エンディングにこだわりすぎてどつぼ、それがなければ深い映画になったのに… なにかいやーな感じがして「胸騒ぎ」はするけれどもあまり相手のことを気遣って我慢しているとこうなるよってことみたいです(笑)。胸騒ぎ / 監督:クリスチャン・タフドルップ悪にストーリーがないとつまらない…ホラーのジャンルかとは思いますが、怖い思...
悲運な男の逃避行妄想ものだったりして… 日本語には「ガンをつける」という言葉があり、それによって喧嘩になったり、ときに死人が出たりすることもあるわけですが、この映画のヴィンセントの眼は結構やさしいですし、決してガンを飛ばしたりはしていません。でも、なぜか襲われちゃうんですね(笑)。またヴィンセントは襲われる / 監督:ステファン・...
松居大悟監督、「衝動」の見上愛さん、そして前田敦子さん、3つ揃いましたので… 「君が君で君だ」の松居大悟監督、「衝動」を見て記憶している見上愛さん、そして今や名前をみたら見ようと思う(笑)前田敦子さん、興味深い名前が3つ揃いましたので見てみましたら…不死身ラヴァーズ / 監督:松居大悟マンガでした(笑)…とにかく、...
やり過ぎたらバランスが壊れてしまった… 濱口竜介監督の「悪は存在しない」、昨年2023年のヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリの銀獅子賞を受賞している映画です。悪は存在しない / 監督:濱口竜介やり過ぎたらバランスが壊れる…「やり過ぎたらバランスが壊れる」映画の中で巧(大美賀均)がグランピング開発業者につ...
基本スタンスは中国共産党のプロパガンダだが、日本軍の描き方の変化に驚く… トニー・レオンさん、えらく久しぶりに見ました。「ラスト、コーション」まで遡りますので、17年ぶりです。あ、いや「グランド・マスター」を見ていました。映画がひどかったのですっかり忘れていました(ゴメン…)。無名 / 監督:チェン・アル中国共産党のプロパ...
どう考えても理不尽なことなのに、それをスクリーンで見ているだけの居心地の悪さ… 「ソハの地下水道」「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のアグニエシュカ・ホランド監督です。前作の「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」では、ホロドモールというスターリン時代のソ連邦によるウクライナの人為的な飢餓を知りました。そして、この「人間の境界(Green Border)」で...
ヒーリング映画、サウンドスケープ、再び会うことのない出会い… 「ゴースト・トロピック」と同時公開されているバス・ドゥヴォス監督の2023年の「here」です。昨年のベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門で最優秀作品賞と国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞しています。エンカウンター部門というのは2020年から始まった部門で、ウィキペディアには「イ...
ダルデンヌ兄弟の国のもうひとつの移民の顔… ベルギーのバス・ドゥヴォス監督の2019年の映画です。もう一作、2023年の「Here」と同時公開されています。2014年の長編デビュー作「Violet」以来、長編4作がいずれもがベルリンやカンヌの映画祭で上映されるという注目の監督です。ゴースト・トロピック / 監督:バス・ドゥヴォス...
連れ去りはともかく、0歳からのユダヤ教も6歳からのキリスト教もどちらも強制的… マルコ・ベロッキオ監督、現在84歳です。60年のキャリアがある監督ですが、日本でよく知られるようになったのは2000年以降じゃないでしょうか。私が見ているのも2003年の「夜よ、こんにちは」や2009年の「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」からです。...
こういう映画を撮る監督や俳優を大切にしましょう… 前作の長編デビュー作「ケンとカズ」が評価が高かったようですが、この「辰巳」は自主制作のようです。なにか訳でもあるんでしょうか、映画会社はこういう監督を大切に育てないとダメですよね。辰巳 / 監督:小路紘史ああ、もったいない…バイオレンスシーンの撮り方がうまいです。そ...
ハリーはアダム… 前々作の「さざなみ」がもうひとつでしたので、次の「荒野にて」をスルーしたところ、後に DVD で見てみましたらとてもよかったというアンドリュー・ヘイ監督です。この「異人たち」は山田太一さんの長編小説「異人たちとの夏」が原作です。異人たち / 監督:アンドリュー・ヘイ映画という表現形態が生きる題材…...
カルロス・ベルムト監督の恐ろしい才能と、そして恐ろしい結末と… 前々作「マジカル・ガール」のレビューの冒頭に「これだけ作り手の才能が感じられる映画はめずらしい」と書いたカルロス・ベルムト監督です。んー、なんと言っていいか、かなり難しい映画です。でも、やはり才能は間違いないです。マンティコア 怪物 / 監督:カルロス・ベルム...
これはドキュメンタリーか、テレビ番組か… 6300キロにおよぶ長江を上海からその源流のチベット高原までたどる映画です。監督の竹内亮さんは2011年にNHKで「長江 天と地の大紀行」という番組を撮っていますので「再会長江」というタイトルになっているのだと思います。劇場版 再会長江 / 監督:竹内亮「世界ウルルン滞在記」を見て...
プリシラよりもプリシラの見たエルヴィスを描きたかったようだ… ソフィア・コッポラ監督の映画は過去に4本見ていますが、その度毎に「理解できない」とか、「私には無理」とか、「良さがわからない」とか、勝手なことを書きながらもまた見てしまいました(笑)。プリシラ / 監督:ソフィア・コッポラあいかわらず淡白なソフィア・コッポラ監督...
ニカラグア映画、貧困、児童労働への怒りというよりも母娘の物語… ニカラグアの映画です。監督もニカラグア出身のローラ・バウマイスター監督、1983年生れとありますので40歳くらいの方です。10年ほど前から数本の短編を撮っておりこの映画が初の長編です。2022年9月のトロント国際映画祭でプレミア上映されています。マリア 怒りの娘 / ...
宗教性はほとんど感じられず、過酷な自然の中では人の争いなど些細なこと… 19世紀末のアイスランドを舞台にした映画です。今から150年くらい前ということになります。当時のアイスランドはデンマークの統治下に置かれていましたので、そうしたことからくる人間関係の軋轢が描かれています。ゴッドランド GODLAND / 監督:フリーヌル・パル...
父親のクローンにはなりたくない… ブランドン・クローネンバーグ監督、その名前からわかるとおりデヴィッド・クローネンバーグ監督の息子さんです。そんな紹介をされてしまうのは可愛そうだとは思いますが、本人も相当意識していると思われます。2012年「アンチヴァイラル」2020年「ポゼッサー」に続く3作目です。インフィニティ・プール / 監...
何かが起きる、何かが起きる…そう思うあなたはドラマ病… フィリピンのブリランテ・メンドーサ監督です。過去に「ローサは密告された」とイザベル・ユペールさんが出演している「囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件」を見ている監督です。2009年の「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」ではカンヌ国際映画祭で監督賞を、そして「ローサは密告された」では主演女優賞を...
音楽映画だと思ったら、ギャング映画だった… ファティ・アキン監督は「クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜」という音楽映画を撮っていますし、趣味は DJ Superdjango としてクラブに出演することという話もあり、音楽映画だろうと思って見に行きましたら…RHEINGOLD ラインゴールド / ファティ...
あのシャッフル編集では人物像が浮かび上がってきません… 今年2024年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞(キリアン・マーフィ)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、編集賞、撮影賞、作曲賞の7部門受賞の映画です。オッペンハイマー / 監督:クリストファー・ノーランセキュリティ・クリアランスクリストファー...