記事一覧

おかえり、ブルゴーニュへ

2018.11.19

あ行,

ブルゴーニュのドメーヌの一年と美味しいワインの造り方この映画の英語タイトルは「Back to Burgundy(*1)」で、日本語タイトルとは主体は違いますが、ブルゴーニュへ帰るという点ではほぼ同じ、そして、原題であるフランス語タイトル「Ce qui nous lie」は下の画像にもあります「私たちをつなぐ(結ぶ)場所」といった意味らしく、これらタイトルと下の画像...

ガンジスに還る

2018.11.15

か行,

悠久のガンジスの生と死、そして家族「終活」なんて言葉が頻繁に使われるようになっていますので、ついつい、インド版終活映画なんて言いたくなってしまいますが、よくよく考えてみますと、これは送る側の映画ですね。公式サイト / 監督:シュバシシュ・ブティアニいくつくらいの設定でしょうか、80歳くらいでしょうか(*1)、上の画像の老人ダヤ(ラリット・ベヘル)ですが、...

生きてるだけで、愛。

2018.11.14

あ行,

面倒くさい女度が足らないかも。不器用さも。原作が本谷有希子さんで、菅田将暉くんが出ていて、で、監督は? 「数々のCMやAKB48、Mr.ChildrenなどのMVなどを手がけ、カンヌ国際広告祭でグランプリなどを受賞した関根光才」(映画.com)と、3ポイントとなりましたので見に行きました(笑)。意味わかんねえ!だと思いますが、本谷さんは何冊か読んで面白かった(...

散歩する侵略者(DVD)

2018.11.12

さ行,

コメディ&シリアスさが面白い!長澤まさみと長谷川博己の演技が絶妙!DVD鑑賞です。喜劇だと気づくまでは、何!この陳腐な話!と、あやうくDVD(実際はBluray)を止めてしまいそうになりましたが、桜井(長谷川博己)が登場し、宇宙人に対する彼の受け答えの奇妙な余裕を見るにつけ、ああ、こういう映画なのかと、それ以降は随分笑わせていただき、不覚にもラスト近くではほろり...

ボヘミアン・ラプソディ

2018.11.09

は行,

フレディ・マーキュリーの伝記的音楽映画、音楽に感動するもドラマは?「音楽映画に失敗はない」を地で行ったような映画です。ただ、この言葉、私が言っているだけですけどね(笑)。クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記映画と言っていいと思いますが、とにかく、音楽がいいというだけで映画として成立しています。公式サイト / 監督:ブライアン・シンガー正式公開日は今日...

ハナレイ・ベイ

2018.11.05

は行,

吉田羊さんの良さが出ていないし、村上春樹っぽさもないもう公開3週目に入っている映画なんですが、ずっと気になっていながら見られずにいました。何が気になっていたのか自分でもはっきりしませんが(笑)、おそらく、村上春樹原作ということと吉田羊さんという俳優に興味があったからでしょう。公式サイト / 監督:松永大司1日1回の上映になっているくらいですから、多分ガ...

ごっこ

2018.11.03

か行,

これ、疑似父娘(ごっこ)じゃなくてマジ父娘でしょうこれ、映画になっていますかね?映画とは何かなどと大仰に構えて語るつもりもありませんが、これ、事前に何も知らず、まっさらな状態で見たら何やってんだか全くわかりませんよね。公式サイト / 監督:熊澤尚人城宮(千原ジュニア)は、ニートで引きこもりなのに、BB弾を打ち込む子供たちに、ああやって毎回怒鳴っているん...

ライ麦畑で出会ったら

2018.11.01

ら行,

内なるサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』を見つめる映画かな?1969年という時代背景もあるかもしれませんが、アメリカン・ニューシネマの香りがする青春映画です。タイトルにもある通り、青春のバイブルとも呼ばれる J・D・サリンジャー作『ライ麦畑でつかまえて』によって救われる16歳の少年ジェイミーの物語です。サリンジャーも登場します。とても見やすく作られています。...

ゲンボとタシの夢見るブータン

2018.10.29

か行,

夢見るのは我々日本人で、ゲンボとタシ、そしてブータンには将来の選択ブータンの一家族の、明記されていませんが数ヶ月くらいの出来事を見つめるドキュメンタリーです。ブータンと言えば、2011年に来日された国王夫妻がとても好印象だったことや国民総幸福量という価値観を国の政策としていることが思い浮かびます。公式サイト / 監督:アルム・バッタライ、ドロッチャ・ズルボー...

search サーチ

2018.10.27

英数字, 英字

面白いです。全編パソコンの画面で物語が進む謎解きミステリー。面白いです! スクリーンに映し出されるのは、全編下の画像のようなパソコンの画面だけです。それで映画になるのかと思ってしまいますが、なるんですね、最後まで飽きません。公式サイト / 監督:アニーシュ・チャガンティこの映画の面白さは、作り手、そのほとんどはアニーシュ・チャガンティ監督の力だと思いま...

テルマ

2018.10.25

た行,

サイキックもの?父娘もの?青春もの?とはっきりせず…残念。前作の「母の残像」では良い方に出ていたあまり説明しないという手法が、この映画では悪い方へ出てしまったようです。公式サイト / 監督:ヨアキム・トリアーもともと私自身が、こうしたサイキックホラー系の映画に興味が持てないこともあるのですが、それにしても、映画としての軸がしっかりしていませんし、軸になる...

バッド・ジーニアス 危険な天才たち

2018.10.23

は行,

ネタ的にも、テーマ的にも、作りの上でもハリウッドスタイルのタイ映画タイの映画、随分見ていませんねえ、「すれ違いのダイアリーズ」以来のような気がします。「バッド・ジーニアス」、タイトル通り、学力優秀な学生がカンニングをする話らしく、面白そうではあります。公式サイト / 監督:ナタウット・プーンピリヤ物語の進め方や手法がハリウッドスタイルの映画ですね。...

億男

2018.10.19

あ行,

世の中にはお金で満たされる人間とお金だけでは満たされない人間の二種類がいるという話えらくクラシカルで情緒的な話やねというのが、見終えての最初の感想。つまり、金の切れ目が縁の切れ目じゃないですが、お金で友情や愛情など人の情は変わるかみたいな、古くて古い(笑)お話です。公式サイト / 大友啓史冒頭いきなり中央に(ポールダンスの)ポールのあるクラブらしき場所...

バーバラと心の巨人

2018.10.17

は行,

やはり大人の鑑賞にはちょっと無理迷いに迷って見に行った映画です(笑)。何に迷ったかと言いますと、映画の内容はざっと紹介文を読めばおおよそ想像できてしまいますし、やや子供向けかなと思ったのですが、監督のアンダース・ウォルターさんが2014年のアカデミー賞で短編実写映画賞を受賞していること、そして、公式サイトのプロデューサー(クリス・コロンバス)紹介で「パテ...

LBJ ケネディの意志を継いだ男

2018.10.14

英数字, 英字

ジョンソンその人より「公民権法」がテーマでしょう「スタンド・バイ・ミー」 のロブ・ライナー監督です。と、いつまでも枕詞のように「スタンド・バイ・ミー」がついてしまいますが、1986年の映画ですから、もう32年前になります。公式サイト / 監督:ロブ・ライナー今あらためてその後の監督作品を見てみますと、割とコンスタントに撮っている監督ですね。ただ、私が見...

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!

2018.10.12

あ行,

面白いです(笑)。面白かったです。ただ、「もっと音楽きかせろタコ!」とは思いましたが(笑)。公式サイト / 監督:三木聡正直、苦手なジャンルなんだけどなあと、やや引きつつ見に行ったのですが、冒頭の10分くらいで心配も吹っ飛びました。ただ逆に、大丈夫か!? このハイテンションで最後まで持つか? との心配が生まれましたけど(笑)。これ、三木聡監督のオリ...

黙ってピアノを弾いてくれ

2018.10.10

た行,

見ないとわからない、見てもわからない、聴くしかない。タイトルの「黙ってピアノを弾いてくれ」や、さわりの紹介コピー「挑発的な言動、強烈すぎるキャラクター、そして唯一無二の音楽性で知られるピアニスト・作曲家、チリー・ゴンザレス」だけでも無茶苦茶そそられます。公式サイト / 監督:フィリップ・ジェディックビョーク、ダフト・パンク、ジェーン・バーキンらが心酔す...

ホスティル HOSTILE

2018.10.08

は行,

終末系ビジュアルの中で描かれる純愛もの、ただ既視感は強しタイトルをちらっと見て「ホステル」? と、見てはいないのにタイトルだけ記憶しているホラー映画が浮かんだのですが、そうではなく「ホスティル」でした。「敵意のある」といった意味のようです。伝染病(と公式サイトにはある)によりほとんどの人類が死滅した世界を舞台にしており、クリーチャーに変貌した人間の「敵意」を現し...

日日是好日

2018.10.06

は行,

お茶を始めてみたくなる映画。ネタバレしていますが、それを知って楽しめない映画ではありません。お茶を始める人が増えるかもしれませんね。「お茶」そのものだけではなく、そのまわりに広がる時間と空間、そしてそれらを味わい楽しむこと、映画では茶事と言っていましたが、そうした一連のことが魅力的に感じられる映画です。公式サイト / 監督:大森立嗣この「日日是好日」、...

運命は踊る

2018.10.04

あ行,

三幕の不条理劇を見るような映画。戦争は父権的なるものの究極。「レバノン」が2009年のヴェネチアで金獅子賞を受賞したサミュエル・マオス監督の最新作、 この作品も昨年のヴェネチアで銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しています。8年ぶりの新作ということらしく、IMDb を見てみても、2013年にドキュメンタリーとショートを撮っているだけです。寡作な監督ですね。...