最新映画一覧

ボーはおそれている

2024.02.16

は行,

母親畏怖、罪の意識、だと思うが、映画そのものはくどい…「ヘレディタリー 継承」では、金返せぇぇぇぇぇぇぇー!と叫び、「ミッドサマー」では、陳腐なことも陳腐とわかってやればホラーもコメディーになる、なんて茶化しておきながら(いや、真実…)、また見てしまいました(笑)。ボーはおそれている / 監督:アリ・アスター母親畏怖、母...

夜明けのすべて

2024.02.14

や行,

三宅唱監督のうまさと、上白石萌音さん松村北斗さんの俳優力…三宅唱監督の映画は過去に「Playback」「きみの鳥はうたえる」「ケイコ 目を澄ませて」と3本見ていますが、どれもあまりいいことは書いておらず、「ケイコ 目を澄ませて」にいたっては、いい映画と言いながらもったいないもったいないと書いています(ゴメン…)。しかし、この「夜明けのすべて」はい...

梟 フクロウ

2024.02.12

は行,

昭顕ソヒョン世子謎の死に迫る…初めてエンタメ系の韓国映画を見るような気がします。日本の公式サイトの「圧倒的、没入感」のコピーに引っかかってしまいました(笑)。梟 フクロウ / 監督:アン・テジン没入はちょっと無理ではないか…まあ人によりますが、この映画で没入は無理じゃないかと思います。おもしろくないという...

一月の声に歓びを刻め

2024.02.09

あ行,

あらためて前田敦子さんの力を感じる映画…三島有紀子監督の映画は「幼な子われらに生まれ」と「Red」を見ていますが、私には昭和価値観の監督という印象が強いです。二作とも原作ものですので実際にどうかはわかりません。この映画についてチラチラと目にするところでは、自らの過去とか性暴力という言葉が入ってきますので見る前から気が重くなってきます。でも、前田敦...

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人

2024.02.07

さ行,

マイウェン監督、自らの自然体演技で貴族社会の滑稽さをあぶりだす…あまり興味の持てないフランス王家ものですし、ジャンヌ・デュ・バリーという名も今回ググって初めて知ったくらいの興味のなさですが、マイウェン監督の映画は過去に「モン・ロワ愛を巡るそれぞれの理由」を見ていますのでちょっと興味をそそられたという映画です。意外と面白かったです。[to...

熱のあとに

2024.02.02

な行,

これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛…映画.com に「東京藝術大学大学院での修了制作「小さな声で囁いて」で注目された若手監督・山本英の商業映画デビュー作」とあったのと橋本愛さんの映画をしっかり見たことがないなあと思い見てみました。熱のあとに / 監督:山本英不思議な映画…映画の内容が不思議なわけではありません...

コット、はじまりの夏

2024.02.01

か行,

ラストシーン、コットがダディ、ダディと二度つぶやく父娘の物語…一昨年2022年のベルリン国際映画祭ジェネレーション部門(Kplus)でグランプリを受賞したアイルランド映画です。Kplus は主人公が 4歳以上の映画が対象で、11人の子どもたちが審査するという部門です。主人公が14歳以上になりますと 14plus という部門になり、同じ年に川和田恵真監督の...

彼方の閃光

2024.01.29

か行,

モノクロ映像? 東松照明? 長崎? 沖縄? セクシュアリティ? 何を描きたいのでしょう…監督作品としては「パラダイス・ネクスト」「雨にゆれる女」と見てきている半野喜弘監督です。音楽としてはジャ・ジャンクー監督やホウ・シャオシェン監督、日本ですと行定勲監督などの映画で名前をよく見る方です。彼方の閃光 / 監督:半野喜弘映像...

哀れなるものたち

2024.01.27

あ行,

哀れなるものはこの映画の製作者(制作者)たちかもね…「女王陛下のお気に入り」「聖なる鹿殺し」のヨルゴス・ランティモス監督の最新作、昨年2023年のヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞受賞作です。主演のエマ・ストーンさんがプロデューサーに名を連ねていますし、エンドロールで彼女の制作会社フルーツ・ツリーのロゴが流れていましたので製作にも深く関わっているものと思わ...

最悪な子どもたち

2024.01.24

さ行,

演技経験のない子どもたちに演技をさせて監督たちは何を狙っているのだろう…子どもたちが映画で演技体験をするドキュメンタリーかと思っていましたら、全然違って完全なるドラマでした。2022年のカンヌ国際映画祭ある視点部門のグランプリ受賞作です。最悪な子どもたち / 監督:ロマーヌ・ゲレ、リーズ・アコカ演技する子どもたちの未来に...

緑の夜

2024.01.21

ま行,

おんなたちは、男、宗教、抑圧から逃走する…初めて見る監督の映画の場合は、ざっと映画.com を読んで見る見ないを判断しています。で、この「緑の夜」を見ることになったのは、なんだかよくわかんない映画だなあとの印象とファン・ビンビンさんです。で、結果、本当によくわからない映画でした(笑)。緑の夜 / 監督:ハン・シュアイ...

僕らの世界が交わるまで

2024.01.20

は行,

ジェシー・アイゼンバーグ初脚本監督作品、世代間ギャップが母子関係でシンプルに描かれている…「ゾンビランド」「ゾンビランド ダブルタップ」のジェシー・アイゼンバーグさんも、はや40歳、この映画の脚本監督です。本当は「イカとクジラ」の、と書こうと思ったのですが、この映画のプロデューサーにエマ・ストーンさんの名前を見たために「ゾンビランド」になりました...

ブルーバック あの海を見ていた

2024.01.17

は行,

あるいは、ドラマ仕立てにしようとして原作のピュアさをそこなったか…公開(2023.12.29)から少し日が経っていますが、「渇きと偽り」のロバート・コノリー監督ということが目につき見てみました。ただ、そのレビューを読み返してみましたら、いいことは何ひとつ書いていませんでした(ゴメン…)。だから見ようと思ったということです。ブルー...

枯れ葉

2024.01.15

か行,

引退宣言を翻しての復帰はロシアによるウクライナ侵略がきっかけでしょうか…2017年の「希望のかなた」以降見ていないなあと思っていたアキ・カウリスマキ監督、引退宣言をしていたんですね。それを翻しての新作、何を思ってのことでしょう。枯れ葉 / 監督:アキ・カウリスマキロシアによるウクライナ侵略かな…多分、ロシアによる...

葬送のカーネーション

2024.01.13

さ行,

人生に意味はない、なんのために生きるかではなく義務だ…故郷に埋葬してほしいとの亡き妻の願いを叶えようと、おじいさんと孫娘が棺を担いでトルコからシリアまで旅をする(帰ろうとする…)というトルコ映画です。引用の画像やタイトルの葬送などといった言葉からは重く暗い映画かと思ってしまいますが、そうではありません。どちらかと言えばファンタジーです。それになか...

ショータイム!

2024.01.09

さ行,

酪農家が納屋でキャバレーを始めたという嘘のような本当の話、らしい…酪農家が資金繰りに行き詰まり、一念発起で納屋をキャバレーにして大成功! という嘘のような本当の話を映画にしました! というフランス映画です。ショータイム! / 監督:ジャン=ピエール・アメリス農場の差し押さえの原因は牛のゲップ?エンドロールに、モデ...

ミツバチと私

2024.01.07

ま行,

大人が考える6歳の子どもの性自認ではないのか…6歳の子どもの性自認と家族の混乱を描いたスペイン映画です。ミツバチと私 / 監督:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン大人の考える性自認ではないのか?その子どもアイトール(一般的に男の子につけられる名前らしい…)は身体的性は男の子ですが、その名前で呼ばれることを嫌い、...

笑いのカイブツ

2024.01.05

わん他,

カイブツさがわからない…「ツチヤタカユキ」なるものが実在の人物なのか、誰かが演じているキャラなのか、あるいは創作された実在しないものなのか、そうしたことをなにも知らない上にお笑いにも興味がない私が見に行ってしまいました(笑)。笑いのカイブツ / 監督:滝本憲吾結局、なんだかわからなかった(笑)…結局、ツチヤタカユ...

ラ・メゾン 小説家と娼婦

2023.12.31

ら行,

結局、客の男を描いているだけじゃないのか…現実の小説家が新作のために2年間娼婦として働き、その実体験を書き綴ったという小説『La Maison』の映画化です。映画がどうこう以前に、その小説家の行為自体が問題にされたり、描かれる性行為のシーンに注目がいったりしますので、映画としては評価が難しい映画です。オートフィクション『...

ショーイング・アップ

2023.12.28

さ行,

とらえどころがないけれども、ちょっとケリー・ライカート監督がわかったような気がする…つい先日見た「ファースト・カウ」のケリー・ライカート監督の最新作です。その映画ではライカート監督の高い評価を実感できませんでしたので再挑戦です。「A24の知られざる映画たち」という企画の一本として上映されています。ショーイング・アップ / 監督:...