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Never Goin’ Back ネバー・ゴーイン・バック

2022.12.21

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監督の自伝的映画?マジか?!配信スルーかDVDスルーでよかったんじゃないの、と思います(笑)。日本の公式サイトによれば「オーガスティン・フリッゼル監督のほぼ自伝的映画」だそうです。マジか?!Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック / 監督:オーガスティン・フリッゼル内容ほど下品じゃない(笑)確か1...

MEN 同じ顔の男たち

2022.12.09

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男性が根源的に持つ暴力性と甘え、冗談じゃねぇと拒否される「エクス・マキナ」を見たと思っていたけれども見ていなかったアレックス・ガーランド監督の最新作です。主演のジェシー・バックリーさんはたくさん見ています。「彼女たちの革命前夜」「ワイルド・ローズ」これはよかったです。主演ではありませんが「ジュディ 虹の彼方に」や「クーリエ:最高機密の運び屋」でも印象に残...

ノベンバー

2022.11.28

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バルト三国エストニアのダークファンタジー&悲恋物語…かな?2018年のアカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表になった映画です。ノミネートはされていません。ノベンバー / 監督:ライネル・サルネットダークファンタジーただエストニア映画であることにそそられて事前情報ゼロで見に行きましたので全体をつかむことに苦労しました...

PIG ピッグ

2022.10.20

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至福の料理をめぐる愛と追憶の物語「俺のブタを返せ。 ニコラス・ケイジが愛するブタを奪還する、慟哭のリベンジスリラー!」なんて、どうせ宣伝文句だけなんだから騙されずにおこう、と思っても、そりゃ、見ますよね(笑)。PIG ピッグ / 監督:マイケル・サルノスキどこへ行くのだ? この映画オレゴンの森に世捨て人の男がいます。...

N・P

2022.10.18

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言葉を排除しながら言葉に頼る矛盾原作は吉本ばなな『N・P』、監督はベルギーを拠点に活動する映像作家リサ・スピリアールト、内容はサイレント映画。どんな映画なんだろうと、期待は膨らんだのですが…。N・P / 監督:リサ・スピリアールト何をやりたかったのだろう…リサ・スピリアールト監督が、吉本ばななさんの原作を原語...

LAMB/ラム

2022.09.27

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人口の2倍の羊がいるアイスランドじゃないとわからない…アイスランド映画です。監督のヴァルディミール・ヨハンソンさんは1978年生まれですので44歳くらいです。これが監督、脚本の長編デビュー作ですが、撮影や照明、そして特殊効果のスタッフとして20年くらいのキャリアがある方です。LAMB ラム / 監督:ヴァルディミール・ヨハンソン...

3つの鍵

2022.09.19

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1階は性衝動、2階は苦悩、3階は抑圧、そして開放「息子の部屋」「ローマ法王の休日」「母よ」のナンニ・モレッティ監督です。昨年2021年のカンヌ映画祭のコンペティションに出品されています。受賞はありませんでした。「TITANE/チタン」がパルムドールに選ばれた年ですから、この映画の傾向じゃそりゃ無理でしょう。3つの鍵 / 監督:ナ...

LOVE LIFE

2022.09.09

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奇妙なシナリオとあまりに現実的な俳優たち、残る虚しさ深田晃司監督の「LOVE LIFE」、現在開催されているヴェネチア映画祭のコンペティションに出品されています。開催が明日9月10日までですので発表は明日ですか。LOVE LIFE / 監督:深田晃司悲劇、喜劇、そして漂う空虚さ深田監督の映画は「東京人間喜劇」「ほとり...

C.R.A.Z.Y.

2022.08.02

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ジャン=マルク・ヴァレ監督追悼、2005年からの1970年代青春回顧昨年2021年の12月25日に亡くなったジャン=マルク・ヴァレ監督の2005年の映画です。亡くなった時はケベック州の湖畔のコテージにひとりだったそうです。警察発表では「Mr. Vallée’s death was not caused by the intervention of...

イントロダクション

2022.06.30

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ホン・サンス監督だと思ってみないとその良さは感じられないかも…ホン・サンス監督は本当に多作の監督です。この「イントロダクション」が2020年の製作で、同時公開されている「あなたの顔の前に」が2021年製作となっています。ただどちらも66分と85分と短いですし、「あなたの顔の前で」は見ていませんのでおそらくですが、どちらもダイアログでつないだシンプルなつく...

PLAN 75

2022.06.18

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日本じゃ安楽死も集団で…という近未来ディストピア今年2022年のカンヌ映画祭「ある視点」部門でカメラドールのスペシャルメンションに選ばれた作品です。カメラドール受賞を争ったという意味でしょう。早川千絵監督の長編デビュー作で、2018年のオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一編をあらためて長編として制作したものとのことです。その...

MEMORIA メモリア

2022.03.08

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ジェシカも話も現実的なのに物語は不可解な映画「ブンミおじさんの森」以来のアピチャッポン・ウィーラセタクン監督です。相変わらずの誘眠(催眠)映画でした。MEMORIA メモリア / 監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン予想に反してかなりリアルな世界「ブンミおじさんの森」しか見ていない上に細かいところはほとんど記憶...

GAGARINE/ガガーリン

2022.02.27

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建物にしみ込んだ記憶への詩的な鎮魂ファンタジーユーリイ・ガガーリン人類で初めて宇宙へ行ったソ連の宇宙飛行士であり軍人です。1961年のことです。この映画はその伝記ものでも何でもありません。パリ南東に隣接するイヴリー=シュル=セーヌというコミューン(地方自治体のこと)にある(あった)「ガガーリン団地(CitéGagarine)」と名付けられた共同住...

355

2022.02.06

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俳優の無駄遣い。新しい女性アクション映画を。このところ日本映画を見ることが続いていますのでちょっと気分転換にということと、ジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビン、ダイアン・クルーガー、ルピタ・ニョンゴという錚々たるメンバーということと、そして、さらに女性が主人公のスパイアクションものということで見に行ったのですが…...

無聲 The Silent Forest

2022.01.28

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批評性のない社会派映画は見ていてつらい久しぶりに後味の悪い映画を見ました。いや、後味だけではなく中味(そんなものはないから途中の味?)もです。映画の中で起きることに対してというわけではなく、そもそもの制作者たちの価値観がとても気になります。映画の、ひいては制作者の価値観が気持ち悪い性的暴行を許容しているかのようホラー映画のようなセットはな...

コーダ あいのうた

2022.01.22

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CODAはChildren of Deaf Adults、また主題とは違うもの聴覚障害を持つ両親と兄の手話通訳者として家族を支える高校生ルビーが、自分の進路に悩み、そして羽ばたくという青春映画です。2014年の「エール!」というフランス映画のリメイクとのことです。見ていませんので予告編で触りを見てみましたら、つくりはほぼ同じような印象です。...

CHAIN/チェイン

2021.12.20

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北白川派に時代劇は無理ではないか…「北白川派」とは「京都造形芸術大学と映画学科が一丸となり、その全機能を駆使しながら、プロと学生が協働で一年をかけ一本の映画を完成させ、劇場公開を目指すプロジェクト(北白川派)」で、私は「嵐電」「のさりの島」と見てきて結構気に入っているんですが、さすがにこれはちょっと…です。主だったスタッフや俳優は、「監督は若...

MONOS 猿と呼ばれし者たち

2021.11.16

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幻想的に見えて現実的、編集は乱雑だが各シーンはおもしろい少年少女たちが孤立した環境に置かれるという設定の物語は、多くの場合、そこに理性と本能の対立という人間社会における根源的な矛盾をあぶり出そうとする試みだと思います。しかし、この「MONOS 猿と呼ばれし者たち」はちょっと違うようです。ゲリラ組織の下部組織のような少年少女の集団「MONOS」が人質のアメリカ人博...

DUNE/デューン 砂の惑星

2021.10.19

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デューンは呪われている「デューン」は呪われていますね。1970年代に企画されたホドロフスキー案は10時間の大作となりプロデューサーがびびって頓挫、そのあたりの経緯は「ホドロフスキーのDUNE」に詳しいのですが、その後、1984年にデイヴィッド・リンチ監督が映画化するも、本人が失敗作と認める出来で、逆にそれがリンチ監督ファンの間ではカルト的な人気が出た(かな?)...

ONODA 一万夜を越えて

2021.10.17

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友情と不条理のONODA、フランス向けの映画小野田寛郎さんがフィリピンのルバング島から日本に帰還したのは戦後29年の1974年、もう47、8年前のことです。半世紀前にもなりますのでリアルタイムでそのことを記憶しているとなりますと少なくとも60歳は越えている方々かと思います。確かに、客層のほとんどはそのように見えました。少なくと20代、30代にみえる方は見かけま...