最新映画一覧

サイド バイ サイド 隣にいる人

2023.04.17

さ行,

美しき自然の中の美しき女性たちの佇まい…映画.comのレビューの点数がかなり低いことで目につき、ひとつふたつレビューを読んで逆に興味がわいた映画です。それに、監督の伊藤ちひろさんの名前になんとなく記憶があり、このブログ内を検索してみましたら、「窮鼠はチーズの夢を見る」のシナリオがいいと褒める際に、何の根拠があったのかは忘れましたが、その映画の脚本の堀泉杏...

聖地には蜘蛛が巣を張る

2023.04.15

さ行,

イランの女性連続殺人事件に見る女性蔑視の構造…前作の「ボーダー 二つの世界」では、見る者のざわざわ感を呼び覚ますダークファンタジーで驚かせてくれたアリ・アッバシ監督です。アッバシ監督はその長編2作目にして、2018年のカンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを受賞しています。そして、この最新作では主演のザーラ・アミール・エブラヒミさんが2022年のカンヌ...

ガール・ピクチャー

2023.04.14

か行,

日本の多くの同世代に見られることを望むのだが…フィンランドの青春映画です。フィンランドの映画は結構見ていますが思い返してみますとかなり多彩です。どの国にもいろんな映画があるという当然といえば当然のことなんですが、つい最近の「コンパートメントNo.6」、これは大人の映画でオススメです。フィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベックを描いた「魂のまなざし」...

ザ・ホエール

2023.04.12

さ行,

父娘、ゲイ、宗教、そして人は人を救えるのか…うんざりするほど(笑)予告編を見せられた「ザ・ホエール」です。その印象からベタな父娘ものだろうとパスかなあと思っていたのですが、私にとっては「ブラック・スワン」以来のダーレン・アロノフスキー監督ですので思い返してポチッとしました。ザ・ホエール / 監督:ダーレン・アロノフスキー原...

Single8

2023.04.09

さ行, , 英数字, 英字

映画の作り方、教えます「映画作りに情熱を燃やす若者たちを描く70年代青春グラフィティ」という映画です。このコピーと映画のメインビジュアルを見れば内容はおおよそ想像がつきます。でも驚くのは、これを撮ったのが60歳の小中和哉監督であり、にもかかわらず、と言うのもなんですが、どちらかと言いますとノスタルジーよりも青春のみずみずしさが感じられる映画です。...

パリタクシー

2023.04.07

は行,

人生崖っぷちのタクシードライバーと人生終末の92歳女性が心を通わすファンタジータクシーを使ったフランス映画と言えば、ずばりタクシーがマルセイユの街なかを爆走するリュック・ベッソンの「TAXi」ですが、あれはカーアクションですし、街もパリではなくマルセイユです。フランス映画というだけでまったく関係のない、それも正反対ともいえる映画を引き合いに出して...

生きる LIVING

2023.04.06

あ行, , 英数字, 英字

オリジナルへのリスペクトと何かが抜け落ちた物足りなさ言うまでもなく黒澤明監督の「生きる」のリメイクです。脚本はカズオ・イシグロさんです。生きる LIVING / 監督:オリヴァー・ハーマナスオリジナルに忠実なリメイク版オリジナルへのリスペクトが感じられるリメイクです。黒澤明監督の「生きる」をほぼ踏襲している印象です。...

雑魚どもよ、大志を抱け!

2023.04.02

さ行,

青春友情物語のテッパンもの、ただ小学6年の子どもたちだけど…こんなに邦画を見るようになったのはここ最近のことですので「百円の恋」もタイトルに記憶があるくらいで足立紳監督の名前も初めて目にしました。ただ、どんな映画を撮っている方かとキャリアを見ていましたら、結構いい印象で記憶に残っている「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の脚本にクレジットされていました。...

トリとロキタ

2023.04.01

た行, , 褒めてる映画

ダルデンヌ兄弟監督がドキュメンタリ作家の原点に帰ったような劇映画1999年の「ロゼッタ」以降すべて見てきているジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督です。このサイト内では新しい方から「その手に触れるまで」「午後8時の訪問者」「サンドラの週末」「少年と自転車」について書いています。という、ほぼすべてのドラマ作品を見てきた中でもこの「トリとロ...

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

2023.03.28

は行,

伊澤彩織さんのアクションはすごい、高石あかりさんの俳優力に期待…一作目の「ベイビーわるきゅーれ」が面白いとの評判を聞いていたのですが、あいにくタイミングが合わず見損なっています。ということで二作目が初見ということになり、概ね続編というのは失敗作が多いですのでちょっと心配(笑)。ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー / 監督:阪元裕吾...

死体の人

2023.03.26

さ行,

もったいない。90分の長大な予告編のよう…唐田えりかさんだからということでポチッと(劇場予約を…)した映画です。「未完成映画予告編大賞」受賞作だったようです。予告編を作って応募し、受賞しますと本編の制作費が出るというコンテストです。それは予告編じゃなくてあらすじの映像版じゃないの、というのは突っ込みどころじゃなかったですね(笑)。このコンテストか...

ロストケア

2023.03.24

ら行,

基本的テーマの重要性とは不釣り合いな雑なつくりの映画…介護士の殺人という内容が内容なだけに、それにその介護士を演じるのが松山ケンイチさんですので見るのが怖くなります。2012年の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作の葉真中顕著『ロスト・ケア』が原作です。ロストケア / 監督:前田哲挑発する犯人、興奮する検察官これは映画...

コンペティション

2023.03.20

か行,

ペネロペ・クルスの映画監督役がはまっていてびっくり!ペネロペが天才映画監督? マジですか?! 最も似合わない役じゃないですか…。と思って見てみましたら、とんでもない! ペネロペ・クルスさんの俳優力を見損なっていました(ペコリ)。コンペティション / 監督:ガストン・ドゥプラット & マリアノ・コーンおふざけ...

The Son/息子

2023.03.18

さ行, , 英数字, 英字

観念的な父子関係のまま人生は続くと言われても…2021年のアカデミー賞でアンソニー・ホプキンスさんが主演男優賞を受賞した「ファーザー」のフロリアン・ゼレール監督の最新作です。ゼレール監督自身も脚色賞を受賞しています。その前作が「The Father」で、この映画が「The Son」です。日本の公式サイトに家族三部作とありますので、次は The M...

マジック・マイク ラストダンス

2023.03.14

ま行,

チャニング・テイタムとKylie Sheaのデュエットは見応えあるが…久しぶりのスティーヴン・ソダーバーグ監督です。「コンテイジョン」以来ですので12年ぶりに見ました。ですので、この「マジック・マイク」がシリーズものであり、また、この映画が三作目であることも今回知ったわけです。過去二作ともに興行成績もかなりよく人気シリーズみたいです。...

Winny

2023.03.12

あ行, , 英数字, 英字

事件そのものの問題点に迫ることなく弁護側の主張に基づく映画Winny? と、すぐにはあのファイル共有ソフトには結びつかず、逆に何だろうと目を引き、さらに監督松本優作の名に記憶があり、サイト内を検索してみましたら「ぜんぶ、ボクのせい」の監督でした。実は、この「ぜんぶ、ボクのせい」という映画、リンク先のレビューに「日本映画界の失われた30年」とまでかなり辛辣...

エッフェル塔~創造者の愛~

2023.03.08

あ行,

史実のつまみ食いとベタなラブストーリーエッフェル塔が人の名前からとられたもの程度のことは知っていましたが、こんな悲しいラブストーリーがあったなんて…って、作り話に決まってますやん(笑)。まあ「ニューヨークの巴里夫」以来のロマン・デュリスを見に行ったと思えばいいでしょう。と思いましたら「彼は秘密の女ともだち」も「パパは奮闘中!」も見ていました。...

丘の上の本屋さん

2023.03.06

あ行,

『世界人権宣言』を読むきっかけにはなるかも…クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督、初めて目にする監督ですのでプロフィールをちらっと見ましたら1950年生まれとあり、現在72、3歳ということになります。なのに、過去に日本で公開された映画がないようです。ということから興味がわき、イタリア映画でタイトルが「丘の上の本屋さん」であれば、きっとイタリア映画得...

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

2023.03.03

あ行,

基本は家族もの、低予算を逆手にとったキワモノか…今年2023年のアカデミー賞に作品賞、監督賞、主演女優賞はじめ10部門11(助演女優賞2人)ノミネートされている映画です。見ようか見まいかと迷って結局見なかった「スイス・アーミー・マン」のダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートのダニエルズ監督です。エブリシング・エブリウェ...

ベネデッタ

2023.03.02

は行,

ポール・ヴァーホーヴェン監督にレズビアンは描けたか…ポール・ヴァーホーヴェン(ポール・ヴァーホーベン/ポール・バーホーベン)監督による、前作「エル ELLE」に続くポスト・フェミニズム(ELLEについてイザベル・ユペール談)映画です。前作からかなり年数が経っていますが、当初の予定では2019年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映だったものが、結局、監...