世代間ギャップ?子どもがいるいないのしあわせ感?世渡り上手が得をする?あれもこれも入れ過ぎなのでは? ノア・バームバック監督、46歳、本人のリアルな時代感覚が反映された映画なんでしょうか。時代に敏感に生きてきたつもりの40代夫婦が、20代の若き男女の新鮮な感覚に刺激を受けつつ、またギャップも感じつつ変わっていく様子が描かれ、また、映画制作における「真実」をめぐる、...
満島ひかりさんフィーチャーの映画としてみれば悪くはないが、昭和30年は感じられずかな 「愛のむきだし」で、何だこの子は!?と、ある種、衝撃を感じた満島ひかりさん、その後見ているのは、「カケラ」「川の底からこんにちは」「悪人」ですが、読み返してみますと、どれも監督をぼろくそに書いています(笑)ので、「悪人」以外は、満島さんの話題になっていません。「悪人」で褒めてい...
まるでコントを見るように面白い。ん?それでいいのか?結局、池松壮亮&菅田将暉の映画です。 夏休みということもあるので仕方ないのですが、日本映画にそそられるものがありません。で、上映一覧を見ていて、ふっと目に止まったのがこの映画。「喋るだけの青春」のコピーと監督大森立嗣の名前、公式サイトの予告編で一笑いして、さらに興味がわき、見に行きました。男子高校生二人...
皮肉まじりの人間愛に満ちた大人の映画です。女の秘密の先には男の意外な結末が待っています(笑)。 「ハンナ・アーレントの監督&主演の最新作」これがこの映画のキャッチになっているようです。それだけ「ハンナ・アーレント」が良かったということなのでしょう。確かに、その後、本やネットで「ハンナ・アーレント」の名を目にすることが多くなった印象です。正確に言いますと、今まで読み...
の構成力のすごさが光ります。エイミー・ワインハウスさんの CD を買いたくなること間違いなし。 このところ続けざまにドキュメンタリーを見ています。もちろん、結果としてですが、「FAKE」「ラスト・タンゴ」「シリア・モナムール」、そしてこの「AMY」と、2週間で4本目です。この映画はいいですね。ドキュメンタリーと言えども、ドラマと同じように作りものであることに変わ...
感動ものかと思いましたら、意外とそうでもなく、ただ淡々と物語が進行する映画でした 「尊厳死」をテーマにした映画というのは、考えてみれば、結構多いですね。見たもので、今ふっと思い出すもので言えば、「海を飛ぶ夢」「みなさん、さようなら」「母の身終い」、介助する側にテーマがあるもので言えば、「或る終焉」、その記事の中で紹介した「グッド・ハーブ」などなど、ググれば、「ミ...
YouTube 映像の再構成で、新しい映像表現は生み出せるか? シリアが内戦状態に陥ったのは2011年、もう5年余続いていることになります。それに関わる多くの映像が YouTube や Facebook にあげられているらしく、それらをオサーマ・モハンメド監督が再構成した映画ということです。監督自身はパリ在住らしく、この映画のためにシリアに入ったのかどうかは定...
80歳代の伝説のダンスペア50年のお話、愛は消えても憎しみは消えず、なのかなあ… フィンランドのアキ・カウリスマキ監督が、タンゴはフィンランド発祥だと語る「白夜のタンゴ」という映画がありましたが、それくらいタンゴは世界中で親しまれているということなのでしょう。フィニッシュ・タンゴ(フィンランドのタンゴ)というようです。確かに「Finnish Tango」でググり...
トリビュートアクターのカルロス(エルヴィス)さん、充実した人生だったと思いますよ アルマンド・ポー監督というのは、「BIUTIFUL ビューティフル」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督とともに共同脚本にクレジットされている方です。ただ、どちらも3人、または4人の共同監督のひとりです。もともと CM ...
森監督自身が演技し、FAKE する 「この映画自体が FAKE じゃん」これが、見終えて感じた印象です(でした)。で、その後、この記事にまとめようと公式サイトを見てみましたら、「誰にも言わないでください。衝撃のラスト12分間。」の宣伝文句、へえー、そんな売り方していたんだ!?とややびっくり! そこから興味を持っていろいろ読んでみましたら、靴下? 隠しカメラ? ヤ...
MTV世代が撮った懐かしの80年代UKポップス映画。やっぱり人は30年前を懐かしがる。 「音楽映画にハズレはない」は、ほぼ定説ですし、その上「青春恋愛もの」とくれば、これはもう鉄板でしょう。とにかく、何も考えなくてもいい、楽しめる映画でした。デュラン・デュランやザ・キュアー、アーハ…、後は、ホール&オーツも流れていましたっけ? といった感じで、一度は...
140分ワンカットが売りのひとつだとは思いますが、100分に編集すればもっと良くなったかも… ネタバレになりますが、ストーリーを書きますと、やや訳ありでスペインからベルリンに来て3ヶ月のヴィクトリアは、さみしさを紛らわそうと出掛けたクラブで、4人組の青年たちと出会います。多少の戸惑いを感じながらも、人恋しさゆえか、誘われるままに、4人とともに夜明け前のベルリンをふ...
失われた20年に青春時代をむかえた世代の「憂鬱」、あるいは「絶望」の映画なのでしょう こうしたテーマをこうした手法で表現することに、映画は向いていないですね。こうした、こうしたでは訳がわからないと思いますが、ある種観念的な概念を現実的なものに象徴させたドラマ、簡単にいえば、作り物くさいドラマということです。文字どおり、果子と未来子は、「過去」と「未来」を象徴し...
ギヨーム・ブラック監督(女っ気なし、やさしい人)絶賛の新人監督、この二作融合の新作に大いに期待します。 公式サイトによりますと、「やさしい人」のギヨーム・ブラック監督が次のように語っているそうです。『ダミアン・マニヴェルは、並外れたフレームと空間のセンスを持ち、フィルムに収めるその「場」に強い存在感を与え、またその「場」の空気をとらえる術を知っている。そしてまた、...
シャーリーズ・セロンをもっと活かして!役柄的にははまり役でしょう。 8歳の時の自らの証言で実の兄を殺人犯にしてしまった女性が、苦しみながらも、自らの心の闇(ダーク・プレイス)に向き合うことで、自分自身を解き放っていく、なんて役、シャーリーズ・セロンの良さが最もでそうな役どころじゃないですか!さらに、監督は「サラの鍵」のジル・パケ・ブランネールさんですので、期待でき...
10年の時間が感じられず、なぜこの事件が今突然起きる?と不思議でならない 乱暴な映画だと思います。10年前に両親を亡くし、祖母と叔父の家で、自由にのびのびと育てられてきた(としか見えない)5人姉妹が、学校の帰りに海辺で男子生徒たちと肩車をしたりして水遊びしたことが不純行為と咎められ、その日から突然(としか見えない)、祖母と叔父によって、幽閉状態のような環境に置かれ...
それにしても、なぜアフン(ホン)は郵便屋さんと結婚しちゃたんでしょう? 「恋恋風塵」、DVDでしか見ていませんので、デジタル・リマスター版でのリバイバル上映ということで見に行きました。デジタル・リマスター版というものが、具体的に何を指すのかよく分かりませんが、字幕はDVDと同じですね。新しいバージョンというわけではないようです。DVDを見た時に、ネットで流れてい...
家族、抑圧的な父親、それによって起きる悲劇、無差別殺人、この設定が古臭くありませんか? 「その夜の侍」を見ていますが、この「葛城事件」を見に行ったのは、それが理由ではなく、昨日でしたか、一昨日でしたか、三浦友和さんが阿川佐和子さんのインタビュー(6/24 間違いです 何だったか忘れました)を受けているテレビを見て、なんとなく三浦友和さんにいい印象を持ったからです。...
俳優の自然さ、ていねいな作り、滞るところのない編集、(原案、脚本、監督、編集)是枝裕和ワールドなんでしょう 親子ものも家族ものもあまり好みではない(好き嫌い多すぎ)のですが、是枝監督、一度も劇場で見たこともないのもどうかと思い出掛けました。昨夜、ネット予約した時にはガラガラだったのですが、行ってみれば、100席あまりの劇場が満員です。ああ、木曜日、女性サービスデ...
この映画を見ると、実は、ドキュメンタリーもドラマも、全く違いはないのだということがよく分かる 告発型の映画は好みではありませんので、マイケル・ムーア監督の映画も見たことはありません。ただ、マイケル・ムーア監督=告発と考えてしまうのは過去の宣伝からの印象ですので、そうであるかどうかは見てみなければ分かりません。それにしても、最近、海外から入ってくる映画が少なくなっ...