(ネタバレしても問題ない)のでよく知って見るべし。シンプルなのに情感豊か。 カテル・キレヴェレ監督、予告編映像ではこの映画が日本初公開と言っていますが、今回配給がついたという意味でしょう。前作の「スザンヌ」がフランス映画祭で上映され、その後単館系で企画上映されています。「スザンヌ/カテル・キレヴェレ監督」フランス映画ウィークこの「あさがくるまえに」は、随分前に予...
人生相談の母親の台詞が本音なら傑作、でもおおむね駄作 マルコ・ベロッキオ監督、77歳、一体どうしてしまったの!?というくらいの駄作です。ここリード部分に結論を書くことはあまりないのですが、この映画、語ることがほとんどありません。と、公式サイトを見てみましたら、原作があるんですね。それも大ベストセラーとあります。それが本当なら、マルコ・ベロッキオ監督が原作を理解し...
窪塚洋介×降谷建志は面白く、端役でも柳英里紗は高評価 窪塚洋介さんは魅力的な俳優ですね。やや影のある危なさでしょうか。ただ、結構見ている割には、印象に残っている映画は未だに「ピンポン」あたりか、TVドラマでいえば「池袋ウエストゲートパーク」、最近見た「沈黙‐サイレンス‐」のキチジローは、うまく使ってもらっていないからなんですが全く良いところがなかったです。地の...
全裸パーティーの意味するもの、そしてラストカット 「ジャック・ニコルソンが自ら名乗りを上げ、ハリウッド・リメイクが決定!!」というドイツ映画なんですが、この映画をハリウッドでやってどうしようというのでしょう?もう少しスッキリしたコメディタッチの親子ものにはなるんでしょうが、むしろそんなネタならハリウッドにはゴロゴロしているような気がします。むしろそうしたありふれ...
悪の凡庸さ、あるいはミルグラム効果は日々起きている 邦題にヒトラーやナチスとつけて(多分)注目度を高めようとするのは日本の映画界の常套手段だと思いますが、最近ではアイヒマンもよく見かけるようになりました。この映画の邦題「アイヒマンの後継者」は、ひねりすぎていて分かりにくいのですが、多分、誰もが「アイヒマン」になり得るという意味なんでしょう。1961年、イェール大...
さすがにこの邦題はまずいでしょう、ミスリードし混乱させます。 これは邦題への風当たり強いよなあと、まずは見終えてのの感想(笑)。宣伝担当者は何を考えたんでしょうね? 散文系のタイトルが流行っているから? ラブストーリーのほうが客が入る(かどうかは知らない)から? 感傷的な言葉で高齢者を釣ろうとした?原文は、If it's rainy, You won't see...
ニコール・キッドマンのニコール・キッドマンための映画 ヴェルナー・ヘルツォーク監督、もちろん名前は知っていますし、2,3映画のタイトルも浮かびますが、残念ながら見ていません。これを機会に「アギーレ/神の怒り」「フィッツカラルド」くらいはみてみようと思いますが、どんな映画を撮る人なんでしょう?で、この映画が描いているガートルード・ベルさん、あまり詳しくはありませんが...
アウシュビッツ裁判につづくフリッツ・バウアーの前日譚 われわれ日本人って「日本の戦争」よりもナチスやヒトラーのことの方をよく知っているのではないかというくらいナチス関連の映画がよく公開されます。私も結構見ますが、何とも奇妙な状態です。ヒトラー本人を扱った映画、ホロコーストにかかわる悲劇的な映画などなどいろいろありますが、この映画は、終戦後のドイツでナチス残党を追...
夜景や暗い室内の撮り方が美しいですね 監督の半野喜弘さんは、「ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクー…映画界の名匠たちを魅了してきた音楽家」と紹介されています。よく知りませんでしたが、確かに最近の映画では「山河ノスタルジア」にもクレジットされており、第52回金馬奨音楽賞ノミネートとあります。音楽としてはほとんど記憶していませんが、逆に言えば、それは劇伴という意味では...
老いてもなお青春、友人の妻を思い、年若き女性に好かれたい願望 詩人で、翻訳や映画評論もされている福間健二さんの最新作、本人の詩集「秋の理由」が原作とのことです。福間健二さんの名前を知ったのは、佐藤泰志さんつながりだったように記憶しています。映画も初めてですし、詩も読んだことがありません。こちらが原作とされている詩ですね。映画「秋の理由」公式サイト/原作これが...
再見。一枚一枚考え抜いて撮られたカットを丹念に積み上げた映画だからこそ持ち得る情感があります。 アスファルト [DVD] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2017/05/17 メディア: DVD この商品を含むブログ (2件) を見るあまりの素晴らしさに、知らぬ間に再び劇場に足が向いていました(笑)。「アスファ...
人生あれやこれやいろいろあってもまだまだ捨てたものじゃないと気持ちが和らぎます いやあー、今年のベストでしょう!!おしゃれですし、シュールですし、切ないですし、ナンセンスですし、笑えますし、ほっこりしますし、映画として冴えていますし、完璧でしょう!ですが、観客は私を含め3人でした(涙)。団地の故障中のエレベーター。修理代を負担しない代わりにエレベーター...
全編、オルガ・キュリレンコの魅力とエンニオ・モリコーネの叙情的旋律を楽しむ映画 ジュゼッペ・トルナトーレ監督、結構見ていますね。「ニュー・シネマ・パラダイス」は DVDを含めれば何度も見ていますし、意外と好きなのは「マレーナ」で、シチリア島ののんびり感(知らないけれど)とモニカ・ベルッチの悩殺ボデーのアンバランス感といいますか、逆に不思議なおさまり感といいますか...
大人の恋愛映画というより、むしろ壊れることを恐れない若さあふれる男と女たちの恋愛映画 このしょうもない話(笑)をこれだけの映画にするってのは本物の巨匠です。マジでです。尾ひれがくどいことを除けば、まったくもってうまいですし、まったくもって面白いですし、現実と夢と妄想を見事に違和感なく融合させて、男と女 Un homme et une femme のありえそうであ...
あまりに唐突なラストで映画の内容が飛んでしまっています。無名か、それに近い俳優で撮るべきだと思います。 さほどいい映画だと感じたわけでもないのに、なぜか気になって、それ以後、時に、その映画を思い出し、他の映画を語る例えに出してしまう映画、ミシェル・フランコ監督の前作「父の秘密」がそれです。その「父の秘密」(2012年)が、カンヌの「ある視点」でグランプリ、そして、...
3つの回想はともかく、ラストシーンは監督に自伝的な後悔の意識でもあるのかな…と思わせるわがままな映画でした 2016年最初の映画は、2、3日前に見たアルノー・デプレシャン監督の「あの頃エッフェル塔の下で」です。アルノー・デプレシャン監督の映画は、「クリスマス・ストーリー」「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」を見た記憶では、こういう映画だ!というはっきりした印象...
いわゆる男と女も、官能も、愛も、欲望も感じないけれど、山田真歩の生きてる感じが伝わってくる 原作「テレーズ・ラカン」としてみれば物足りなさも感じますが、その設定をかりて、あるひとりの(現代)女性のとらえどころのない「生(存在)」そのものを描こうとしたと考えれば、結構いい感じだったと思います。考えてみれば、いまどき「テレーズ・ラカン」を真正面から攻めたところで二時...
ジュリエット・ビノシュは当然としても、クリステン・スチュワートの個人秘書役が素晴らしい! 「アクトレス」はともかく「女たちの舞台」なんていう二時間ドラマを思わせるタイトルで、映画はどうかな?と思いましたが、とんでもなくいい映画でした。それもそのはずで、原題は邦題とはかけ離れた「Clouds of Sils Maria」であり、スイスのシルス地方のマリア地区で見られ...
三人の人物描写が浅いけれど、メロドラマとしてはほど良いところかも。?な邦題もぴったりか? 「東ベルリンから来た女/クリスティアン・ペッツォルト(クリスティアン・ペツォールト)監督」の最新作ですね。1945年6月ベルリン。元歌手のネリーは顔に大怪我を負いながらも強制収容所から奇跡的に生還し、顔の再建手術を受ける。彼女の願いはピアニストだった夫ジョニーを見つけ出...
基本ファンタジーなのに、したたり落ちる汗、暑苦しい室内、人間関係に熱さを求める人々のリアルさが立ち上がってくる 第一印象は、室内のシーンの撮り方がうまいなあということと、やたら最後を盛り上げますねということと、なんといっても、中村映里子さんがいいです!ということでした。https://www.youtube.com/watch?v=Nb-OgdO...