記事一覧

ブルーに生まれついて

2016.11.30

は行,

イーサン・ホークの生歌もいけますが、さすが本人のはすごい!イーサン・ホークが、劇中、生歌で「My Funny Valentine」と「I've Never Been In Love Before」を歌っています。Youtubeで本人のものを聞いてみますと、さすがに、あらら…とは思いますが、映画の中では感動もし涙も流れます。Chet Baker - My Fun...

秋の理由

2016.11.28

あ行,

老いてもなお青春、友人の妻を思い、年若き女性に好かれたい願望詩人で、翻訳や映画評論もされている福間健二さんの最新作、本人の詩集「秋の理由」が原作とのことです。福間健二さんの名前を知ったのは、佐藤泰志さんつながりだったように記憶しています。映画も初めてですし、詩も読んだことがありません。こちらが原作とされている詩ですね。映画「秋の理由」公式サイト/原作これが...

灼熱

2016.11.27

さ行,

3つの時代の3組の恋人たちがひとつの物語を紡ぎ出す。「争い」「迷い」そして「許し」1990年に始まり、その後10年にわたったユーゴスラビア紛争は、これまで幾度も映画になっていますし、多分これからも様々な視点からの映画が作られていくことでしょう。スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、コソボ、マケドニア。それぞれその下に「紛争」がつくわけですが、遠く...

世界の果てまで ヒャッハー!

2016.11.23

さ行,

なぜこの映画を買い付けたの?各映画館の上映作品欄を見ていましたら、なんだコレ? 世界の…果てまで…? ヒャ? ヒャ? ヒャッハー!? ヒャッハー??何じゃ、これ?と、結構おバカ映画好きな私としましては、マウスのスクロールも止まってしまったわけです。ふむ、ふむ…。「オシャレの国フランスで昨年公開され、興行収入2週連続No.1、8週連続Best10入りを果たす...

彷徨える河

2016.11.22

さ行,

巨大なアナコンダのごときアマゾンを上る(下る?)神話的物語かな?今年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされたコロンビア映画です。監督のシーロ・ゲーラさんは、Variety誌の「2016年に注目すべき監督10人」に選ばれているそうです。これですね。10 Directors to Watch: Ciro Guerra: ‘Embrace of the Serpen...

何者

2016.11.18

な行,

テンポ、編集、カメラワーク、音楽、そして俳優、すべてに映画的センスがいい、けれど…就活? ルームシェア? 5人の若者? んー、テレビドラマみたいだなあ…、と、かなり迷って見に行きましたら、面白かったです。ちゃんと映画になっていました(スマソ&笑)見たいと思った理由のひとつに三浦大輔監督というのがあったのですが、うまいですね。細かいところまで意識されていて...

ハート・オブ・ドッグ 〜犬が教えてくれた人生の練習〜

2016.11.15

は行,

ローリー・アンダーソン、愛と死を語るという感じ現在では、パフォーマンスという言葉は、ほぼ正しい意味あい、能力や出来栄えや公演といった意味で使いますが、70年代、80年代には、パフォーマンスアートのことを指していたと思います。ローリー・アンダーソンは、その時代の代表格ではないかと思いますが、その音楽を初めて聞いた時は結構インパクトがありました。多分、CDではなく...

ザ・ギフト

2016.11.13

さ行,

監督は「キンキーブーツ」のジョエル・エドガートン、サイコ・スリラーより心理劇にすべきだった?監督ジョエル・エドガートンと聞いても、何も浮かんでこなかったのですが、「キンキーブーツ」のチャーリーを演っていたオーストラリア出身の俳優さんでした。ハリウッドでもたくさん出演しているようですが、残念ながら他の映画は見ていないです。この映画が初監督作品とのことですが、脚本は...

ジュリエッタ

2016.11.10

さ行,

切実な愛の物語を期待していくと乗り遅れますよ。アルモドバル節に身を委ねればOK。受賞はありませんでしたが、今年のカンヌのコンペ出品作品です。今年のパルムドールは、ケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」、来年の3月公開です。グランプリが、グザヴィエ・ドラン監督の「Juste la fin du monde」、こちらも来年の2月公開らしく、邦題は「たかが...

神聖なる一族24人の娘たち

2016.11.08

さ行,

マリの女性たちの性と生、女性賛歌的でエロさはないよ「ロシア西部のヴォルガ川流域に広がるマリ・エル共和国」こういう知らない国や地域の名を聞きますと、え?どこどこと、即、グーグルマップを開きたくなりますし、どんな映画だろう?と興味をそそられます。もっと南のコーカサス地方かと予想してマップを見たのですが、意外にもモスクワに結構近いんですね。と言っても、モスクワから東...

君の名は。

2016.11.03

か行,

アニメ初心者によるつまらない考察劇場でのアニメ映画鑑賞デビューです。自分でも何を思ったか不明なまま「君の名は。」を見てしまいました(笑)。これまで見たアニメは、「エヴァンゲリオン」の TV版すべてと映画版の1作くらい(はっきりした記憶がないので…)と、訳あって見た「魔法少女まどか☆マギカ」、すべて DVD ですが、それくらいですね。ですので、画がきれいだとか...

人間の値打ち

2016.10.28

な行,

さほど格差社会も人間の欲望も描かれておらず、サスペンスでもないのですが…「見るべきか、見ざるべきか」なんて、大層な話ではありませんが、どうしようかなあと迷っていた思いを決断(?)させたのは、富豪の妻役バレリア・ブルーニ・テデスキさんです。何と! 何と! あの「アスファルト」の看護師役のバレリア・ブルーニ・テデスキさんじゃないですか!?ちなみに、バレリアさん、そ...

ダゲレオタイプの女

2016.10.27

た行,

俳優がすごい!タハール・ラヒム、オリビエ・グルメ、マチュー・アマルリック、そしてコンスタンス・ルソー!ダゲレオタイプ?知らない言葉だけに、何やらあやしいげな印象を受けます。というのは私だけ(笑)?ただ、全然「あやしい」言葉ではなく、「銀板写真」のことでした。 フランス語タイトルは「La femme de la plaque argentique」で「銀板写真の...

奇蹟がくれた数式

2016.10.24

か行,

あまりにも内容がなくビックリ!ケンブリッジ大学のハーディ教授役のジェレミー・アイアンズさん、先日「ある天文学者の恋文」を見たばかりです。こういう知的な役が似合う俳優さんなんですね。一方のデヴ・パテルさんは「マリーゴールドホテルで会いましょう」以来です。監督:マシュー・ブラウン1914年、ケンブリッジ大学のハーディ教授は、植民地のインドから届いた1通...

みかんの丘

2016.10.21

あ行, , おすすめ映画

映画この寓話的真実で争いがなくなることはないにしても、この寓話的真実を理解できなければとっくに世界は終わっている。さすがに現代では帝国主義戦争は起きにくくなっていますが、民族紛争はいたるところで起きています。シリア内戦、南スーダン、毎日のように何人死亡などと記事になっています。この映画は、そうした民族紛争(戦争)の、ある意味核心をとらえた素晴らしい映画で...

ゆれる/西川美和監督

2016.10.21

あ行,

映画 ブログ復刻版?「永い言い訳」を見た際に、そういえば「ゆれる」について何か書いたはずだと思い、探しましたらありました(笑)。ゆれる発売日: 2016/09/14メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る 以下、2006年当時に書いた文章です。で、「ゆれる」です。女性監督、西川美和監督の作品で、かなり評価は高いよ...

永い言い訳

2016.10.19

な行,

監督自身の永い言い訳を聞いているようだ。男の影のような女の描き方は「ゆれる」と同じだね。「ゆれる」以降、単独作品は全て見ているのですが、何も書き残していないようで、このブログ内に何もありません。なぜだろう? と考えながら、ウィキで西川美和監督の作品リストを見ていましたら、すごいですね。独擅場(どくせんじょう)です。ゆれる(2006年) - 監督・脚本・原案...

とうもろこしの島

2016.10.14

た行,

グルジアとアブハジアの境界、悠久の大河エングリ川よ、人の争いなどきれいさっぱり流し尽くしてくれ…。ジョージアは、「やさしい嘘(リンクは「バベルの学校」)」という映画を見て以来、気持ちの中だけですが、妙に親近感のある国です。最近では「放浪の画家ピロスマニ」という映画も見ています。この映画、良かったです。「当サイトおすすめ映画」に上げていましたが、次のおすすめ...

淵に立つ

2016.10.12

は行,

ひとこと、筒井真理子さんを絶賛の映画です。今年のカンヌ「ある視点」審査員賞を受賞しています。面白いですね。ですが…(は、後で)。深田晃司監督の映画は、「ほとりの朔子」「東京人間喜劇」に続いて三作目です。えらそうな言い方ですが、だんだん映画らしく洗練されてきています。一貫しているのは、人間を撮りたい、描きたいということのようで、この映画ではその意識が相当明確...

リトル・ボーイ 小さなボクと戦争

2016.10.08

あ行,

映画 第二次大戦時の日米が描かれていますが、偏見もなく、バランスの取れた優しい映画です。日本人から見れば、広島、原爆、ジャップが気になってしまう映画ですが、基本は少年ペッパーの交流と成長物語でしょう。それに、原爆投下の善悪については、ごく一般的なアメリカ人の認識そのものなのだと思います。監督は、メキシコ人のアレハンドロ・モンテベルデさんという方で、1977年生...