期待するも、爆走シーンやアクションもさほどではなく、CG多用(じゃないらしい)の印象。アカデミー賞関連の記事などで、妙に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が騒がれており、そんなにいいのかなとDVD(BD)で見てみました。なるほど(笑)。すでに四作目ですし、こうしたシリーズ物にしては珍しく、すべて監督が同じなんですね。ジョージ・ミラー監督の出世作とのことです...
面白いです。もっともっと世界中の建築物でやってほしい企画です。WOWOWが参加している「国際共同プロジェクト」製作とのことです。6人の監督がそれぞれ自ら選んだ(ようです)建築をそれぞれの視点で映像化しています。「べルリン・フィルハーモニー」監督:ヴィム・ヴェンダース「ロシア国立図書館」監督:ミハエル・グラウガー「ハルデン刑務所」監督:マイケル・マドセン...
映画はオーソドックス過ぎてつまらないのですが、実在のリリー・エルベさんを知っただけでも価値ありです!リリーの妻ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルさんが今年のアカデミー助演女優賞を受賞しています。「英国王のスピーチ」を見て*1、「レ・ミゼラブル」なんてスペクタルものよりもオーソドックスなつくりの映画のほうが向いていると書いたトム・フーパー監督ですが、今考えて...
観察映画なら、何も語らず、映画で観察眼を主張すべきでしょう。想田和弘監督、初めてです。「選挙」を何となく知っている程度なんですが、ウィキを見ましたら華々しい活躍なんですね。「観察映画」というスタイルでドキュメンタリーを撮っているとのことで、こちらでその意味合いについて語ってみえます。観察映画とは (想田和弘著 『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』 (講談社現...
やや「ブレードランナー」亜流、でも楽しめないわけではありません。GoogleはいずれROC社になるのかも。「ブレードランナー」から30数年、なかなか超える作品が生まれないですね。この「オートマタ」も相当影響を受けているようですが、こだわりは、アンドロイド=レプリカント=オートマタを、人型ではあってもかなり機械的なデザインにしているところでしょうか。タイトルをオー...
ジェンダー・マリアージュは同性婚という意味にはならないのではないでしょうか?カリフォルニア州で同性婚が法的に(再び)認められるまでを追ったドキュメンタリーです。2,3年前、LGBT に関する本を何冊かまとめて読んだことがあり、この映画が追っている「提案8号」についても事の成り行きだけは知っていました。映画は、2013年6月28日に下されたカリフォルニア州での「...
出だしはやや退屈ですが、中盤からはお母さんの存在感に惹きつけられ、そしてラストは「そっちか!?」とびっくり!グアテマラの映画です。昨年のベルリンで、銀熊アルフレッド・バウアー賞を受賞しています。久しぶりにびっくりしました! この手のびっくりは「父の秘密」以来です。ドンデンとか、秘密が明らかになるとか、そういった部類のことではありませんので、それを知ったから...
話が直接的すぎて「寓話」にならず。でもベースはキム・ギドク監督らしい映画です。キム・ギドク監督、久しぶりだなあと思いましたが、この映画は2014年の作品で、1年1本くらいの割合で撮っているんですね。知りませんでしたが、昨年も「ストップ STOP」という福島の原発事故を扱った映画を日本で撮ったようです。ただ、正直、「悲夢」あたりからちょっと飽きてしまっているのも事...
ゾンダーコマンドたちが、サウルに子どもはいないと言っていましたが、あれは何を意味しているのでしょうか?昨年のカンヌ、グランプリ作品です。先日のアカデミー賞外国語映画賞も受賞しているようです。それもあって混んでいたんでしょうか?この映画、ゾンダーコマンドという「ナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊(公式サイト)」である主人公サウルを追っ...
コソボ独立反対のデモ(暴動?)のシーンはうまく撮れていたと思いますが、映画としてはややとりとめのない印象セルビアの映画です。民族や宗教が交錯するバルカン半島は、実感として日本人には一番理解し難い地域かもしれません。特にセルビアが属していた旧ユーゴスラビアは、「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」(ウィキ)と形容さ...
アイドル映画ぽいけれど、意外にもシニアにもいけますよ、この恋愛シミュレーション映画(笑)。今泉力哉監督、名前は何年か前から見聞きしていたのですが、機会に恵まれず見逃していました。で、「知らない、ふたり」、上映館の解説のチラシ画像、下の引用と同じものですが、それが結構いい感じだったのと「恋愛群像劇を得意とする」とのコピーに惹かれて見に行きました。で、結果ですが、...
この程度の「悪」では99%を操ることは出来ないし、この薄っぺらさでは1%の希望も見えない毎週土曜日に、その週の上映予定をざっと見て何を見るか予定(というほどではない)を立てています。で、この「ドリームホーム 99%を操る男たち」、しばらく前から上映されていると思いますが、タイトルではどんな映画か全く想像力が働かず、画像の印象からクライムものかなとスルーしていたので...
ルーニー・マーラの魅力にやられてしまいました。古き良き映画の時代を感じさせる演出も適度で心地良いです。あまり興味のないアカデミー賞も、この映画のルーニー・マーラがノミネートされているとのことで、一気に興味が湧いてしまいました。ぜひ受賞して欲しいですね。それくらい良かったのですが、実はこれまであまり印象はなく、「ソーシャル・ネットワーク」では映画の主題とはちょっと...
すごいですね、この映画。濃密に人間、人間、人間って感じですかね…。シネマテークの「フランス映画ウィーク」から「クスクス粒の秘密」です。「アデル、ブルーは熱い色」のアブデラティフ・ケシシュ監督、2007年の作品で、セザール賞でいくつかの賞と、ベネチアでは審査員特別賞に、リム役のアフシア・エルジがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞しているようです。確か...
残念ながら「預言者」的カタルシスに到達できず。昨年2015年のカンヌ、パルム・ドールです。受賞時、あまり芳しくない、つまりパルム・ドールに相応しくないといった話がネット上に上がっていましたが、どうなんでしょうか?まあ相応しい相応しくないということ自体にあまり意味がありませんので、要は自分が楽しめるかどうか、自分の眼を信頼するしかないのですが、最近では映画祭に出...
フランス映画ウィーク/人が人生を振り返るに似た切なさが広がります2月13日からシネマテークで「フランス映画ウィーク」という企画ものをやっており、フランス映画祭などで上映された劇場未公開作品(かな?)を7本上映しています。最近は、こういうあまり入りそうもない(スミマセン)作品の公開が減ってきているような気がしますが、どうなんでしょう? そうでもないのかな?こうい...
本気で安田顕さんを主役で撮ろうとしたのか問いたいですね。横浜聡子監督、私の中ではかなり期待度の高い監督で、「ウルトラミラクルラブストーリー」以来、長編を待ち望んでいた監督です。短編では、「おばあちゃん女の子、真夜中からとびうつれ」を見ているのですが、もう4年前ですね。「ウルトラミラクルラブストーリー」からは8年です。まあ、映画を撮るのもそう簡単ではない...
安易に情緒的な親子ものに走らず、社会的矛盾を重層的に描いていて好感が持てます。実際に起きた誘拐事件をもとに撮られた映画だそうです。確かに、エンドロールのバックで、モデルとなった実在の人たちと思われるカットか何枚か入っていました。切り替えも早かったですし、字幕を読んだりしているうちに、誰が誰とも理解できず、あの中に誘拐犯の妻にあたる人はいたのでしょうか?出演した...
ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートがうまくハマっていて面白かったです。コメディはあまり好きではないのですが、なぜか、ただひたすらおバカな映画は時にハマったりします。タイトルからしてそれ系の「エージェント・ウルトラ(American Ultra)」、見てみましたら、以外にも結構まじめに撮っているふうで、おバカ程度はさほどでもなかったのですが、それ...
いかにもフランス映画らしい、くすっと笑えて楽しく見られる映画です。この映画を悪く言うことは、もちろんそんなつもりもありませんが(笑)、とても困難です。心に残る映画ではありませんが、気持よく見られますし、クスッと笑える、とてもいい映画です。「フランスで100万人を動員したロングランヒット作!」だそうです。確かに、実際のフランスは旅行者としてしか知りませんが、映画...