人々が交差する街、イスタンブール レヴァン・アキン監督はスウェーデン生まれのジョージア系スウェーデン人です。前作の「ダンサー そして私たちは踊った」はジョージア国立舞踊団の団員たちの話で全編ジョージア語でした。今回の「CROSSING 心の交差点」もジョージアの女性がインスタンブールへ姉の子どもを探しに行くという話です。自身のルーツへの思いが相当強いという...
テンポのいいアクションものなのに爽快感なきハチャメチャ感がいい… 「ブラック・スワン」「ザ・ホエール」のダーレン・アロノフスキー監督のクライムアクションものです。他にどんな映画を撮っているのか知らない上での話ですが、いろんなジャンルの映画を撮る監督ですね。コート・スティーリング / 監督:ダーレン・アロノフスキーネタバレあ...
「完全犯罪、通報、知らんぷり」針と糸の華麗なるマジック これは面白いです!下のキービジュアルがよくありません(ゴメン…)が、それにとらわれずに見てみましょう(笑)。もともと6分ほどの短編(以下記事内にあります…)があり、それをコーエン兄弟の兄ジョエル・コーエン監督が見て長編で撮ることを勧めたという映画です。世界一不運なお針...
この映画を中年女性のイタい話と見てはいけない… スペイン語圏の映画を見ていますと、へー、そう来るのかと思うことが多いです。価値観が自分とちょっと違うなあと新鮮で面白く感じるということです。この「サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー」も下のメインビジュアルからしてユニークです。女性が着物を着てかんざし代わりに箸を挿し、肩にカラスがとまっています。一体何が起きるの...
生きるってことは自分で自分の物語を生み出すってことよ… これ、わけがわかんなくておもしろいわ(笑)。わかりやすい映画が多い中にあって貴重だと思います。退屈するところもありますが、マジでおもしろいです。次元を超える / 監督:豊田利晃ネタバレあらすじみんな、あし、くずしてな…ストーリーというようなストーリーは...
まさしく Holy Cow を連発する若者たちの Holy Cow な青春映画… 青春映画で悪ガキなのにその少年少女たちをいとおしく思える映画がときどき生まれます。この「ホーリー・カウ」もそのひとつです。タイトルの「Holy Cow」は直訳では「聖なる牛」ですが、「マジか!」といった驚きを表現するスラングだそうです。フランス映画ですので原題は「V...
語られることではなく、語られないことが見えてくる… ベルギーのレオナルド・ヴァン・デイル監督の長編デビュー作です。この映画が目についたのはプロデューサーにダルデンヌ兄弟監督の名があったからです。他に大坂なおみさんの名もあります。プロデューサーにはその前にエグゼクティブ、共同、協力、ライン、それに各部門の名がつくプロデューサーがいますが、この映画には...
所詮、愛もセックスも不可解で曖昧なもの… 今年2025年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞している映画が地味な宣伝のまま公開されています。三部作と位置づけられているらしく、他の「LOVE」「SEX」と合わせて「オスロ、3つの愛の風景」と括られたその一作「DREAMS」です。DREAMS / 監督:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード...
アンドレア・アーノルド監督の過去作が見たくなるマジックリアリズムの良作… 昨年2024年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたアンドレア・アーノルド監督の映画です。私は初めて見る監督ですが、現在64歳ですし、かなりキャリアのある方です。2004年には「Wasp」でアカデミー賞最優秀短編映画賞を受賞していますし、カンヌ国際映画祭では、2006年「...
年齢の違和感をふっ飛ばすイーレ・ヴィアネッロさんの俳優力… 「イタリア文学界の巨匠チェーザレ・パヴェーゼの同名小説」が原作とのことです。その「美しい夏(La bella estate)」は、1950年にストレーガ賞というイタリア文学界最高の賞を受賞しています。ただ、作家本人はその直後に自殺しているみたいです。美しい夏 / 監督:ラ...
邦題とか、キービジュアルとか、字幕とか、もう少し考えたほうがいいよね、いい映画だけに… 昨年2024年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したインド映画です。チラシにもなっている上のキービジュアル、よくないですね。いい映画なのにかなり損をしています。私たちが光と想うすべて / 監督:パヤル・カパーリヤーキービジュアルといい...
スターキャッチコンテストのシーンがカッコいい… さわやかな青春映画、そしてコロナ禍という非映画的状況の映像化に果敢に挑んだ映画です。心地よい感動があり、とてもいい映画でした。この夏の星を見る / 監督:山元環俳優たちがマスクしたままの映画なのに…一番感心するのはほぼ映画の9割方、俳優たちが皆マスクをしたままなんです...
シンプル過ぎるが、レイキャヴィークの美しき映像、繊細な演出は得難い… アイスランドと聞けばビョークさんですが(個人の感覚です…)、映画も割と見ています。ベネディクト・エルリングソン監督の「馬々と人間たち」や「たちあがる女」とか、最近見た「TOUCH/タッチ」には Kōki, さんが出演していました。突然、君がいなくなって / 監督...
人生はサスペンス、次々放たれる不穏の矢の行き先は人生しみじみ… フランソワ・オゾン監督です。レビューを書くたびに書いていますが、オゾン監督は年1本ペースという多作かつその内容も多様でありながらどの作品も出来がとてもいいです。とにかく映画のつくりがうまいですし、やろうとしていることか明快な監督です。秋が来るとき / 監督:フランソワ...
誰もが誰かを求めている、神父でさえも… アラン・ギロディ監督特集上映の3作のうち、先日見た「ノーバディーズ・ヒーロー」がことのほか面白かったので「ミゼリコルディア」も見てみました。こちらのほうが直近の作品で昨年2024年のカンヌ国際映画祭プレミア部門で上映され、また、カイエ・デュ・シネマ誌ではその年のベストテン第1位に選ばれているそうです。[toc...
この面白さがわかれば、もう大人… 「現代フランスを代表する鬼才」とか「ゴダールが今年(2001年)最高の映画と評した」と紹介されているアラン・ギロディ監督の3作が公開されています。え? 誰それ? ホントかなあとやや懐疑的ながらも見てみましたら、これ、面白い! です。ノーバディーズ・ヒーロー / 監督:アラン・ギロディ...
髙石あかりさんにつきます… 「ベイビーわるきゅーれ」の流れの映画です。シリーズのアクション監督だった園村健介さんが監督、監督だった阪元裕吾さんが脚本、そして主演は髙石あかり(高石あかり)さんです。ゴーストキラー / 監督:園村健介髙石あかりさんにつきる…私は「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」しか見ていないのですが、...
アカデミー作品賞でもよかったかも、ノミネートされていないけど… 刑務所での更生プログラムとして演劇に挑戦するという映画は以前見たことがあり、その映画では囚人たちが脱走していました。実際にあった話らしいです。その映画の話は後に書きますが、この「シンシン SING SING」も実話にもとづいているそうです。多分、この映画は脱走はしていないでしょう(笑)。...
映画のつくりとしては完璧です… 「イタリアで600万人を動員し「バービー」「オッペンハイマー」を押しのけて2023年のイタリア国内興行収入ランキングNo.1の大ヒット(公式サイト)」というのも当然でしょう。映画のつくりとしては完璧です。ドマーニ! 愛のことづて / 監督:パオラ・コルテッレージネオレアリズモへのリスペクトと...
え? ミシェル・フランコ監督がラブストーリー? と驚きはするが、やはりうまい… ミシェル・フランコ監督の2023年の映画、最新作じゃないんですね。最新作は今まさに開催中のベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されている「Dreams」です。主演はこの映画と同じくジェシカ・チャンステインさんです。あの歌を憶えている / 監督...