最新映画一覧

リザとキツネと恋する死者たち/ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督

2016.04.15

ら行,

ワンシーンごとには監督の才能を感じますが、長編としては単調で起伏が足らず、トミー谷は丸?名古屋には二番館(今はこういう言い方はしないかも?)が二館あります。キノシタホールと三越映画劇場です。そのひとつキノシタホールへ初めて行きました。きれいなホールです。映画は「リザとキツネと恋する死者たち」、映画案内サイトを見ていて、ふっと目が止まり、何やら面白そうだと感じ、...

マジカル・ガール/カルロス・ベルムト監督

2016.04.13

ま行, , 褒めてる映画

魔法少女ユキコは、男たちの欲望を一身に受け止め、ソウルジェムは濁りきり、やがてメンヘラ魔女と化すこれだけ作り手の才能が感じられる映画はめずらしいです。もちろん、その中心はカルロス・ベルムト監督でしょう。物語は、父が娘を思うヒューマンストーリーであり、何が起きるかわからないミステリーであり、また、そのテイストは、サスペンスであり、ブラックなコメディであり、ダークな...

蜃気楼の舟/竹馬靖具監督

2016.04.08

か行,

脚本の基本線はいいと思いますが、映画的には「考え落ち」で、ややつらいです竹馬靖具監督の名前は知らなかったのですが、「真利子哲也と共に映画『NINIFUNI』の脚本を執筆(ウィキペディア)」と真利子哲也監督の名前があったことと田中泯さんが出演していることで見に行きました。んー、観念的ですね。こういう映画は嫌いじゃないですが、ちょっと中心がない感じで残念です。...

トラッシュ!この街が輝く日まで/スティーブン・ダルドリー監督

2016.04.08

た行,

エンターテイメント色の強い少年たちの冒険譚、見せ方や構成がうまくDVD鑑賞でも引き込まれますスティーブン・ダルドリー監督の映画は、なぜか DVD鑑賞になってしまいます。劇場で見たのは「めぐりあう時間たち」だけです。「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」も DVD鑑賞で、後から劇場で見ればよかったと後悔し、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」も未だ未鑑賞です...

無伴奏/矢崎仁司監督

2016.04.04

ま行,

成海璃子さんが良かったのですが、映画は時代背景などあまり関係のないメロドラマでした。予告編で見た、70年頃の時代背景、ファッションや街やそもそもの人物感覚に微妙なズレを感じて、それでも見てみようかなと迷いに迷って(それほどでもない(笑))、結局見てきました。映画はともかく、成海璃子さんが良かったです。名前は知っていましたが、こんな大人の女性だったとは知りませんで...

フォックスキャッチャー/ベネット・ミラー監督

2016.04.01

は行,

監督の演出力とチャニング・テイタムとスティーブ・カレル二人の演技力ですねピーンと張りつめた緊迫感がいいですね。一昨年のカンヌで監督賞を受賞、アカデミー賞では、スティーブ・カレル(ジョン・デュポン役)とマーク・ラファロ(デイブ・シュルツ役)が俳優賞にノミネートされていますが、この映画は、監督の演出力とマーク・シュルツ役のチャニング・テイタムとスティ...

母よ、/ナンニ・モレッティ監督

2016.03.30

は行,

この映画の時間は止まっている。あるひとつの感情が約2時間に渡って繰り返されているよう「息子の部屋」を見たような記憶はあるのですが、全く内容を思い出せないという程度ですので、初ナンニ・モレッティ監督ということになります。カンヌの「エキュメニカル審査員賞」というものを受賞していますので、どんな賞?と調べてみましたら、「エキュメニカルとはキリスト教の教会統一の意。キリ...

幸せをつかむ歌/ジョナサン・デミ監督

2016.03.28

さ行,

こういうドラマがウソっぽく感じられないのがアメリカの強さ(かな?)。メリル・ストリープのギターや歌は見応え、聴き応え充分。もうそろそろ配給もこうしたタイトルで人の歓心を買おうとすることがマイナスになると知るべきでしょう。ロックですよ、ロック。ジョナサン・デミ監督なので見に行きましたが、そうでもなければ、こんなタイトルの映画など見に行きませんよ(笑)。そのせい...

味園ユニバース/山下敦弘監督

2016.03.26

ま行,

もう少し音楽の強さを出してほしいとは思いますが、バランスの良いアイドル(?)映画です。「渋谷すばる」が誰かも知らず、山下敦弘監督と二階堂ふみさんの名前で見た映画(DVD視聴)です。「関ジャニ∞」のメンバーなんですね。と書いていても、「カンジャニ」と読むのか、「セキジャニ」(関サバの連想で)と読むのか、毎度迷ってしまうというアイドル(でいいのかな?)音痴ではあり...

マッドマックス 怒りのデス・ロード/ジョージ・ミラー監督

2016.03.24

ま行,

期待するも、爆走シーンやアクションもさほどではなく、CG多用(じゃないらしい)の印象。アカデミー賞関連の記事などで、妙に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が騒がれており、そんなにいいのかなとDVD(BD)で見てみました。なるほど(笑)。すでに四作目ですし、こうしたシリーズ物にしては珍しく、すべて監督が同じなんですね。ジョージ・ミラー監督の出世作とのことです...

もしも建物が話せたら/ヴィム・ヴェンダース監督他

2016.03.22

ま行,

面白いです。もっともっと世界中の建築物でやってほしい企画です。WOWOWが参加している「国際共同プロジェクト」製作とのことです。6人の監督がそれぞれ自ら選んだ(ようです)建築をそれぞれの視点で映像化しています。「べルリン・フィルハーモニー」監督:ヴィム・ヴェンダース「ロシア国立図書館」監督:ミハエル・グラウガー「ハルデン刑務所」監督:マイケル・マドセン...

リリーのすべて/トム・フーパー監督

2016.03.20

ら行,

映画はオーソドックス過ぎてつまらないのですが、実在のリリー・エルベさんを知っただけでも価値ありです!リリーの妻ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルさんが今年のアカデミー助演女優賞を受賞しています。「英国王のスピーチ」を見て*1、「レ・ミゼラブル」なんてスペクタルものよりもオーソドックスなつくりの映画のほうが向いていると書いたトム・フーパー監督ですが、今考えて...

牡蠣工場/想田和弘監督

2016.03.18

か行,

観察映画なら、何も語らず、映画で観察眼を主張すべきでしょう。想田和弘監督、初めてです。「選挙」を何となく知っている程度なんですが、ウィキを見ましたら華々しい活躍なんですね。「観察映画」というスタイルでドキュメンタリーを撮っているとのことで、こちらでその意味合いについて語ってみえます。観察映画とは (想田和弘著 『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』 (講談社現...

オートマタ/ガベ・イバニェス監督

2016.03.16

あ行,

やや「ブレードランナー」亜流、でも楽しめないわけではありません。GoogleはいずれROC社になるのかも。「ブレードランナー」から30数年、なかなか超える作品が生まれないですね。この「オートマタ」も相当影響を受けているようですが、こだわりは、アンドロイド=レプリカント=オートマタを、人型ではあってもかなり機械的なデザインにしているところでしょうか。タイトルをオー...

ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判/ベン・コトナー、ライアン・ホワイト監督

2016.03.11

さ行,

ジェンダー・マリアージュは同性婚という意味にはならないのではないでしょうか?カリフォルニア州で同性婚が法的に(再び)認められるまでを追ったドキュメンタリーです。2,3年前、LGBT に関する本を何冊かまとめて読んだことがあり、この映画が追っている「提案8号」についても事の成り行きだけは知っていました。映画は、2013年6月28日に下されたカリフォルニア州での「...

火の山のマリア/ハイロ・ブスタマンテ監督

2016.03.09

は行, , 褒めてる映画

出だしはやや退屈ですが、中盤からはお母さんの存在感に惹きつけられ、そしてラストは「そっちか!?」とびっくり!グアテマラの映画です。昨年のベルリンで、銀熊アルフレッド・バウアー賞を受賞しています。久しぶりにびっくりしました! この手のびっくりは「父の秘密」以来です。ドンデンとか、秘密が明らかになるとか、そういった部類のことではありませんので、それを知ったから...

殺されたミンジュ/キム・ギドク監督

2016.03.07

か行,

話が直接的すぎて「寓話」にならず。でもベースはキム・ギドク監督らしい映画です。キム・ギドク監督、久しぶりだなあと思いましたが、この映画は2014年の作品で、1年1本くらいの割合で撮っているんですね。知りませんでしたが、昨年も「ストップ STOP」という福島の原発事故を扱った映画を日本で撮ったようです。ただ、正直、「悲夢」あたりからちょっと飽きてしまっているのも事...

サウルの息子/ネメシュ・ラースロー監督

2016.03.03

さ行,

ゾンダーコマンドたちが、サウルに子どもはいないと言っていましたが、あれは何を意味しているのでしょうか?昨年のカンヌ、グランプリ作品です。先日のアカデミー賞外国語映画賞も受賞しているようです。それもあって混んでいたんでしょうか?この映画、ゾンダーコマンドという「ナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊(公式サイト)」である主人公サウルを追っ...

バーバリアンズ セルビアの若きまなざし/イバン・イキッチ監督

2016.03.01

は行,

コソボ独立反対のデモ(暴動?)のシーンはうまく撮れていたと思いますが、映画としてはややとりとめのない印象セルビアの映画です。民族や宗教が交錯するバルカン半島は、実感として日本人には一番理解し難い地域かもしれません。特にセルビアが属していた旧ユーゴスラビアは、「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」(ウィキ)と形容さ...

知らない、ふたり/今泉力哉監督

2016.02.26

さ行,

アイドル映画ぽいけれど、意外にもシニアにもいけますよ、この恋愛シミュレーション映画(笑)。今泉力哉監督、名前は何年か前から見聞きしていたのですが、機会に恵まれず見逃していました。で、「知らない、ふたり」、上映館の解説のチラシ画像、下の引用と同じものですが、それが結構いい感じだったのと「恋愛群像劇を得意とする」とのコピーに惹かれて見に行きました。で、結果ですが、...