轢き逃げ 最高の最悪な日

2019.05.11

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水谷豊オリジナル脚本による監督第二作。水谷豊さん、「相棒」の宣伝映像などでちらちらと見ているくらいで、ちゃんと見たのはこの映画が初めてです。脚本も水谷さんのもので完全にオリジナルだそうです。轢き逃げ 最高の最悪な日 / 監督:水谷豊入りがむちゃくちゃうまいですね、びっくりしました。ドローンを使った空撮で住宅街を走る男を追います。男の息遣いが聞こえ...

ビューティフル・ボーイ

2019.04.15

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出口の見えない、薬物依存の息子とその父の物語監督が「オーバー・ザ・ブルースカイ」のフェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲンさんということで、まったく内容も知らず、そういえば予告編では親子喧嘩していたなあといった程度の情報で見に行きましたら、えー、こんな話だったの…という映画でした。ビューティフル・ボーイ / 監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン...

ピアソラ 永遠のリベルタンゴ

2018.12.30

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プラベートフィルムは多いが伝記的映画を期待すると残念冒頭の海の映像を背景にしたカットがいいなあと思いつつ、何だろう?と思っていましたら、2017年がピアソラの没後25年ということでアルゼンチンで回顧展があり、(多分)その会場のエントランスから階段を上がったところのイメージビジュアルじゃないかと思います。映画の途中に、展覧会のキュレーター(らしき人)が会場セットの説...

日日是好日

2018.10.06

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お茶を始めてみたくなる映画。ネタバレしていますが、それを知って楽しめない映画ではありません。お茶を始める人が増えるかもしれませんね。「お茶」そのものだけではなく、そのまわりに広がる時間と空間、そしてそれらを味わい楽しむこと、映画では茶事と言っていましたが、そうした一連のことが魅力的に感じられる映画です。公式サイト / 監督:大森立嗣この「日日是好日」、...

ビューティフル・デイ

2018.06.07

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音楽がうるさくて映画に集中できない、でも結果よかった?もうこういう映画はいいよね。と、思ったんですが、そんなことよりも、この映画、むちゃくちゃ音楽がうるさかったですね。私だけですかね? ひょっとして、そのせいで映画に集中できず、もういいと思ったとか…?音楽はジョニー・グリーンウッドさんで、あらためて見てみますと、音楽を担当している映画、ほとんど見ています(笑...

羊の木

2018.02.07

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悪人は天から罰を受け、悔い改めれば救われるってか?公式サイトに「山上たつひこ、いがらしみきおという日本ギャグマンガ界のレジェンドが、原作と作画でまさかのタッグを組んだ超問題作『羊の木』」とありましたので、漫画で共作ってどうやって作業を振り分けるんだろうと思いましたら、いがらしみきおさんが原作(ではなく作画)で山上たつひこさんが作画(ではなく原作)ってことなんですね...

否定と肯定

2017.12.10

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映画としての出来よりも、裁判や論争の内容が注目されそう実話をもとにした映画とのことです。アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件 - Wikipedia にかなり詳しく書かれていますが、こうした裁判があったことも知りませんでした。ウィキペディアによれば、「イギリス人作家デイヴィッド・アーヴィングがアメリカ人作家デボラ・リップシュタットと出版社ペンギ...

2017.11.29

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全員ミスキャストに見えてしまう、それは監督の責任河瀬直美監督の「光」をついこの間見たばかり、といっても、もう半年くらい前ですね。予告を見て、ん?光?と記憶に残っていたのと大森立嗣監督ということで足を運びました。こちらは、三浦しをんさんの原作があるようです。光 (集英社文庫)文庫 – 2013/10/18 三浦しをん読んでいないのですが、読書メーターとかをざっ...

ひかりのたび

2017.10.18

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父親役の高川裕也が異彩を放っていたことと志田彩良に期待澤田サンダー監督ってどんな人? と気になったのと、下の画像にあるしっかりした表情の女性は誰だろう?と興味を持った映画です。澤田サンダー監督は、下に引用した通りで、いろいろ多方面のことが書かれていてよく分かりませんが、これが長編デビュー作なんですかね。 女性は志田彩良さん、まだ18歳、こちらもほぼデビュー作の...

2017.06.01

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珠玉のラブストーリーというよりも河瀨直美監督の映画愛?「殯の森」以来見ていない河瀬直美監督ですが、あらためてウィキペディアなど見てみますと、年1本は撮っているんですね。正直なところ、あまり性に合わないのですが、「カンヌ、パルムドールか!」などとかなり宣伝をかけていますので、久しぶりに見てみました。エキュメニカル審査員賞を受賞しています。青山真治監督の「EURE...

光をくれた人

2017.05.26

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(ほぼ完全ネタバレ)と、ひねくれレビュー「ブルーバレンタイン」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」のデレク・シアンフランス監督、えらくドラマチックな映画を撮ったもんです。と、ややびっくりして公式サイトを見てみましたら原作があるようです。M・L・ステッドマン「海を照らす光」、オーストラリアの作家です。オーストラリアの話だったのですね?第一次大戦後の、心に傷を負...

ヒトラーの忘れもの

2016.12.21

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第二次大戦のちょっと違った視点ものだけど、意図的にタイトルにヒトラーを入れるのはやめて!マーチン・サントフリート監督が「本作で描かれているのは、デンマーク人のほとんどが目を背けてきて知られていない史実です。」と語っているように、少年兵であったかどうかは分かりませんが、捕虜のドイツ兵に地雷除去をさせたのは事実のようです。多分、ジュネーブ条約違反ですね。「俘虜の待...

秘密 THE TOP SECRET/大友啓史監督

2016.08.14

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原作ファンも漫画読まずの映画ファンも楽しめます。突っ込みどころ満載!「るろうに剣心」はフロックだった?大友啓史監督といえば、あの「るろうに剣心」の監督ではないですか!と、DVD でしか見ていないのですが思いの外良い印象でしたので、一度劇場で見てみようと出掛けました。「シン・ゴジラ」に続いて、メジャー系の日本映画を連続鑑賞です。サスペンスものとのことで、多少は事...

ヒメアノ~ル/????田恵輔(吉田恵輔)監督

2016.05.30

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真ん中辺りで一気にテイストを変えようとした洒落た真似(笑)に大いに期待するが、その後ややもの足らずタイトルもよく分からないですし、特に興味があったわけでもないのですが、何となく見に行きました。知っている俳優さんは濱田岳さんくらいで、その印象もゆるい系、癒し系といったところですので、ああ、こういうコミカルなほんわか系の映画なのねと、中学生の告りドラマを見るような...

火の山のマリア/ハイロ・ブスタマンテ監督

2016.03.09

おすすめ映画, は行,

出だしはやや退屈ですが、中盤からはお母さんの存在感に惹きつけられ、そしてラストは「そっちか!?」とびっくり!グアテマラの映画です。昨年のベルリンで、銀熊アルフレッド・バウアー賞を受賞しています。久しぶりにびっくりしました! この手のびっくりは「父の秘密」以来です。ドンデンとか、秘密が明らかになるとか、そういった部類のことではありませんので、それを知ったから...

ひつじ村の兄弟/グリームル・ハゥコーナルソン監督

2016.01.10

は行,

「馬々と人間たち」は馬と人間が共存している感じがしましたが、これは羊を脇に置いた人間の映画ですね2015年のカンヌ「ある視点」部門のグランプリ作品です。同じ年、黒沢清監督の「岸辺の旅」が監督賞を受賞しています。ところで「ある視点」部門って何なんでしょう? ウィキには「1998年、若き才能を認め、フランス国内での配給を支援する補助金を提供することで、革新的で大胆な...

ピエロがお前を嘲笑う/バラン・ボー・オダー監督

2015.09.14

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実は共演がすごい!「コーヒーをめぐる冒険」に「4分間のピアニスト」もう少し期待して見に行ったのですが、思ったよりも単調で、オチも単純なものでした。と言っても、読めたということではなく、そもそも「トリック」やら「ラストのドンデン」で売ろうとして作られていないのかも知れません。ほぼ全編ベンヤミンの告白で進行するわけですから、そりゃ最後にひっくり返ることくらい誰でも予...

白夜のタンゴ/ヴィヴィアン・ブルーメンシェイン監督

2015.01.28

は行,

森と湖の国フィンランドの美しき風景とタンゴがよく合っていましたフィンランドの美しき自然とタンゴ、よく合います。https://www.youtube.com/embed/RZgXEQDeXsYタンゴ発祥の地をめぐり、ブエノスアイレスで活動する3人のタンゴミュージシャンがフィンランドを旅する音楽ドキュメンタリー。タンゴはアルゼンチ...

光にふれる/チャン・ロンジー監督

2014.02.27

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安易に同情を誘おうとしない、抑制されたつくりに思わず涙が流れます久しぶりに、心が洗われるような涙を流しました。映画『光にふれる』予告編感動ものはあまり好みではありませんが、安易に同情を誘おうとしない、抑制されたつくりに思わず涙が流れます。実話に基づくとありますが、ユィシアンがホアン・ユィシアン本人だと今知りました。視覚障害の演技がすごいなあと見ていたのですが、...

ビフォア・ミッドナイト/リチャード・リンクレイター監督

2014.02.14

は行,

もうすっかりジュリー・デルピーの映画のような気がする1995年「ビフォア・サンライズ」、2004年「ビフォア・サンセット」、そして2013年「ビフォア・ミッドナイト」、ちょうど9年ごとになりますね。映画『ビフォア・ミッドナイト』予告編これだけ続編を計算ずくでやりますと、普通失敗するものですが、リチャード・リンクレイター監督もジュリー・デルピーもイーサン・ホーク...