青春ものとしてはクリアさに欠け、社会批判ものとしては煮えきらず、方向性に迷ったのかも… 空音央監督、「そら ねお」と読むそうです。1991年生まれとありますので33歳くらいの方です。坂本龍一さんの息子さんなんですね。この映画は今年2024年のヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されています。受賞はなかったようです。...
レイモンドは神になり、ダニエルはカニバリズムの夢に溺れ、エミリーは神の国から追放される… つい半年前に「哀れなるものたち」を見たばかりのヨルゴス・ランティモス監督です。たまたま公開が重なったというわけではなく制作もわりと近接しているようです。その「哀れなるものたち」は幼稚でつまらない映画でしたが、こちらはきっちり映画になっています。でもよくわからないし、面...
「傲慢」も「善良」も、え?と言うほどの今どきのラブストーリーでした… 『高慢と偏見』が意識されているんだろうと思い興味を持ったのですが、見てみれば、「傲慢さ」もほどほど、「善良さ」にいたっては何のこと? という程度の今どきのラブストーリーでした。傲慢と善良 / 監督:萩原健太郎今どきのラブストーリー…あらすじとして...
菅田将暉さん、窪田正孝さん、古川琴音さん、奥平大兼さんを見に行く(だけの)つもりなら… 黒沢清監督って多作な監督ですね。ついこの間「蛇の道」を見たばかりですし、「Chime」という映画も現在公開されているようです。その分なのかどうかはわかりませんが、どの映画も軽めですし、なかなか最後まで面白さが持続する映画がありません(ゴメン…)。...
CODAの話ではなく、五十嵐大の半生記、あるいは青春放浪記みたいなもの… コーダ(CODA)という言葉を、またそれが Children of Deaf Adults の頭文字を取った言葉であり、両親、またはそのどちらかが聴覚障害者の子どものことだと知ったのは2022年のアカデミー賞作品賞を受賞した「コーダ あいのうた」です。ぼくが...
ドラマはほぼすべて創作だと思うがザイア・ジウアニさん本人のすごさは伝わる… 現在46歳、実在のフランスの音楽家、指揮者のザイア・ジウアニさんの17歳から20歳くらいまでを描いた映画です。女性の指揮者というだけではなく、若干20歳にして自らのオーケストラ、ディベルティメント管弦楽団を立ち上げています。パリのちいさなオーケストラ / ...
「私たちの初恋の相手は自然でした」で始まるが… 映画.comの紹介文で「もしも建物が話せたら」のマルグレート・オリン監督と製作総指揮のヴィム・ベンダースさんの名前を目にして、これは見なくっちゃとポチッとしたんですが…。SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース / 監督:マルグレート・オリン「もしも建物が話せたら」は...
ギヨーム・ブラック監督、どこへ行く… 知る人ぞ知る(笑)ギヨーム・ブラック監督です。この映画が最新作になるようですが、わずか40分のドキュメンタリーです。リンダとイリナ / 監督:ギヨーム・ブラックギヨーム・ブラック監督どこへ行く…初ギヨーム・ブラック監督がこの映画ですとこれでさようならかもしれませんね(ゴメン…)...
制作費がないのであればそれに見合ったこだわりでクオリティを上げるべき… 「シサㇺ」とはアイヌ語で隣の人といった意味らしく、歴史的経緯として和人(アイヌ以外の人)を指すようになったんだと思います。また、シサムの「ム」は、小文字表記が正しいアイヌ語の仮名表記です。ただ、小文字ですと検索に引っかからなくなりますので一部「シサム」表記も使っています。ところ...
「二作目を期待しますが、撮らないかもしれませんね」と書いたけど、撮りましたね… 「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史監督、その映画を見たのはちょうど5年前です。レビューを読み返してみましたら「びっくりするくらい映画がまとまっています。若いのに老成という言葉まで浮かんで」くるとまで書いています。それに「二作目を期待しますが、撮らないかもしれませんね」とも...
HPやチラシのヴィジュアルが2020東京オリンピックの盗作騒ぎのロゴ(T)みたいなんだけど… 「LETO レト」「インフル病みのペトロフ家」のキリル・セレブレンニコフ監督です。「チャイコフスキーの妻」であるアントニーナ・ミリューコヴァを描いた映画ですが、伝記映画というわけではなく、キリル・セレブレンニコフ監督の大胆な創作です。一昨年2022年のカンヌ国際映...
あみこ、カナ、山中瑶子監督の分身かな… 前作「あみこ」のレビューに「こういう才能が継続的に映画が撮れるといいのですが…」と書いた山中瑶子監督の長編二作目です。今年2024年のカンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞したとのことです。ナミビアの砂漠 / 監督:山中瑶子ナミブ砂漠の人工水飲み場…...
日本という箱庭の中のお話… なんとなくスルーしてしまった映画、その少し前に見た同じ白石和彌監督の「孤狼の血 LEVEL2」がしょうもなかったからかもしれません(ゴメン…)。なのでDVDで見てみました。死刑にいたる病 / 監督:白石和彌倍速視聴の気持ちがわかる…こういうサスペンスものは劇場で見ないとダメですね。集中で...
「原作に乱暴」過ぎないか… 吉田修一さんの『愛に乱暴』が映画化されることを知り、わざわざ原作を読み…、というわけでもなく、吉田修一さんの小説はほとんど読んでいるのにこの『愛に乱暴』を知りませんでしたので読んだということで、その結果、原作を読んで映画に臨んだ(笑)みたいなことになりました。愛に乱暴 / 監督:森ガキ侑大こんな...
パキスタン系イギリス人のムスリムたちはどんだけ裕福なんだ?… え?! こんな映画だったの?映画.comの「ムスリムの姉妹を活写したイギリス初の青春バトルアクション」だけが目に入り、面白いかもと見に行った自分のせいです(涙…)。ポライト・ソサエティ / 監督:ニダ・マンズールボリウッドかと思った…予想していた...
韓国版ではシスターフッド意識を感じたが、オリジナルは青春恋愛もの… 今年2月に見た韓国でのリメイク版「ソウルメイト」のオリジナル版です。その韓国版がわりとよくできていたことと、このオリジナル版の監督が「少年の君」のデレク・ツァン監督ということで一度見てみようと思いつつも今になってしまいました。ソウルメイト/七月と安生 / ...
この映画は「安倍公房」的ではなく「石井岳龍」的なるもの… 「“あの”悲劇から27年―」ってなんのことかと思いましたら、そんなことがあったんですね。箱男 / 監督:石井岳龍映画化してはいけない原作…「箱男」映画化の企画は、27年前の1997年に一度日独合作で製作が始まったもののハンブルクでのクランクイン前日に日本側の...
YOIHI PROJECTからの劇場映画第2弾「プロミスト・ランド」なんだけれど… 「せかいのおきく」と同じYOIHI PROJECTからの第2弾劇場映画「プロミスト・ランド」です。『YOIHI PROJECT』の映画、ドキュメンタリーのテーマのひとつは、日本人が古来から大切にしてきた「自然との共生」です。世界が生物圏に負荷をかけず、自然を増やし...
アメリカ映画のアクションものはつまらない(ゴメン…)… デヴィッド・リンチ監督はそれなりに見ていますが、デヴィッド・リーチ監督は初めて見ます。それにジャンルとして、最近はほとんど見ないジャンルですのでなにか語る言葉も持ち合わせていません。なんとなくポチッとした映画です。フォールガイ / 監督:デヴィッド・リーチ書くことが何...
デヴィッド・リンチ版です。ドゥニ・ビルヌーブ版よりも面白いんじゃない… デヴィッド・リンチ監督が自ら失敗作と認める(ソース未確認…)「デューン/砂の惑星(1984年)」を見てきました。いやいや、ドゥニ・ビルヌーブ版よりもいいですよ。デューン/砂の惑星 4Kリマスター版 / 監督:デヴィッド・リンチこの物語のどこに魅力がある...