画です。ベルリンの壁崩壊から四半世紀、単に東ドイツ時代の暗黒面だけを取り上げていない、こうした映画が生まれることに私は好感を持ちます。映画『東ベルリンから来た女』予告編そ...
3Dに現在、過去という時間軸を反映させ結果的に未来を感じさせる 新しい形の3D、3Dの可能性などと注目の映画です。https://www.youtube.com/embed/E2M63WCA5E4初めて見た3D「三銃士」では「書き割りだ!」と騒ぎ、「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち/ヴィム・ヴェンダース監督」では、美しい映像に...
最終審査に残った6人の映画をつくるために何人を追いかけたのでしょうか? 見たのは昨年なんですが、今もまだやっていますし、その時も一日数回上映していましたし、やはりバレエダンサーをめざす子どもや親をねらった興行なんでしょうか?確かに、随分客層が違っていました。あきらかにバレエダンサーをめざしているんだなと分かる子どもたちで平日にもかかわらず結構入って...
少年(ヤッセル・タリーブ)と祖母(シャーザード・フセイン)の自然な表情がとてもいい クルド人の少年と祖母が、戦地に赴き生死も分からない父親を探して900kmを旅をするという割りと単純なストーリーなんですが、かなりリアリティがあります。「過去40年間で150万人以上が行方不明となり、300の集団墓地から何十万もの身元不明遺体が発見されているイラク」という現実...
この映画、ひょっとして「フランス、革命へのメソッド」じゃないの? 見逃したのかなと思ってレンタルしてみたら、DVDスルーでした。記憶にないはずです。それにしてもセドリック・クラピッシュを劇場公開できませんか…。『フランス、幸せのメソッド』予告編セドリック・クラピッシュ監督らしい笑えるのに切なくなる映画です。イギリスが階級社会というのはよく聞く話ですが、フランス...
いやあ、何度見てもいいなあ。 えっ、こうだったっけ?などと、とても楽しめました! フランス映画はこうでなくっちゃといいたくなる映画です。それにしてもぼかしが気になって気になって。歩くと揺れながらついて動くところなど思わず笑ってしまいます。何とかして欲しいものです。実際に自分のことなら面倒くさくて我慢できないでしょうが、でも、やっぱり、こういうの、あこがれますね…。...
とても素晴らしい映画でした。それに、初めて韓国語の響きが美しいと感じました。 見てから随分経っていますが、とても素晴らしい映画でした。それに、初めて韓国語の響きが美しいと感じました。映画『ポエトリー アグネスの詩(うた)』予告編初老の女性ミジャを演じるユン・ジョンヒさんは、現在はフランスで暮らしている方で16年ぶりの映画出演とのことです。韓国語(朝鮮語?)は、北...