子どもをダシにしてはいけない… 予想通りの映画でうんざりしました。内容にうんざり以前にこういう映画を撮る大人たちにうんざりです。以下、この映画を評価されている方は気分が悪くなるかも知れませんので退出していただいたほうがいいかも知れません。Playground 校庭 /監督:ローラ・ワンデル子どもをダシにしてはいけな...
スポーツにおけるイラン当局の理不尽さを描いているが映画としては単調で一本調子… タイトルが TATAMI ですし、メインヴィジュアルを見ても柔道の話だとわかります。柔道では IPPON とか WAZAARI とか MATE など競技用語が日本語ですので TATAMI もそのひとつなんでしょうか(未確認…)。TATAMI / 監督:...
感傷的にならないよう過剰さを避けてつくられたいい映画… マレーシアと台湾の合作となっていますが、映画の舞台はクアラルンプールですし、監督もマレーシアのジン・オング監督です。現在50歳くらい、自分の制作会社を持っており、IMDb によればプロデューサーとして3作品、そしてこの映画が初監督作品です。社会の底辺に生きる人々を描いた映画ですが、感傷的になら...
原作者はソニーでプレイステーションの開発を主導した人だった… 映画.comでは「「ザ・ディープ」「エベレスト」などでアイスランドを代表する監督として知られるバルタザール・コルマウクル」監督と紹介されています。いずれの映画も見ていませんし、知らない監督ですので余計に見たくなります。それに Kōki, さんが出演していることもそう思う要因のひとつにはなります。...
男性の欲望の対象としてモノ化される女性たち… 「米国インディペンデント映画の先駆者の一人、ベット・ゴードン(日本の公式サイト)」監督の1983年の映画「ヴァラエティ VARIETY」です。ヴァラエティ VARIETY / 監督:ベット・ゴードン古さを感じない、そのことの意味…1983年頃のアメリカ映画と言いますと、...
理解できない相手は必ず洗脳に見える… 「リトル・ジョー」「ルルドの泉で」のジェシカ・ハウスナー監督です。主演はミア・ワシコウスカさん、たくさん見ている俳優さんですが、前作は「ブルーバック あの海を見ていた」というオーストラリアで撮った映画で、現在ワシコウスカさんはハリウッドの空気が肌に合わずにオーストリアに戻っているとのことです。...
内容はシンプルなのに撮影手法にこだわり過ぎであざとくないか… 昨年2023年のカンヌ国際映画祭で唯一上映されたロシア映画とのことです。ウクライナ侵攻以降、欧米や日本にはロシアの映画は入ってこないってことですね。まあ戦時統制下に近い状態だと思いますので国内ではいい映画は生まれないでしょう。この映画はウクライナ侵攻前の2021年に撮られているそうです。...
…と言うよりも、エイミーをエイミー視点で描いた音楽映画… 2008年のグラミー賞で主要4部門のうち最優秀新人賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞の3部門を含む5部門を受賞したエイミー・ワインハウスさんの伝記映画です。ワインハウスさんは、2011年、27歳のときに急性アルコール中毒で亡くなっていますので27クラブのひとりと言われています。...
綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃないの… 綾瀬はるかさんの名前を見てポチッとしましたが、「こちらあみ子」の森井勇佑監督でしたか。なにせ、その映画、酷評していますので…。ルート29 / 監督:森井勇佑綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃない…綾瀬はるかさんを見に行ったのに、という言うわけでもありませんが、このトン...
山本奈衣瑠さんの佇まいの美しさが救い… 前作の「泳ぎすぎた夜」がダミアン・マニヴェルさんとの共同監督でしたので、そのつながりで知った五十嵐耕平監督、この「SUPER HAPPY FOREVER」は単独監督になっています。SUPER HAPPY FOREVER / 監督:五十嵐耕平意図された曖昧さ? 中途半端の結果?…...
青春ものとしてはクリアさに欠け、社会批判ものとしては煮えきらず、方向性に迷ったのかも… 空音央監督、「そら ねお」と読むそうです。1991年生まれとありますので33歳くらいの方です。坂本龍一さんの息子さんなんですね。この映画は今年2024年のヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されています。受賞はなかったようです。...
菅田将暉さん、窪田正孝さん、古川琴音さん、奥平大兼さんを見に行く(だけの)つもりなら… 黒沢清監督って多作な監督ですね。ついこの間「蛇の道」を見たばかりですし、「Chime」という映画も現在公開されているようです。その分なのかどうかはわかりませんが、どの映画も軽めですし、なかなか最後まで面白さが持続する映画がありません(ゴメン…)。...
「私たちの初恋の相手は自然でした」で始まるが… 映画.comの紹介文で「もしも建物が話せたら」のマルグレート・オリン監督と製作総指揮のヴィム・ベンダースさんの名前を目にして、これは見なくっちゃとポチッとしたんですが…。SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース / 監督:マルグレート・オリン「もしも建物が話せたら」は...
イギリスの労働者階級の父娘のリアルかと思ったものの… 昨年2023年のサンダンス映画祭のワールドシネマドラマ部門で審査員大賞を受賞している映画です。シャーロット・リーガン監督は1994年生まれの30歳くらいで、長編映画はこれが2作目かと思います。SCRAPPER/スクラッパー / 監督:シャーロット・リーガンイギリスの労働...
実の父娘で描く薬物依存にさよならを告げるロードムービー… ユアン・マクレガーさんが実の娘クララ・マクレガーさんと父娘役で共演したという映画です。監督はこれが初の長編映画というエマ・ ウェステンバーグさん、1990年生まれですから34歳でしょうか。ブリーディング・ラブ はじまりの旅 / 監督:エマ・ウェステンバーグ薬物依存か...
ホン・サンス監督の自己愛妄想映画… もういいかなと思っていたホン・サンス監督、また見てしまいました(笑)。WALK UP / 監督:ホン・サンス男の甘え…ホン・サンス監督の映画は2004年の「女は男の未来だ」を見てかなりインパクトを感じ、それ以降、結構見ている監督です。ただ、むちゃくちゃ多作の監督ですのでそれでも1...
「No.10」はアレックス・ファン・ヴァーメルダム監督自身の10作目という意味らしい… オランダのマルク・ファン・ヴァーメルダム監督の2021年の映画です。初めて目にする名前ですが、2013年に「ボーグマン」という映画でカンヌのコンペティションに選出されたことがあるようです。オランダの映画監督といいますと、「エル ELLE」や「ベネデッタ」のポール・バーホ...
ヒーリング映画、サウンドスケープ、再び会うことのない出会い… 「ゴースト・トロピック」と同時公開されているバス・ドゥヴォス監督の2023年の「here」です。昨年のベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門で最優秀作品賞と国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞しています。エンカウンター部門というのは2020年から始まった部門で、ウィキペディアには「イ...
ダルデンヌ兄弟の国のもうひとつの移民の顔… ベルギーのバス・ドゥヴォス監督の2019年の映画です。もう一作、2023年の「Here」と同時公開されています。2014年の長編デビュー作「Violet」以来、長編4作がいずれもがベルリンやカンヌの映画祭で上映されるという注目の監督です。ゴースト・トロピック / 監督:バス・ドゥヴォス...
宗教性はほとんど感じられず、過酷な自然の中では人の争いなど些細なこと… 19世紀末のアイスランドを舞台にした映画です。今から150年くらい前ということになります。当時のアイスランドはデンマークの統治下に置かれていましたので、そうしたことからくる人間関係の軋轢が描かれています。ゴッドランド GODLAND / 監督:フリーヌル・パル...