若手中国人監督5人によるオムニバス映画。ウォン・カーウァイを思わせる映画もあり… 若手中国人監督5人によるオムニバス映画です。プラハ、上海、パリ、小樽、フィレンツェの5都市を舞台にして、それぞれ男女の様々なラブストーリー(的交流)を描いています。基本的には5つの物語に関連性はないのですが、エンドロールでそれらをうまい具合に結びつけてひとつの映画としての余韻をもた...
井上魅夜さん(すず)を見に行ってきた 日本のドキュメンタリーはあまり見ないのですが、井上魅夜さんという、以前読んで感動した「化粧男子 男と女、人生を2倍楽しむ方法」の著者が出ているということで見に行きました。初日の1月20日には舞台挨拶にみえていたんですね。知りませんでした。え? 井上魅夜さんって、今、名古屋でお店やってるんですか?若衆bar やまと男ノ娘 ...
フランソワ・オゾン監督の「愛」と「死」 これ、映画のつくりとしてはかなり完成度高いです。(ただ…)物語の展開のスピード感とスムーズさ、モノクロとカラーを織り交ぜた画の美しさ、俳優の存在感、それらがうまく絡み合って、見るものを最後まで引っ張っていく力が生まれています。俳優では、下の画像にもありますパウラ・ベーアさん、演技はもちろんですが、アール・デコ風のドレスや帽...
ダルデンヌ兄弟、相変わらず隙がなく完璧! ダルデンヌ兄弟監督の映画は、どの作品も全く隙がありません。多くの場合、映画を見ていますと、え、そこで切るの?とか、もうちょっと見せてよとか、(カットが)長いなあとか、何かしら気になることはあるのですが、この監督の作品ではそうした気持ちを感じた記憶がありません。「ロゼッタ」以降、オムニバス以外は全て見ていますし、いつも公開...
ブレード・ランナー(だけではないのだろうけど)のパクリとしか思えないのだが… 常々、押井守監督の「攻殻機動隊」は一度見てみたいと思っているのですが、レンタル屋へ行っても、たまたま思い出して借りようとした時にはレンタル中といった具合で、未だ手にすることもなく、どんな物語なのかも知りません。それなのに、いきなり実写版「ゴースト・イン・ザ・シェル」から入ってしまいました...
大国に翻弄される小国エストニアの悲劇が根だけれども、それを抑えて静かに感動物語 2016年、最後の映画は静かなる感動物語でした。戦争はいろんな悲劇を生みますが、この映画は、第二次大戦中はドイツ占領下であったためにドイツ軍として戦い、終戦後はソ連に併合されたために、今度は追われる身となったエストニア人のフェンシング選手の話です。実話ベースの映画とのことです。...
原作の良さにつられてみた映画に良作はない、の定説でいけば原作本に大いに期待? 高慢と偏見とゾンビ??タイトルを見たときには、B級ねらいのキワモノ(ちょっと使い方が違う?)か?と思ったのですが、何と同タイトルの原作小説があるということで、それも公式サイトによりますとベストセラー本らしく、原作も読んでみなくっちゃいけませんし、何はともかく、まずは映画ということになりま...
アメリカ西部の風景ののんびり感と起きる事件の凶悪殺伐さのギャップが面白い ケヴィン・ベーコンさん、ミスティック・リバー以来かもしれません。最近は監督業にも手を伸ばしているようで、この映画では、主役だけではなく、エグゼクティブ・プロデューサーとしてもクレジットされています。俳優としての役回りは、公式サイトにはコロラド州とありますが、どこまでも真っ直ぐな道路が走って...
この邦題が意図的な釣りだとしたら、参りました! 意図なしのマジだとしたら、出直してらっしゃい! 孤独のススメ!? 孤独なんて、まるでテーマと関係ないじゃん!まさか、人間皆孤独という、しょうもない意味で使っているわけでもないでしょうし、フレッドがテオを受け入れるのは孤独で寂しいからではないでしょう。ん? この邦題、釣りか?確かに、「孤独」好きの日本人(笑)には受...
話が直接的すぎて「寓話」にならず。でもベースはキム・ギドク監督らしい映画です。 キム・ギドク監督、久しぶりだなあと思いましたが、この映画は2014年の作品で、1年1本くらいの割合で撮っているんですね。知りませんでしたが、昨年も「ストップ STOP」という福島の原発事故を扱った映画を日本で撮ったようです。ただ、正直、「悲夢」あたりからちょっと飽きてしまっているのも事...
ある人物を撮る切り口はいろいろありますが、やや入門編的です。でも「山口小夜子」の歩く美しさには感動します。 山口小夜子さん、そういえば亡くなられていましたね。多分ニュースでも報じられたんでしょうが、はっきりした記憶はありません。2007年ですから8年ですね。生前親交のあったという松本貴子監督が撮られたドキュメンタリーです。松本貴子監督のプロフィールにPFF入選とあ...
あのナポレオン・ソロがティモシー・エベレストとジョージ・クレバリーを身につけ帰ってきた! 「0011ナポレオン・ソロ」懐かしいですね! あらためてググってみますと、TV版の原題も「The Man from U.N.C.L.E.」だったんですね。1966年から70年にかけて放送されていたそうです。「スパイ大作戦」とともによく見ていました。あの頃は西部劇からワンシチュ...
世の不条理を描くことは映画の常道ではあるけれど、それと戦う意思なくして物語となり得るのか? 映画を撮ることがとても苦しそうですね。厳しい言葉になりますが、撮りたいものがあるのではなく、撮るために無理やり何かを引きずり出そうとしているような感じがします。橋口亮輔監督、名前は見聞きしていますが、多分何も見ていないと思います。その上での言葉ですので、この映画を見て直感...
二階堂ふみは、どんな役を演じても、必ず自分をさらけ出していると思わせる… 二階堂ふみはつくづく不思議な俳優だと思い知らされます。一般的な意味でいえば「女優」としてのアドバンテージなど何も持ち合わせていないように見えるのに、この2時間あまりの映画を完全に「二階堂ふみ」の映画にしています。 「私の男」とさほど違った演技をしているようにも見えません。荒井晴彦監...
こんな言い方をすると怒られそうですが、正直つまらなかったんです(笑)。で、こんな見方はどうでしょう? ゴーン・ガール (吹替版)発売日: 2015/03/06メディア: Prime Video徹底的にアメリカのもつ馬鹿さ加減を映画にしていますね。デヴィッド・フィンチャー監督ってこういう映画を撮る人でしたっけ?映画『ゴーン・ガール』予告編スキャンダルに群がり人の...
ビール!ビール!ビール!よりもカンガルーの虐殺が気になるということは2014年に生きているということでしょうか 荒野の千鳥足≪痛飲エディション≫ [Blu-ray]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2017/07/05メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見るマーティン・スコセッシ監督が「すさまじいほどに不快な映画」と言ったとか言わないとか。うま...
なぜか一日コーヒーを飲み損ねる男の行く末が気になっていたのですが、意外にも、結構シリアスでしんみり… 予告で見た、なぜか一日コーヒーを飲み損ねる男の行く末が気になっていたのですが、意外にも、結構シリアスでしんみりしてしまいました。『コーヒーをめぐる冒険』予告編冒頭のシーン、やや仰角気味でとらえたニコ(トム・シリング)と恋人(?)のシルエット映像、構図もいいですし...
極めてシンプル、すーと入ってくる映画です ベルトリッチ監督、なんだかすごい久しぶりの感じです。www.youtube.com極めてシンプル、すーと入ってくる映画です。口うるさい母親や学校に問題児扱いされているロレンツォは、単独行動を好む14歳の少年だ。あらゆる世間のしがらみから解き放たれたいと願う彼は、秘密の計画を実行に移す。学校のスキー合宿に参加すると母親に...
やはり映画監督はファインダーのこちら側にいないと… たまたまですが、「ライク・サムワン・イン・ラブ」とイラン映画2本立てで見ることとなりました。(ライク・サムワン・イン・ラ...
は、自分自身が「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」と苦悩しているのでしょうか? [aal B00GKE3Z5M]上映終了が明日にせまった昨日、やっと見てきました。月曜日の午後、それも公開後ひと月くらい経っているんじゃないかと思いますが、それでも結構入っていましたね。https://www.youtube.com/embed/jIH34...