みな非職業俳優らしい、その存在感が素晴らしい… 2017年の「悲しみに、こんにちは」がベルリン国際映画祭ジェネレーション Kplus でグランプリを受賞し、その年のアカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表にも選ばれたカルラ・シモン監督、この「太陽と桃の歌」では2022年のベルリン国際映画祭金熊賞を受賞しています。太陽と桃の歌 / 監...
こういう映画にどうこう言うのも野暮というもの… 佐藤健さん目当てと自分の忍耐力を試すために見てみました(笑)。以下、映画の内容については何も書いていません。はたらく細胞 / 監督:武内英樹こういう映画にどうこう言うのも野暮だが…もう少し面白いんじゃないかと多少の期待を持って見に行ったのですが、面白みという点ではあり...
ムンバイの B-boy マニーシュ・チャウハン、バレエダンサーへの道… インド、ムンバイ出身の少年がストリートダンスやボリウッドを見てダンスに目覚め、バレエ、コンテンポラリーのレッスンを積み、プロを目指すまでを描いたドキュメンタリーです。コール・ミー・ダンサー / 監督:レスリー・シャンパインマニーシュ・チャウハン...
何を伝えたいのかわからないのですが… 「14歳の栞」の竹林亮監督です。その映画は映像コンテンツ会社チョコレイトの栗林和明さんがクリープハイプの「栞」のプロモーションの相談を受けたところから始まったということでしたが、この「大きな家」は公式サイトのコメントを読む限りでは齊藤工さんの発案から始まったようです。大きな家 / 竹林亮...
理解できない相手は必ず洗脳に見える… 「リトル・ジョー」「ルルドの泉で」のジェシカ・ハウスナー監督です。主演はミア・ワシコウスカさん、たくさん見ている俳優さんですが、前作は「ブルーバック あの海を見ていた」というオーストラリアで撮った映画で、現在ワシコウスカさんはハリウッドの空気が肌に合わずにオーストリアに戻っているとのことです。...
内容はシンプルなのに撮影手法にこだわり過ぎであざとくないか… 昨年2023年のカンヌ国際映画祭で唯一上映されたロシア映画とのことです。ウクライナ侵攻以降、欧米や日本にはロシアの映画は入ってこないってことですね。まあ戦時統制下に近い状態だと思いますので国内ではいい映画は生まれないでしょう。この映画はウクライナ侵攻前の2021年に撮られているそうです。...
山逢いのホテルで、Let me go 、Laissez-moi、ほっといて… ジャンヌ・バリバールさん主演の映画です。「バルバラ セーヌの黒いバラ」や「ボレロ 永遠の旋律」を見ていますが、とても印象に残る演技をする俳優さんです。この映画のメインヴィジュアルや「山間」を「山逢い」としたタイトルからは、いわゆる女性のアバンチュール映画を思わせますがそう...
キャシーの語りという二重構造で嫌な男臭さが消えている… バイクは映画の小道具としてよく使われます。その多くは疾走感の演出であり、それが二人乗りになれば、プラス親密さとともに脱出や逃走のニュアンスが加わります。そして、そのどちらであってもベースには自由への希求といった意味合いが込められています。でも、この「ザ・バイクライダーズ THE BIKERID...
藤井道人監督の映画はもういいと言いながら見てしまった、その結果は… 今朝、たまたまテレビでこの「正体」の舞台挨拶の様子を見たためにポチッとしてしまいました。吉岡里帆さんが餃子をつくるシーンで横浜流星さんは下手くそだったと言っていたのがツボにはまったのかもしれません(笑)。正体 / 監督:藤井道人原作を読んでいないのに適当な...
…と言うよりも、エイミーをエイミー視点で描いた音楽映画… 2008年のグラミー賞で主要4部門のうち最優秀新人賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞の3部門を含む5部門を受賞したエイミー・ワインハウスさんの伝記映画です。ワインハウスさんは、2011年、27歳のときに急性アルコール中毒で亡くなっていますので27クラブのひとりと言われています。...
続編は『ふたりから始まる IT STARTS WITH US』って、アトラスとかい? なかなか奇妙なタイトルの映画ですね。ということで目を引き、映画ファンにはうるさいやつが多いから(笑)配給も邦題付けに苦労しているんだなあとか、それを逆手にとった宣伝手法かなあとか、それこそうるさい気持ちで(笑)見てみた映画です。ふたりで終わらせる...
パニックものでもホラーでもなく、フランス映画っぽい親子ものでした… 「人間が動物に変異する奇病が蔓延する世界」を描いた映画ということであれば、パニックものか、クリーチャーものか、ホラーか、まあそんなところだろうと思い、またもアメリカ化するフランス映画かとスルーしていたんですが、あまりにも見る映画がなくなっている洋画ですので思い切って見てみましたら…。...
濃厚な昭和の香りに酔い負けそう… 本木雅弘さんと小泉今日子さんの共演ということで見たのですが、初っ端から違う世界に迷い込んだような感覚に陥り、頭がくらくらしました。ああ、昭和…。海の沈黙 / 監督:若松節朗びっくりシーン2題…映画冒頭は、小泉今日子さんのクローズアップにドスのきいた男の声であなたの心には男が...
愛とセックスと妄想のカオス… グレッグ・アラキ監督、ロサンゼルス生まれの日系三世の監督です。現在64歳、ウィキペディアなどを読みますとインディ系ではかなり著名な監督さんのようですがまったく知りませんでした。この「ノーウェア」は1997年の映画で、ティーンエイジ・アポカリプス三部作と言われる他の「ドゥーム・ジェネレーション」「トータリー・ファックド・アップ」...
過去に見た映画の残像を頼りにつくっても… 「山戸結希、松居大悟、三宅唱ら数多くの監督たちの映画やドラマ作品に助監督として参加してきた岩屋拓郎監督が、映画企画コンペで新人賞を獲得した自身の企画をもとに(映画.com)」撮った映画とありますので何のコンペかとググりましたら…オアシス / 監督:岩屋拓郎物語が足りない…「...
女性蔑視じゃないか…、と書評に続き、またも書き過ぎたか… 石井裕也監督は日本の映画監督の中ではかなり多作な監督だと思います。2009年の「川の底からこんにちは」をメジャーデビュー作としますと、この「本心」まで15年間で14作撮っています。1年1本ペースです。それだけ評価が高く、あれこれ声がかかるということなんでしょう。本心 / 監...
キャスティングが親の七光の結果なら子どもにとってはよくない… 「パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人少女ネネ(公式サイト)」がパリ・オペラ座のエトワールを目指す話とくれば、おおよそどんな映画かは想像はつくのですが…。ネネ -エトワールに憧れて- / 監督:ラムジ・ベン・スリマン製作側の意図が見えない困った映画…...
綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃないの… 綾瀬はるかさんの名前を見てポチッとしましたが、「こちらあみ子」の森井勇佑監督でしたか。なにせ、その映画、酷評していますので…。ルート29 / 監督:森井勇佑綾瀬はるかさんじゃなくてもいいんじゃない…綾瀬はるかさんを見に行ったのに、という言うわけでもありませんが、このトン...
男の願望、妄想、勘違い… 見るべき映画がないときは、わざわざ劇場に足を運ぶこともないだろうと思ってスルーした映画をDVDで…。ちひろさん / 監督:今泉力也有村架純という俳優…有村架純さんを有村架純さんとして知ったのは3年前にDVDで見た「花束みたいな恋をした」です。もちろんそれまでも名前は知ってはいたんですが意識...
どんなにファンタスティックであっても台詞なしの違和感は拭えない… 「セリフなし映画」ですか。以前見た「草原の実験」も台詞なしで通していましたがすごい違和感を感じました。この「ゴンドラ」はどうなんでしょう。ゴンドラ / 監督:ファイト・ヘルマーゴンドラは想像の翼を得て…寂れた山間部のゴンドラ(ロープウェイ)は山間の町...