ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「オリ・マキの人生で最も幸せな日」のユホ・クオスマネン監督の長編第2作です。その2016年の長編デビュー作はカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で作品賞を受賞しています。そして、この「コンパートメントNo.6」は2021年に同じくカンヌのコンペティション部門でグランプリ受賞です。コンパートメン...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 このところ舞台劇が映画化されたものをよく見ているような気がします。今年に入ってからでも「そして僕は途方に暮れる」がありましたし、昨年は「もっと超越した所へ。」がそうでした。その年の「わたし達はおとな」や「そばかす」も演劇畑の監督の映画でした。たまたまなのか、何かの傾向なのか、どうなんでしょう?この「あつい胸さ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 フランソワ・オゾン監督の最新作? と思いましたら、違いますね。これは2021年のカンヌのコンペティションに出品された映画で、オゾン監督はその後、2022年のベルリンのコンペティションに「Peter von Kant」を出品し、今年2023年1月にも「Mon crime(The Crime Is Mine)」がフランス...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 出演が北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音とくれば、やはり見てみようと食指が動きます。監督は清水康彦さん、ウィキペディアのプロフィールには「映像ディレクター。映像監督。映像作家」と並んでいます。でも全部おんなじじゃないですかね(笑)。スクロール / 監督:清水康彦目立つ清水康彦監督の...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 世界中が、吸い込めば10秒で死にいたる「ピンク・クラウド」に覆われてしまい、誰も外に出られなくなってしまったという、新型コロナウイスルによるパンデミックを思わせる映画です。ただ、描かれるシーンは二人の男女とその子どもだけの密室映画です。ピンク・クラウド / 監督:イウリ・ジェルバーゼ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督の最新作、昨日でしたか一昨日でしたか、アカデミー賞にも何部門かでノミネートされたニュースが流れていました。「作品、監督、主演男優(コリン・ファレル)、助演男優(ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン)、助演女優(ケリー・コンドン)ほか8部門9ノミネート(映画...
DVD 一年ほど前に「麻希のいる世界」という同じく塩田明彦監督の映画を見てその手法に興味がわき、正月休みに旧作の「害虫」を見てみました。宮崎あおいさんと蒼井優さんの映画です。二人は同い年なんですね。20年前の映画ですので若い! 撮影当時は15、6歳ということだと思います。害虫 / 監督:塩田明彦画が説明的「麻希のいる世...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 娘が誘拐された母親を追ったメキシコの映画ですが、監督はルーマニア系ベルギー人(だと思う…)のテオドラ・アナ・ミハイさん、この映画の制作時は40歳くらいの方だと思います。IMDbによりますと、過去にドキュメンタリーの長編1本短編4本を撮っており、ドラマとしてはこの映画がデビュー作になります。なのにプロデューサー陣がすご...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「ライトハウス」のロバート・エガース監督です。そのレビューに書いた通り、かなり苦手な映画だったのですが、なぜかこの「ノースマン」を見てしまいました(笑)。理由は怖いもの見たさ(苦手なもの見たさ)ということではなく、この映画が「ハムレット」の元ネタと言われているスカンジナビアのアムレート伝説を題材にしているらしいという...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 2003年、東アジアを中心にSARSが流行していた頃、母親の乳がんの治療のためにアメリカから台湾に戻った13歳の少女が抱く疎外感や母親との軋轢を描いた映画です。この映画が長編デビュー作となるロアン・フォンイー監督の自伝的な映画とのことです。アメリカから来た少女 / 監督:ロアン・フォンイー(...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「フタリノセカイ」の飯塚花笑監督、その映画を見たのはちょうど1年前です。正確な製作年がわかりませんのでなんとも言えませんが、1年でこの「世界は僕らに気づかない」ですか! すごいですね。世界は僕らに気づかない / 監督:飯塚花笑ガウと堀家一希に驚くフィリピン人の母と、父親を知らない...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「何者」「娼年」の三浦大輔監督です。私が見ているその二作は原作ものですが、この「そして僕は途方に暮れる」は三浦監督のオリジナルです。主演は藤ヶ谷太輔さん、Kis-My-Ft2の方とのこと、他に前田敦子さん、中尾明慶さん、原田美恵子さん、豊川悦司さんといったところです。そして僕は途方に暮れる ...
役所広司さんじゃなければどうなっていたことやら… 役所広司主演、成島出監督、いながききよたか脚本という映画です。公式サイトには「現在、約280万人の外国人が暮らしている日本。その中のブラジル人に光を当てた本作は…」とありますが、本当に光は当たっていますか?ファミリア / 監督:成島出役所広司さん以外に見るべきものは…?...
三浦透子、東出昌大主演の丁寧な、でも冗長な映画 「CMディレクターとして活躍する宮川博至監督(公式サイト)」の初長編映画です。主演は三浦透子さんと東出昌大さん、脇に小林薫さん、浅田美代子さんという映画です。とべない風船 / 監督:宮川博至CMと映画まったくのたまたま(偶然)ですが、正月休みに「光を追いかけて」という、C...
中川翼と長澤樹と成田監督のCM的センスで持っている 正月休みにDVD視聴した「光を追いかけて」です。これ、いいですね。タイトルさえ目にした記憶がないということは某地域では公開されなかったということでしょうか。CMディレクターの成田洋一さんという方が「故郷秋田の地を舞台に学生時代からの目標だった映画の製作を決意(公式サイト)」して撮ったという映画です...
色恋話と死、そして男の甘え 3年半ほど前に「慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ」を見て知ったチャン・リュル監督の2021年の最新作です。「慶州」が2014年の映画で、この「柳川」との間に「福岡」「群山」とあと2本撮っているようです。1年1本ペースの多作な監督です。柳川 / 監督:チャン・リュル色恋話と死「慶州(キョンジュ)...
愛と裏切り、そして変わらぬ友情の40年 2022年最後の映画になりました。ガブリエレ・ムッチーノ監督です。ウィル・スミス主演の「幸せのちから」などタイトルに記憶しているものは多いのですが、どうやら初めて見るようです。年の最後に見るにはいい映画だと思います。映画の中にも Happy New Year シーンがありますし花火も上がります。ただ、中盤以降...
クリスチャン・ベール主演のミステリーだが、さすがにこれはひどい! Netflix の劇場先行上映です。このパターンが多くなってきている印象ですが、これで定着していくんでしょうか。クリスチャン・ベール主演のミステリーです。若き日のエドガー・アラン・ポーが登場します。ポーを演じているのはハリー・メリング、1本も見ていないのでわかりませんが、ハリー・ポッ...
唐田えりかの映画的存在感の凄さとシナリオのうまさ 6年ほど前に「蜃気楼の舟」を見ている竹馬靖具監督の最新作、「蜃気楼の船」ではあまりいいことを書いていませんが、この「の方へ、流れる」はとてもいいです。の方へ、流れる / 監督:竹馬靖具唐田えりかという俳優この映画のよさは唐田えりかさんによるところが大きいです。唐...
ショーン・ペン父娘息子共演のファミリー映画 ショーン・ペン監督主演、そして実の娘のディラン・ペン主演、さらに息子のホッパー・ペン共演で、映画の中の関係もそのままというファミリー映画です。フラッグ・デイ 父を想う日 / 監督:ショーン・ペンでたらめな父親原作があります。ジェニファー・ヴォーゲルさんというジャーナリストの『...