役所広司さんじゃなければどうなっていたことやら… 役所広司主演、成島出監督、いながききよたか脚本という映画です。公式サイトには「現在、約280万人の外国人が暮らしている日本。その中のブラジル人に光を当てた本作は…」とありますが、本当に光は当たっていますか?ファミリア / 監督:成島出役所広司さん以外に見るべきものは…?...
三浦透子、東出昌大主演の丁寧な、でも冗長な映画 「CMディレクターとして活躍する宮川博至監督(公式サイト)」の初長編映画です。主演は三浦透子さんと東出昌大さん、脇に小林薫さん、浅田美代子さんという映画です。とべない風船 / 監督:宮川博至CMと映画まったくのたまたま(偶然)ですが、正月休みに「光を追いかけて」という、C...
中川翼と長澤樹と成田監督のCM的センスで持っている 正月休みにDVD視聴した「光を追いかけて」です。これ、いいですね。タイトルさえ目にした記憶がないということは某地域では公開されなかったということでしょうか。CMディレクターの成田洋一さんという方が「故郷秋田の地を舞台に学生時代からの目標だった映画の製作を決意(公式サイト)」して撮ったという映画です...
色恋話と死、そして男の甘え 3年半ほど前に「慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ」を見て知ったチャン・リュル監督の2021年の最新作です。「慶州」が2014年の映画で、この「柳川」との間に「福岡」「群山」とあと2本撮っているようです。1年1本ペースの多作な監督です。柳川 / 監督:チャン・リュル色恋話と死「慶州(キョンジュ)...
愛と裏切り、そして変わらぬ友情の40年 2022年最後の映画になりました。ガブリエレ・ムッチーノ監督です。ウィル・スミス主演の「幸せのちから」などタイトルに記憶しているものは多いのですが、どうやら初めて見るようです。年の最後に見るにはいい映画だと思います。映画の中にも Happy New Year シーンがありますし花火も上がります。ただ、中盤以降...
クリスチャン・ベール主演のミステリーだが、さすがにこれはひどい! Netflix の劇場先行上映です。このパターンが多くなってきている印象ですが、これで定着していくんでしょうか。クリスチャン・ベール主演のミステリーです。若き日のエドガー・アラン・ポーが登場します。ポーを演じているのはハリー・メリング、1本も見ていないのでわかりませんが、ハリー・ポッ...
唐田えりかの映画的存在感の凄さとシナリオのうまさ 6年ほど前に「蜃気楼の舟」を見ている竹馬靖具監督の最新作、「蜃気楼の船」ではあまりいいことを書いていませんが、この「の方へ、流れる」はとてもいいです。の方へ、流れる / 監督:竹馬靖具唐田えりかという俳優この映画のよさは唐田えりかさんによるところが大きいです。唐...
ショーン・ペン父娘息子共演のファミリー映画 ショーン・ペン監督主演、そして実の娘のディラン・ペン主演、さらに息子のホッパー・ペン共演で、映画の中の関係もそのままというファミリー映画です。フラッグ・デイ 父を想う日 / 監督:ショーン・ペンでたらめな父親原作があります。ジェニファー・ヴォーゲルさんというジャーナリストの『...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 今年2022年初めの劇場公開時には、イスラエルとパレスチナの若者たちがオーケストラを組むという内容をみて、まあよくある音楽を使った感動ものだろうとパスしていたのですが、ちょっと気になってDVDを見てみましたら、感動ものには違いありませんし、ヨーロッパ視点の映画ではありますが、現実の厳しさを無視していない点ではいい映画...
監督の自伝的映画?マジか?! 配信スルーかDVDスルーでよかったんじゃないの、と思います(笑)。日本の公式サイトによれば「オーガスティン・フリッゼル監督のほぼ自伝的映画」だそうです。マジか?!Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック / 監督:オーガスティン・フリッゼル内容ほど下品じゃない(笑)確か1...
三浦透子主演のポリコレ的ホームドラマ 三浦透子さんのうまさが光り、前田敦子さんの異星人的存在感(笑)が光るポリコレ的ホームドラマです。監督は劇団「玉田企画」を主宰する玉田真也さん、脚本はアサダアツシさん、どちらも初めて見ます。そばかす / 監督:玉田真也三浦透子、そして前田敦子という俳優三浦透子関連出演作ドライブ...
岸井ゆきのさんを見る映画です、でももっと出来るはず… 岸井ゆきのさんが聴覚障害のあるボクサーを演じています。ただそれだけですがいい映画でした。監督は「きみの鳥はうたえる」や「Playback」の三宅唱監督です。ケイコ 目を澄ませて / 監督:三宅唱役作りに一年は必要じゃないかケイコ(岸井ゆきの)には先天性の聴覚障害があ...
ノア・バームバック監督のセンスが光るポストモダン混乱映画(笑) 「マリッジ・ストーリー」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」「フランシス・ハ」のノア・バームバック監督の最新作です。前々作「マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)」前作「マリッジ・ストーリー」に続いて今回もNetflix製作です。Netflix製作配信の映画が多くなっています。ただ、ここ最近は事前に...
佐藤泰志さんは、こんな男女は書きません! 佐藤泰志さんの小説はかなり映画化されています。「海炭市叙景」に始まり「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」「草の響き」ときて、この「夜、鳥たちが啼く」で6本目です。「書くことの重さ」というドキュメンタリー映画もあります。夜、鳥たちが啼く / 監督:城定秀夫...
男性が根源的に持つ暴力性と甘え、冗談じゃねぇと拒否される 「エクス・マキナ」を見たと思っていたけれども見ていなかったアレックス・ガーランド監督の最新作です。主演のジェシー・バックリーさんはたくさん見ています。「彼女たちの革命前夜」「ワイルド・ローズ」これはよかったです。主演ではありませんが「ジュディ 虹の彼方に」や「クーリエ:最高機密の運び屋」でも印象に残...
畑芽育さんで若干救われていますが、つじつま合わせの脚本が難 この「森の中のレストラン」が長編デビュー作の泉原航一監督、「ゲートキーパー」という言葉を知ったことから生まれた映画だそうです。ただ、脚本は幸田照吉さんとなっており泉原監督の名前は入っていないです。デビュー作の脚本に監督の名前が入っていないというのは珍しいような気がします。...
同性愛に子どもの母親愛を対立させているように感じる 主演はアデル・エグザルコプロスさん、アブデラティフ・ケシシュ監督の「アデル、ブルーは熱い色」で共演のレア・セドゥさんとともに監督を含めた3人でカンヌのパルムドールを受賞した俳優さんです。もう10年近く前になります。監督のレア・ミシウスさんはこの映画が長編2作目で、脚本家でもありますので、私が見てい...
アンヌの身体や人生のことはアンヌが決めるべきということ すごい映画です。昨年2021年のヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞受賞作です。今年、ノーベル文学賞を受賞したフランスのアニー・エルノーさんの『事件 L'Événement』という著作をベースにした映画で、内容も内容なんですが、エルノーさんはオートフィクションの作家と言われている方で、著作の多くが...
東京蛍堂を舞台にした洒落(しゃらく)な映画 ディケイドという俳優のマネージメント会社の創立30週年を期に制作された映画だそうです。ですので出演はその所属俳優さんということだと思います。監督は張元香織さん、長編二作目ということです。見ている映画が張元監督のプロフィールに何本かあったことと東京の下町が舞台の人間模様がテーマらしいということで気持ちが動いた映画で...
バルト三国エストニアのダークファンタジー&悲恋物語…かな? 2018年のアカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表になった映画です。ノミネートはされていません。ノベンバー / 監督:ライネル・サルネットダークファンタジーただエストニア映画であることにそそられて事前情報ゼロで見に行きましたので全体をつかむことに苦労しました...