奈緒さんのインティマシー・コーディネーターを入れて欲しいとの要望を三木康一郎監督が拒否したらしい…奈緒さんは「君は永遠にそいつらより若い」を見てからはかなり注目している俳優さんですので主演映画ということで早速見てきました。が、今、他の出演者名を見ようとググっていましたら、なにー! 奈緒さんが「インティマシー・コーディネーターを入れて欲しい」と申し...
ドラマとして消費するだけの題材じゃないと思うけど…2019年のベルリン国際映画祭でアルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)を受賞している映画です。5年前の映画です。なにゆえ今これを? とは思います。システム・クラッシャー / 監督:ノラ・フィングシャイト制作者たちの意図がわからない…まず、この映画が何をしたいのかわから...
これはドキュメンタリーか、テレビ番組か…6300キロにおよぶ長江を上海からその源流のチベット高原までたどる映画です。監督の竹内亮さんは2011年にNHKで「長江 天と地の大紀行」という番組を撮っていますので「再会長江」というタイトルになっているのだと思います。劇場版 再会長江 / 監督:竹内亮「世界ウルルン滞在記」を見て...
謎解きでもなく、ドキドキ感を煽ることもなく、なのに面白い…前作「悪なき殺人」では、2019年の東京国際映画祭で最優秀女優賞と観客賞を受賞していたドミニク・モル監督です。この「12日の殺人」では、昨年2023年のセザール賞で作品賞、監督賞、助演男優賞、有望若手男優賞、脚色賞、音響賞を受賞しています。期待できそうです。12日の殺人 ...
男性を奥に追いやり、ふたりの女性に焦点を当てているのがとてもいい…日本の公式サイトや映画.com には「新たに」とか「新たな」とか紹介されていますが、要はデレク・ツァン監督の「ソウルメイト 七月と安生」の韓国版リメイクです。その元映画は見ていませんが、デレク・ツァン監督の「少年の君」はよくできた映画でしたので見てみました。リメイクなので映画の出来...
マイウェン監督、自らの自然体演技で貴族社会の滑稽さをあぶりだす…あまり興味の持てないフランス王家ものですし、ジャンヌ・デュ・バリーという名も今回ググって初めて知ったくらいの興味のなさですが、マイウェン監督の映画は過去に「モン・ロワ愛を巡るそれぞれの理由」を見ていますのでちょっと興味をそそられたという映画です。意外と面白かったです。[to...
演技経験のない子どもたちに演技をさせて監督たちは何を狙っているのだろう…子どもたちが映画で演技体験をするドキュメンタリーかと思っていましたら、全然違って完全なるドラマでした。2022年のカンヌ国際映画祭ある視点部門のグランプリ受賞作です。最悪な子どもたち / 監督:ロマーヌ・ゲレ、リーズ・アコカ演技する子どもたちの未来に...
人生に意味はない、なんのために生きるかではなく義務だ…故郷に埋葬してほしいとの亡き妻の願いを叶えようと、おじいさんと孫娘が棺を担いでトルコからシリアまで旅をする(帰ろうとする…)というトルコ映画です。引用の画像やタイトルの葬送などといった言葉からは重く暗い映画かと思ってしまいますが、そうではありません。どちらかと言えばファンタジーです。それになか...
酪農家が納屋でキャバレーを始めたという嘘のような本当の話、らしい…酪農家が資金繰りに行き詰まり、一念発起で納屋をキャバレーにして大成功! という嘘のような本当の話を映画にしました! というフランス映画です。ショータイム! / 監督:ジャン=ピエール・アメリス農場の差し押さえの原因は牛のゲップ?エンドロールに、モデ...
とらえどころがないけれども、ちょっとケリー・ライカート監督がわかったような気がする…つい先日見た「ファースト・カウ」のケリー・ライカート監督の最新作です。その映画ではライカート監督の高い評価を実感できませんでしたので再挑戦です。「A24の知られざる映画たち」という企画の一本として上映されています。ショーイング・アップ / 監督:...
モノクロ映像、動き回るカメラ、細かく切り刻まれた編集、さて…2017年の「ブラインド・マッサージ」以降見ていないなあと思っていたロウ・イエ監督ですが、今年はじめに「シャドウプレイ完全版」という映画が公開されていることを知りませんでした。見逃しましたね。ただその映画も2018年製作、そしてこの「サタデー・フィクション」も2019年製作となっています...
あってはいけない感情はない、そりゃそうだけど小児性愛どうするの…朝井リョウ著『正欲』の映画化です。監督は「あゝ、荒野」「前科者」の岸善幸監督です。今年2023年の東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞を受賞したようです。正欲 / 監督:岸善幸シナリオがよくないのではないか…この映画をみても原作が見えてこないですね。...
仕事は失敗しても、筋違いともいえる復讐は完璧にこなす殺し屋の物語…Netflix というのは監督に自由に撮らせてくれるのでしょうか、完璧主義者と言われるデヴィッド・フィンチャー監督は Netflix 以外では撮らなくなっています。2020年の「Mank マンク」以降4年間の独占契約を結んでいるそうですし、それ以前も2014年の劇場公開作「ゴーン・ガール」...
不死身ではなく、死ぬことを拒否した…に大ウケフィンランドのアクション映画です。普段アクションものに興味を持つことは少ないのですが、フィンランド映画であることと、そしてもうひとつ、予告編のある台詞がツボにはまってしまったからです(笑)。SISU/シス 不死身の男 / 監督:ヤルマリ・ヘランダー死ぬことを拒否する…そ...
注目されたい病のシグネはどんな夢を見ているのでしょう…ノルウェーの映画です。これが長編2作目のクリストファー・ボルグリ監督です。2022年のカンヌ国際映画祭ある視点部門で上映されています。次回作が A24 の製作で決まっているとありましたので IMDb を見てみましたら、もう今年の9月頃から各映画祭で上映され、一般公開も決まっているようです。タイトルは「...
カンボジア系フランス人の監督が韓国系フランス人のアイデンティティのゆらぎを追う…フランス人の養女としてフランスで育った韓国系フランス人の女性が韓国で実の両親を探すという映画です。ただ、それを撮ったのがカンボジア系フランス人のダビ・シュー監督という、ちょっと変わった映画です。カンボジアではなく韓国というのはどういう経緯なんでしょう。...
ブルキナファソ、シベリア、バングラデシュの辺境地で奮闘する先生と子どもたちを描いたドキュメンタリーです。2013年に「世界の果ての通学路」という映画がありましたが、プロデューサーがバーセルミー・フォージェアさんという同じ方です。世界のはしっこ、ちいさな教室 / 監督:エミール・テロン5言語が飛び交うブルキナファソブルキナ...
アウシュビッツサバイバー、ヴェイユ法、欧州議会議長、女性の権利…フランスで1974年に人工妊娠中絶が合法化された、いわゆる「ヴェイユ法」の起草者のシモーヌ・ヴェイユさんの伝記映画です。その名前は、2021年のヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞受賞作「あのこと(L'evenement)」のレビューを書く際にウィキペディアなどで知った方です。...
ヒロシマ・モナムール、王女メディア、そして母親とは何者か…昨年2022年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞の審査員グランプリを受賞しています。現在、この映画の公開に合わせてアリス・ディオップ監督が来日されており、前作のドキュメンタリー「私たち」も上映されるようです。サントメール ある被告 / 監督:アリス・ディオップ母親と...
センスと技術力は感じるが、またも物語は語れても物語を生み出せない日本映画の現状の一作か…劇場公開時、見逃していますのでDVDです。監督、脚本は土井笑生さん、商業デビュー作とのことです。出演は倉悠貴さんと見上愛さん、どちらも初めて見ます。衝動 / 監督:土井笑生2020年の青春残酷物語2020年東京渋谷、名前を失っ...