記事一覧

ウィンターズ・ボーン/デブラ・グラニック監督

2011.11.08

あ行,

は、性を超えた新しい映画だ!アメリカという国の一面なのか、あるいは原点なのか、荒々しくも殺伐とした映画です。https://www.youtube.com/watch?v=uMoVZ6s5Z3Aただ、それも途中(ラスト近くかな?)までで、なぜか最後は皆優しくなってしまいます。個人的には、とことん行って欲しいのですが、そんな映画、誰も見...

幸せパズル/ナタリア・スミルノフ監督

2011.11.05

さ行,

窮屈で退屈な日常が追いかけてくる…つい先日見た「さすらいの女神たち」とは打って変わって、人生って何て窮屈なんだと思い知らされます。最初から最後まで(途中1カット、エンドロール1カットを除いて)延々と続く手持ちカメラのクローズアップが、その窮屈さを効果的にあらわしています。それを意図しての手法ではないとしてもですが…。https://www.yo...

やがて来たる者へ/ジョルジョ・ディリッティ監督

2011.11.02

や行,

子供の目線で世界を見れば戦争は起きない褒めるとすれば、「静かに見据えた」とか「少女の目線で戦争を見つめた」といった言葉を使うことになるでしょうし、あるいは、8歳の少女マルティナ(Greta Zuccheri Montanari)の静かで力強いまなざしや表情を賞賛することになるのでしょうが…。https://www.youtube.com/wat...

さすらいの女神たち/マチュー・アマルリック監督

2011.11.01

さ行,

クリスティーナ・アギレラの「バーレスク」とは雰囲気も随分違い、ダンサーたちがとても魅力的でした。こちらは大人の映画という感じです。さすらいの女神(ディーバ)たち 予告編マチュー・アマルリックさんは、監督としても活躍しているんですね。これが4作目とのことですが、多分、日本では初めての劇場公開作なんでしょう。とググっていたら、今年の初めに東京日仏学院で「マチュー・アマルリ...

田中さんはラジオ体操をしない/マリー・デロフスキー監督

2011.10.21

た行,

を見て、「ブライアンと仲間たち」を思い出すhttps://www.youtube.com/embed/jsKwb5KV_gY約30年にわたり会社の不当解雇に対し抗議活動を続けている男性を追い、山形国際ドキュメンタリー映画祭2009など世界各地の映画祭で話題を呼んだドキュメンタリー。ラジオ体操を拒否したことがきっかけで1981年に大手電機会社...

ゴーストライター/ロマン・ポランスキー監督

2011.10.19

か行,

静かなるサスペンスかな?でも直ぐに忘れてしまいそう…。静かなるサスペンスって印象ですね。特にドキドキするわけでもなく、どうなっていくんだろうと強く興味をそそられるわけでもなく、それでも最後までそれなりに集中してついて行けます。映像のトーンもらしい感じでよかったですし、まあ当たり前ですが、うまいってことでしょう。でも、これ、ひと月もしたらきっと忘れてしまいます(笑)...

十三人の刺客/三池崇史監督

2011.10.16

さ行,

を見て、ああ自分も日本人なんだと思ってしまった...久しぶりに、というか、最後に見た時代劇は何だっただろうというくらい久しぶりに時代劇を見ました。十三人の刺客<Blu-ray>通常版 発売日: 2011/05/27 メディア: Blu-ray意外と面白かったです。「ラスト50分の壮絶な」と宣伝されている戦闘シーンは、盛り上がりに欠け...

エンディングノート/砂田麻美監督

2011.10.15

あ行,

しあわせな最期を演じる砂田知昭さんと家族たち「エンディングノート」でググってびっくり! 映画情報が出てくると思いきや、「正しい書き方」だの「自分らしい葬儀」だの「終活」だの、その手のサイトがわんさか! それだけ、いまや「どう死ぬか」が人の重要課題になっているということなんでしょうか。https://www.youtube.com/embed/5...

グッド・ハーブ/マリア・ノバロ監督

2011.10.14

か行,

は日本初登場ではないですhttps://www.youtube.com/embed/DHVQtxtsij8すこし退屈だけれど、すてがたい魅力のある不思議な映画でした。しばらくは、映画のテーマや監督が何を追っかけているのかよくつかめず、こりゃ失敗かなと思いつつ、でも、なんか映像もいい感じですし、流れている空気がとてもやさしいですし、捨てがたい感...

すべて彼女のために/フレッド・カヴァイエ監督

2011.10.11

さ行,

ハリウッド版を忘れた頃に、またあらためて見よう「スリーデイズ」を見て、これはオリジナルを見なくてはと早速レンタルを申し込んでいたのが届きました。「この愛のために撃て」の有無を言わせないテンポとスリルを期待してみるとちょっともの足りませんが、ハリウッドリメイク版よりはすっきりしていていいですね。ハリウッド版は、物語とはこうやってつくるん...

人生、ここにあり/ジュリオ・マンフレドニア監督

2011.10.09

さ行,

きついときにはイタリア映画で、さらにきつくなる?イタリア映画でなければ、こういう居心地の悪さには耐えられないかも知れない。と、思うのは、自分がひねくれているからかも知れないですね。映画で見る分には確かにそうだそうだと思いますし、やっぱり人間ていいもんだとも思いますし、ちょっとだけ猜疑心みたいなものを追い払えば、確かに心もほんわか温かくなります。でも、一歩映画館を...

台北に舞う雪/フォ・ジェンチイ監督

2011.10.08

た行,

なぜこんなDVDを借りたのか自分でも分からないどうも「台北の朝、僕は恋をする」と間違えたようです。それに、ちょうど「ブッダ・マウンテン」に興味があり、全く知らなかったのですがチェン・ボーリンという俳優が人気があることを知り、この映画だと思ったんでしょうね。TVドラマですね、こりゃ。途中から見ても、途中でトイレに立っても何ら問題ないという…。...

クレージーハート/スコット・クーパー監督

2011.10.02

か行,

はおっちゃんの夢?https://www.youtube.com/watch?v=E_yRh0gLUXkジェフ・ブリッジズの映画ですね。見ていてハラハラします。大丈夫か、このおっちゃん?!ってな感じで。初のアカデミー主演男優賞らしいですが、見るからに常連のような風格です。これって本人が演奏して歌っているんですよね。などと考えな...

モンスター/パティ・ジェンキンス監督

2011.09.29

ま行,

この映画、すごいですね!シャーリーズ・セロンがベルリンで銀熊賞とアカデミー主演女優賞を取っているんですね。全く知りませんでした。「あの日、欲望の大地で」つながりでDVDを借りてみたのですが、すばらしさにびっくりしました!全く記憶にないのですが、どうしたんでしょうね? SFかホラー映画とでも勘違いしたんでしょうか…。シャーリーズ・セロン、ち...

あの日、欲望の大地で/ギジェルモ・アリアガ監督

2011.09.26

あ行,

完全にやられました!完璧です!すごい監督です、ギジェルモ・アリアガ監督!アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の評価の半分はギジェルモ・アリアガ監督に与えられるべきです。とあえて言うこともなく、すでにそうなっているのかも知れませんが、結局、「ビューティフル BIUTIFUL」がいまいちだったのは、脚本がギジェルモ・アリアガではないからです...

スリーデイズ/ポール・ハギス監督

2011.09.25

さ行,

はオリジナル版「すべて彼女のために」レンタルへの誘い水?「この愛のために撃て」のフレッド・カヴァイエ監督の前作「すべて彼女のために」のハリウッドリメイクと知り、不安を抱えながらも見てきました。https://www.youtube.com/embed/9knghXIyMq4不安はアタリです! いやぁ、かったるいですね(笑)。いつになっ...

パレルモ・シューティング/ヴィム・ヴェンダース監督

2011.09.23

は行,

観念的な言葉は踊るも、観念を刺激せず。https://www.youtube.com/embed/21oqaz_wHYE“映画であれ、写真であれ、被写体にカメラを向けることは、被写体に向け矢を射ることに等しい”たまたま読んでいる「ドキュメンタリーは嘘をつく/森達也」のせいもあり、「パレルモ・シューティング」を見ながらそんなことを考えて...

未来を生きる君たちへ/スサンネ・ビア監督

2011.09.21

ま行,

ハリウッドは人をダメにする?https://www.youtube.com/embed/rKve7ltH8Coスサンネ・ビア監督、一体どうしてしまったんでしょう?!何だかとてもつくりものくさく、それもアメリカくさい正義のドラマ仕立てでやりきれません。アメリカ市場をターゲットにした資金稼ぎなら許しますが…。アントンの「右の頬を打...

ミラル/ジュリアン・シュナーベル監督

2011.09.14

ま行,

最後まで期待したのに!これは伝記映画?久しぶりにちゃんと(?)映画を見ました。『ミラル』予告編事前情報ゼロ状態で見に行ったのですが、最後の最後まで、じゃなくエンドロールあたりまでですね、ジュリアン・シュナーベル監督が何を撮ろうとしているのかつかみきれませんでした。つまり、ずっと最後まで期待して見続けたのにってことなんですが、結局は、実話に基づくミラルの成長物...

ぼくのエリ 200歳の少女/トーマス・アルフレッドソン監督

2011.08.27

は行,

は倒錯愛が美しすぎてアブナイ?不思議な映画でした。何がって?何かしら監督の意図を感じるカットや編集が多いのですが、それが何なのか、はっきりとは分からないんですね。続けざまに3回も見直しました(笑)。以下、完全ネタバレですし、3回目に見ながらメモしたものですので細かすぎてよく分からないかも知れません。映画の全体的な印象としては、...