天野千尋監督、ついにメジャーデビューか?!
「ミセス・ノイズィ」の天野千尋監督です。2017年に中部国際空港で主婦たちが金密輸事件で逮捕された事件があったらしく、それを題材にした映画のようです。

ネタバレあらすじ
この事件ですね。
韓国から中部空港に金塊計30キロ(約1億3000万円相当)を密輸入し消費税を免れたとして、関税法違反(無許可輸入)などに問われた女5人の判決で、名古屋地裁(安福幸江裁判官)は14日、韓国籍の愛知県岡崎市明大寺町大圦、無職、李芳子被告(67)に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。他の4人は懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)とし、金塊30キロも没収するとした。
(毎日新聞2017/11/14)
事件の記事ではなく裁判の記事です。映画でも消費税を払えば済むとか、大した犯罪にならないとか言っていましたが、現実でも執行猶予がついていますね。
こんな別の事件もあります。
韓国籍の女7人が1月末、中部国際空港(愛知県常滑市)で金塊を直腸に隠して密輸しようとしていたことが20日、関係者への取材で分かった。関係者によると、7人はツアー客として韓国の仁川国際空港から中部空港に到着。税関当局が金属探知機による検査などを実施したところ、直腸に金属があることが分かった。金塊は丸みのある形に加工され、透明な袋に入れられていた。1人あたり複数個(1個約200グラム)を体内に隠…
(日本経済新聞2018年2月20日)
直腸に隠したって? おしりから入れたってことですよね。200グラムの大きさを Gemini に聞いてみましたら「縦48〜56ミリ × 横28〜31ミリ × 厚さ5〜8ミリ 程度」だそうです。形状は変えられるんでしょうが、それにしてもねえ。
「そして、ひと粒のひかり」というコロンビアの映画を思い出しました。コロンビアの17歳の少女が袋に詰めた麻薬を何個も飲み込んでアメリカに運ぶという映画です。もちろん貧困ゆえです。
まあ、普通のドラマです
その映画はかなりシリアスな映画でしたが、この「マジカル・シークレット・ツアー」は、んー、なんと言えばいいんでしょう、コメディというわけでもないですし、まったくもってシリアスではありませんし、まあ普通のドラマです(ゴメン…)。
女性3人がシンガポールから金塊を密輸するという話です。
和歌子(有村架純)は3,4歳くらいと0才児の母親で現在主婦です。夫がパチンコ遊戯中にクモ膜下出血で倒れて入院、さらに会社からは300万円(たった?…)を横領して解雇されていることがわかります。その返済のためなのか消費者金融から取り立てもされているようです。自動車工場を営む実家にすがろうとするも倒産寸前です。
清恵(黒木華)は大学の研究員です。同僚たちは海外の大学に職を得たり、助教になったりするも、要領が悪いということなのか、来期の行き先も決まらず、奨学金600万円の借金を抱えたままです。
麻由(南沙良)はキャバクラづとめで現在妊娠しています。母親と妹と暮らしていますが、母親はネグレクトと思われ、麻由のお金(数万円程度か…)を盗んで男と遊びに行ってしまいます。
テンポが早い(わけじゃないけど…)と言いますか、端折ってと言いますか、その3人がシンガポールで出会います。和歌子の場合は消費者金融の取り立て屋から誘われるシーンがありましたので皆そんな感じでしょう。
シンガポールでは組織から1人あたり 1kg の金塊を3枚ずつ持たされます。ちなみに現在の価格は 1kg で 2,300万円〜2,450万円前後らしいです。ですので密輸すれば230万円〜245万円の儲けになるということです。
意気投合した3人は自分たちで密輸をやろうと話し合い実行します。資金は和歌子が実家の絵を持ち出して質屋で500万円借金します。そして、2,3回成功するシーンが描かれます。
さすがにバレるだろうということになり、運び屋を募集して組織的にやることになります。和歌子の回は成功しますが、清恵の回は買った金塊を盗まれます。
かなり適当な話ですので前後を忘れましたが、清恵の失敗の前に3人にあれこれがあり、和歌子は夫の会社のオーナー(斎藤工)の絵を担保にして資金をつくり、清恵は教授が管理する研究費を横領していました。
あれ、違いますね。清恵が失敗して帰ってきて、その後、和歌子が私がやる! と言ってシンガポールへ行くわけですから、その資金が会社のオーナーの絵でつくったお金だったかもしれません。
とにかく、和歌子は税関で調べられて逃げ出すも逮捕されます。その前に清恵は横領で逮捕されていました。麻由がどうなったかはなかったような。
3か月後、和歌子は夫に離婚を告げます。
感想:話が適当すぎる
和歌子のナレーションで逮捕後簡単に釈放されたとか入れていましたがどういうこと? 起訴されていないの? 保釈中なのかな。
まあ、そんなに真剣にツッコミ入れるような映画ではありませんが、それにしても話が適当すぎます。もう少しシナリオを練らないとね。ツッコミだしたらきりがありません。
「ミセス・ノイズィ」ではもう少しちゃんとしており、「隙きがなくきっちりつくられている分、説明的かつ表面的で味わいがありません」なんて書いたんですけどね。
出演は有村架純さん、黒木華さん、南沙良さんですからね、天野千尋さん、ついにメジャーデビューか! と期待したんですがちょっと残念ですね。