さ行

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ジャニス リトル・ガール・ブルー

2016.10.03

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単純な伝記ものっぽくややもの足りないが、動くジャニスを堪能「ジャニス・ジョプリン」時代とともに記憶されているスターであるがゆえに、知っているようで知らない人物のひとりです。よく分からないままにレコードを買った記憶があります。ドラッグのせいで亡くなったことをいつどこで聞いたかは覚えていません。あの時代がゆえのスターであり、あの時代がゆえの早逝だったのだと思...

シン・ゴジラ

2016.08.06

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セカンド・インパクトはゴジラの来襲だった!第一作目のゴジラが制作されたのは1954年なんですね。さすがに同時代に見ていることはありませんので、記憶にあるのはテレビ放映なのか、あるいはいくどか話題になったことで見たような気になっているのか、そんなところだと思います。で、「シン・ゴジラ」面白かったです。それに、これエヴァンゲリオンですね。比較したり分析できるほど「...

セトウツミ/大森立嗣監督

2016.07.30

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まるでコントを見るように面白い。ん?それでいいのか?結局、池松壮亮&菅田将暉の映画です。夏休みということもあるので仕方ないのですが、日本映画にそそられるものがありません。で、上映一覧を見ていて、ふっと目に止まったのがこの映画。「喋るだけの青春」のコピーと監督大森立嗣の名前、公式サイトの予告編で一笑いして、さらに興味がわき、見に行きました。男子高校生二人...

シリア・モナムール/オサーマ・モハンメド監督

2016.07.20

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YouTube 映像の再構成で、新しい映像表現は生み出せるか?シリアが内戦状態に陥ったのは2011年、もう5年余続いていることになります。それに関わる多くの映像が YouTube や Facebook にあげられているらしく、それらをオサーマ・モハンメド監督が再構成した映画ということです。監督自身はパリ在住らしく、この映画のためにシリアに入ったのかどうかは定...

シング・ストリート 未来へのうた/ジョン・カーニー監督

2016.07.11

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MTV世代が撮った懐かしの80年代UKポップス映画。やっぱり人は30年前を懐かしがる。「音楽映画にハズレはない」は、ほぼ定説ですし、その上「青春恋愛もの」とくれば、これはもう鉄板でしょう。とにかく、何も考えなくてもいい、楽しめる映画でした。デュラン・デュランやザ・キュアー、アーハ…、後は、ホール&オーツも流れていましたっけ? といった感じで、一度は...

山河ノスタルジア/ジャ・ジャンクー監督

2016.05.20

さ行, , 褒めてる映画

言葉のないところに叙情的風情が生まれる。2025年、現実の世界は「世界」になる。ジャ・ジャンクー監督が帰ってきた! そんな感じのする映画です。前作「罪の手ざわり」のレビューを読み返してみますと、ジャ・ジャンクー監督の何かが変わっていく過渡期ではないかなどと書いていますが、結局「青の稲妻」や「世界」に戻ったのでしょう。ただ、当然十年余という時間は、人も、そして国...

すれ違いのダイアリーズ/ニティワット・タラートーン監督

2016.05.18

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タイのさわやか青春映画を見て、リフレッシュしてみてはいかが?タイのさわやか映画です。タイ映画と聞いて、思いつくものは何でしょうね? マッハ!? ブンミおじさん?私は、「風の前奏曲」「レター 僕を忘れないで」、他に、アクションものを何か見た記憶はありますがタイトルは思い出せません。「ブンミおじさんの森」も見ましたが、これは過去見た中で最も眠かった映画です。ですの...

さざなみ/アンドリュー・ヘイ監督

2016.05.10

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俳優2人の演技はともかく、30代の夫婦に起きたことを70代の老夫婦が演っているような違和感を感じます昨年のベルリンで女優賞と男優賞を受賞しています。俳優の名前を記憶するのが苦手な方ですので、シャーロット・ランプリングさんと名前を聞いても映画が浮かんできません。ググってみましたら、ああ「リスボンに誘われて」でライムントが訪ねて行くアマデウの妹役の俳優さん! それに...

スポットライト 世紀のスクープ/トム・マッカーシー監督

2016.04.23

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まるで中身のないダイジェスト版のような映画。作り手に見たいもの、知りたいものがない映画はつらい。今年のアカデミー賞、作品賞と脚本賞受賞作品です。そのせいだと思いますが、2,3日前の昼間に出掛けた時は、映画館の外にまで列ができていました。さすがに怯み、鑑賞をあきらめてすごすごと帰ったのでした。で、昨日あらためて夜に見に行きました。昼間とは全く客層が変わり、ほと...

幸せをつかむ歌/ジョナサン・デミ監督

2016.03.28

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こういうドラマがウソっぽく感じられないのがアメリカの強さ(かな?)。メリル・ストリープのギターや歌は見応え、聴き応え充分。もうそろそろ配給もこうしたタイトルで人の歓心を買おうとすることがマイナスになると知るべきでしょう。ロックですよ、ロック。ジョナサン・デミ監督なので見に行きましたが、そうでもなければ、こんなタイトルの映画など見に行きませんよ(笑)。そのせい...

ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判/ベン・コトナー、ライアン・ホワイト監督

2016.03.11

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ジェンダー・マリアージュは同性婚という意味にはならないのではないでしょうか?カリフォルニア州で同性婚が法的に(再び)認められるまでを追ったドキュメンタリーです。2,3年前、LGBT に関する本を何冊かまとめて読んだことがあり、この映画が追っている「提案8号」についても事の成り行きだけは知っていました。映画は、2013年6月28日に下されたカリフォルニア州での「...

サウルの息子/ネメシュ・ラースロー監督

2016.03.03

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ゾンダーコマンドたちが、サウルに子どもはいないと言っていましたが、あれは何を意味しているのでしょうか?昨年のカンヌ、グランプリ作品です。先日のアカデミー賞外国語映画賞も受賞しているようです。それもあって混んでいたんでしょうか?この映画、ゾンダーコマンドという「ナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊(公式サイト)」である主人公サウルを追っ...

知らない、ふたり/今泉力哉監督

2016.02.26

さ行,

アイドル映画ぽいけれど、意外にもシニアにもいけますよ、この恋愛シミュレーション映画(笑)。今泉力哉監督、名前は何年か前から見聞きしていたのですが、機会に恵まれず見逃していました。で、「知らない、ふたり」、上映館の解説のチラシ画像、下の引用と同じものですが、それが結構いい感じだったのと「恋愛群像劇を得意とする」とのコピーに惹かれて見に行きました。で、結果ですが、...

スザンヌ/カテル・キレヴェレ監督

2016.02.15

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フランス映画ウィーク/人が人生を振り返るに似た切なさが広がります2月13日からシネマテークで「フランス映画ウィーク」という企画ものをやっており、フランス映画祭などで上映された劇場未公開作品(かな?)を7本上映しています。最近は、こういうあまり入りそうもない(スミマセン)作品の公開が減ってきているような気がしますが、どうなんでしょう? そうでもないのかな?こうい...

最愛の子/ピーター・チャン監督

2016.02.04

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安易に情緒的な親子ものに走らず、社会的矛盾を重層的に描いていて好感が持てます。実際に起きた誘拐事件をもとに撮られた映画だそうです。確かに、エンドロールのバックで、モデルとなった実在の人たちと思われるカットか何枚か入っていました。切り替えも早かったですし、字幕を読んだりしているうちに、誰が誰とも理解できず、あの中に誘拐犯の妻にあたる人はいたのでしょうか?出演した...

四十九日のレシピ/タナダユキ監督

2016.01.14

さ行,

俳優でもっている映画、石橋蓮司、淡路恵子、二階堂ふみがいいです。相変わらず演出は過剰。見ようと思いリストアップしてあるDVD(Blu-ray)がなかなか消化できません。そのひとつ、タナダユキ監督の「四十九日のレシピ」です。この監督の作品は、「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」と、見た二本とも苦手な印象しか残っていないのですが、でもなぜか次の作品も見よう...

裁かれるは善人のみ/アンドレイ・ズビャギンツェフ監督

2015.12.03

さ行,

もうそろそろ神は在るかなどという不毛な問いには終止符を打ちましょうよネットに「おそロシア」という言葉がありますが、この映画、そのまんまですね。それにしても一体いつの時代?と言いたくなるような設定で、いくら地方とはいえ、ロシアには今でもこんな地域があるのでしょうか?もちろん程度の差こそあれ、似たようなことはどの国にだってあるとは思いますが、それにしてももう少しメ...

シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語/カアン・ミュジデジ監督

2015.11.26

さ行,

これはどうも少年と犬の話ではなく馬鹿な大人の話のようだこのところ何やかやと話題になるトルコですが、映画で言えば、最近では「雪の轍/ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督」を思い出します。ロケーションはカッパドキアでしたが、内容はトルコっぽさ(よく知りませんが)はあまり感じられず、どちらかと言いますとヨーロッパっぽい視点の映画でした。それに比べますとこの「シーヴァス」には土...

草原の実験/アレクサンドル・コット監督

2015.10.19

さ行,

台詞の有り無しが特徴と言われないために、あるいは映像が美しい映画と言われないために「草原の実験」って何? と不思議なタイトルですが、最後に「ああ、そういうことね」と分かります。原題が「Ispytanie」とローマ字表記になっているのは、ロシア語(キリル文字)は2バイト文字なのでラテン文字表記法という1バイト文字変換というものがあるようです。意味は TEST という...

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女/アナ・リリ・アミルプール監督

2015.10.04

さ行, , 褒めてる映画

監督自身の網膜に焼き付けられてきた残像や鼓膜に記憶されてきた残響を一本にまとめ上げたような映画随分前に予告編を見て、これは絶対見なくっちゃと待ちに待った映画です! と言いながらも公開から一週間経っていますので、大きなことは言えません。あらら、1日1回の上映ですね。さほど入らないとふまれたのでしょうか、良い映画なだけに残念です。邦題を、原題の「A Girl Wa...