脚本と監督にレッドカード… 主演の朝比奈彩さんも、監督の雑賀俊朗さんも、名前を見るのも聞くのも初めてという映画です。ボクシング映画という点にひかれて見た、ということでもないのですが、あえて言えばそういうことです。レッドシューズ / 監督:雑賀俊朗いつの時代の映画?思わず製作年を見てしまいました。間違いなく2022年です...
カンヌが映画を忘れた… 昨年2022年のカンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作です(ホントに?)。リューベン・オストルンド監督は、前作の「ザ・スクエア 思いやりの聖域」で同じくカンヌのパルムドール、前々作の「フレンチアルプスで起きたこと」で2014年のカンヌ「ある視点」部門の審査員賞を受賞しています。思わず昨年の審査委員が誰かを調べてしまいました。審...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「1917 命をかけた伝令」のサム・メンデス監督です。その「1917 命をかけた伝令」、リンク先の自分のレビューを読み返してみましたらぼろくそに書いています(ペコリ)。主演は「女王陛下のお気に入り」「ファーザー」のオリヴィア・コールマンさん、劇場で何度も見たこの映画の予告編に「キャリア最高の演技」とあったのが...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 アメリカの高校で起きた銃乱射事件から6年、被害者と加害者の両親が対面で話をするという映画です。監督のフラン・クランツさんは俳優として二十数年のキャリアがある方で、この映画が脚本も含め監督デビュー作ということです。対峙 / 監督:フラン・クランツデビュー作にこの題材…デビュー作にこ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督です。出演はその映画にも出ていたティモシー・シャラメさんと「WAVES ウェイブス」のテイラー・ラッセルさんです。ルカ・グァダニーノ監督が昨年2022年のベネチア国際映画祭で銀獅子の最優秀監督賞、そしてテイラー・ラッセルさんが新人俳優賞であるマルチェロ・マストロ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 パク・チャヌク監督、ずいぶん久しぶりです。「お嬢さん」以来ですから6年ぶりということになります。この「別れる決心」は、昨年2022年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞しています。別れる決心 / 監督:パク・チャヌクロマンチックサスペンスくすくす笑いながら見てしまいました。ロ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「セッション」しか見ていないデイミアン・チャゼル監督だと思っていましたが、このサイト内を検索しましたら「ファースト・マン」という人類で初めて月に降り立ったニール・アームストロングさんを描いた映画を見ていました。何も記憶しておらずびっくりです(笑)。バビロン / デイミアン・チャゼル「ラ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 エッセイストの高山真さんという方の自伝的小説『エゴイスト』の映画化です。監督は「ハナレイ・ベイ」の松永大司監督です。エゴイスト / 監督:松永大司高山真さん高山真さんという方に思い入れがあるか、その著作に興味がないと映画としてはちょっとつらいです。ですので、以下レビューらしいこと...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「オリ・マキの人生で最も幸せな日」のユホ・クオスマネン監督の長編第2作です。その2016年の長編デビュー作はカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で作品賞を受賞しています。そして、この「コンパートメントNo.6」は2021年に同じくカンヌのコンペティション部門でグランプリ受賞です。コンパートメン...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 このところ舞台劇が映画化されたものをよく見ているような気がします。今年に入ってからでも「そして僕は途方に暮れる」がありましたし、昨年は「もっと超越した所へ。」がそうでした。その年の「わたし達はおとな」や「そばかす」も演劇畑の監督の映画でした。たまたまなのか、何かの傾向なのか、どうなんでしょう?この「あつい胸さ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 フランソワ・オゾン監督の最新作? と思いましたら、違いますね。これは2021年のカンヌのコンペティションに出品された映画で、オゾン監督はその後、2022年のベルリンのコンペティションに「Peter von Kant」を出品し、今年2023年1月にも「Mon crime(The Crime Is Mine)」がフランス...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 出演が北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音とくれば、やはり見てみようと食指が動きます。監督は清水康彦さん、ウィキペディアのプロフィールには「映像ディレクター。映像監督。映像作家」と並んでいます。でも全部おんなじじゃないですかね(笑)。スクロール / 監督:清水康彦目立つ清水康彦監督の...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 世界中が、吸い込めば10秒で死にいたる「ピンク・クラウド」に覆われてしまい、誰も外に出られなくなってしまったという、新型コロナウイスルによるパンデミックを思わせる映画です。ただ、描かれるシーンは二人の男女とその子どもだけの密室映画です。ピンク・クラウド / 監督:イウリ・ジェルバーゼ...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督の最新作、昨日でしたか一昨日でしたか、アカデミー賞にも何部門かでノミネートされたニュースが流れていました。「作品、監督、主演男優(コリン・ファレル)、助演男優(ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン)、助演女優(ケリー・コンドン)ほか8部門9ノミネート(映画...
DVD 一年ほど前に「麻希のいる世界」という同じく塩田明彦監督の映画を見てその手法に興味がわき、正月休みに旧作の「害虫」を見てみました。宮崎あおいさんと蒼井優さんの映画です。二人は同い年なんですね。20年前の映画ですので若い! 撮影当時は15、6歳ということだと思います。害虫 / 監督:塩田明彦画が説明的「麻希のいる世...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 娘が誘拐された母親を追ったメキシコの映画ですが、監督はルーマニア系ベルギー人(だと思う…)のテオドラ・アナ・ミハイさん、この映画の制作時は40歳くらいの方だと思います。IMDbによりますと、過去にドキュメンタリーの長編1本短編4本を撮っており、ドラマとしてはこの映画がデビュー作になります。なのにプロデューサー陣がすご...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「ライトハウス」のロバート・エガース監督です。そのレビューに書いた通り、かなり苦手な映画だったのですが、なぜかこの「ノースマン」を見てしまいました(笑)。理由は怖いもの見たさ(苦手なもの見たさ)ということではなく、この映画が「ハムレット」の元ネタと言われているスカンジナビアのアムレート伝説を題材にしているらしいという...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 2003年、東アジアを中心にSARSが流行していた頃、母親の乳がんの治療のためにアメリカから台湾に戻った13歳の少女が抱く疎外感や母親との軋轢を描いた映画です。この映画が長編デビュー作となるロアン・フォンイー監督の自伝的な映画とのことです。アメリカから来た少女 / 監督:ロアン・フォンイー(...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「フタリノセカイ」の飯塚花笑監督、その映画を見たのはちょうど1年前です。正確な製作年がわかりませんのでなんとも言えませんが、1年でこの「世界は僕らに気づかない」ですか! すごいですね。世界は僕らに気づかない / 監督:飯塚花笑ガウと堀家一希に驚くフィリピン人の母と、父親を知らない...
ネタバレレビュー・あらすじ・感想・評価 「何者」「娼年」の三浦大輔監督です。私が見ているその二作は原作ものですが、この「そして僕は途方に暮れる」は三浦監督のオリジナルです。主演は藤ヶ谷太輔さん、Kis-My-Ft2の方とのこと、他に前田敦子さん、中尾明慶さん、原田美恵子さん、豊川悦司さんといったところです。そして僕は途方に暮れる ...